IS学園の事件は無事に解決し、自宅に戻っていた龍姫は、お風呂に入った後、出かけるために、いつもの瑠璃色のパーカに、下は短パンと言うボーイッシュな格好で、アドリビトムの拠点のバンエルティア号に転送し向かったのであった。
「龍姫じゃないか‼ どうしたんだい?」
「ナナリーさん、ロイドとコレットは、何処にいますか?」
「ロイドとコレットに話があるんだね、わかった、呼んでくるから、そこに座って、待ってな‼」
「はい‼ ありがとうございます‼」
龍姫を出迎えてくれたのは、ガーネットのような長い紅い髪をツインテールに結っている女性弓使いのナナリーだったのである。
龍姫は、ナナリーにロイドとコレットに話があることを説明すると、姉御肌で、面倒見がいいナナリーは快く龍姫の要件に応じてくれて、椅子に座って待っていて欲しいと告げて、ロイドとコレットと探しに行ってくれたのであった。
そして、しばらく待っていると、
「龍姫、どうしたんだよ?」
「ごめんね、二人とも、実は、二人に話があって来たんだ」
「どんな、話?」
ナナリーがロイドとコレットを連れて来てくれたのである。
ナナリーは話しやすいようにその場を後にしてくれたので、龍姫は二人にあの話を持ち掛けることにしたのである。
「実はね、二人に、ボクと一緒に都立来禅高校に通わない?」
「とりつらいでんこうこう?」
「ロイド、都立来禅高校だよ‼ 龍姫と一緒にそこに通えるの?」
「うん、書類はこっちで手続きするけど、本人達の同意が必要だからね」
「確か、コハク達も通ってるんだよな(^-^)‼ オレも行ってみたい‼」
「わたしも、龍姫と一緒に、通いたい‼」
「わかった、さっき話した通りに、こっちで二人の転入手続きをやっておくね‼」
龍姫は二人に、自分と同じ都立来禅高校に通わないかと転入の話を持ちかけたのだが、ロイドが聞き取れなかったらしく、言い間違いをしてしまったので、コレットがロイドに都立来禅高校だと教えて、ロイドがシング達も通っていることを教えてもらっていたので、その場で即決したのである。
コレットは少し間を開けて、考えた後、龍姫に面と向かって、都立来禅高校に転入することを告げたのであった。
これにより、本人の同意が確認できたので、龍姫は転入の手続きが行えると伝えて、自宅に帰ることにしたのであった。
そして自宅に帰ってきた龍姫は大急ぎで台所に向かったのである。
「龍姫、ご飯冷めちゃうわよ‼」
「ごめんなさい❢ いただきます‼」
台所に到着した龍姫は椅子に座って夕飯を食べることにしたのであった。