アドリビトムでアイテムなどを販売していたラッコのキュッポだったが龍姫達は剣は間に合っていたので今度は新しく仲間になった星也に売りつけようとしていたのであった。
キュッポは失念するとは知る由もなかったのだから
「みんな、どうしたの?」
「ちょうどよかったできゅ、って星也、その剣どうしたんできゅ(゚Д゚)ノ?」
「ボクが使っていた剣が折れちゃったから、代わりに龍美さんが打った日本刀と言う剣をくれたんだ」
「え~いいな、ん? 日本刀って何?」
「そうだってね、日本刀というのは、ボクが生まれた地球にある小さな島国「日本」の固有の製法で打たれた片刃剣なんだけど、斬ることに特化したサーベルと刺突に特化したレイピアの性能を合体した刀で、美術品としても価値がある刀剣のことを言うんだよ‼ 日本刀は折り返し製法で打ってるから軽くて丈夫なんだよ。日本刀は大きく分けて、「太刀」と「打刀」の二種類があるからね」
「セフィロスも正宗と言う日本刀を使っている」
部屋の掃除が終わったようでギルドの仕事を受けようとラタトクスの戦艦「フラクシナス」に戻ってきた星也は龍美に教会に案内さている最中に魔物に遭遇し、持っていた木刀で応戦したが案の定真っ二つに折れてしまったので、結局、龍美が抜刀術で倒したのである。
教会に辿り着いた星也は部屋の内装を確認していたら、龍美から空色の柄巻に六芒星型の鍔に藍色の鞘には龍が刻まれていた無銘刀を渡されたようで、一応、二刀流も出来ることはカノンノ四天王にも教えていたのである。
それをみたキュッポは開いた口が塞がらないのであった。
そこにカノンノ四天王がやって来て、龍姫に日本刀とは何かと質問していたのであった。
龍姫は自分が知っている範囲で日本古来から受け継がれている折り返し鍛錬法を交えて日本刀の説明を行ったのであった。
「ありがとう、それにしても、龍美って医者なのになんで日本刀なんか打っているんだ?」
「使い慣れている日本刀が異世界じゃ手に入りずらいからって」
「確かに言われてみれば」
「商売上がったりだきゅ‼」
「アイテム売ってほしいな」
「わかったきゅ」
カノンノ四天王は龍姫にお礼を言い、龍美が何故日本刀を打っているなのかと疑問を抱いていたのだが、異世界ではあまり日本刀は知られていないと星龍が答えたのであった。
キュッポは落ち込んでしまったのだが、アイテムを売ってくれることは一々テルカ・リュミレースなどの異世界に赴かなくても済むのでキュッポにアイテムを売って欲しいと頼んだらキュッポはやる気を出したのであった。