依頼で魔物の群れを一掃したスタン達だったのだが、ダンテ達がスタン達に付いて行けずに、疲れ果ててしまったのだが、ダビィだけは相変わらずで元気いっぱいに飛行島に戻ってきたのであった。
リオンは慣れた様子で、レストランで席に着いて、
「ミルクで、いいかしら?」
「ああ、それで構わない」
「それにしても、おまえ達は」
「情けねぇ」
「さっきの話の続きをしたいんだけど?」
「実は、この剣は、ソーディアンと言いまして、素質が無いと、晶術が使えないんです」
ヘレナはリオンが未成年であることはわかっていたので、今用意できる飲み物であるのは、牛乳だったので、それをガラス製のコップに入れて、リオンの座っている席があるテーブルの上に置いて、リオンはヘレナに無表情で礼を述べて、牛乳を飲んでいたのである。
ダンテ達は落ち着いたので、エレサールがソーディアンのことについて話しの続きをして欲しいと発言したので、スタンがわかる範囲でソーディアンについて説明をしたのである。
「なるほど、要するに、ソーディアンに宿っている魂の声が聞こえる者にしか使えないと言うことは」
「よからぬことに使う者ですら、その晶術と言うのが使えるってか」
「はい、そうです」
スタンが説明したないようでどうやらソーディアンについて理解したらしく、素質がある者ならば、誰にでもソーディアンが専門にプログラミングされている晶術が使えるようになることに気がづいたのであった。
一方その頃、
「アイズ、その瓶はなに?」
「瀕死になったら、使えって、アドリビトムからもらった薬」
「つまり、それって、エリクサー‼」
「アドリビトムでは、エリクサーは簡単に作ることが出来るからって、この前の依頼で同行してもらった、クレス達からもらった」
「そうか、使う時は見極めること」
「はい‼」
迷宮都市「オラリオ」からまたダンジョンに潜っていたロキ・ファミリアは剣姫のアイズが見慣れない液体が入った小瓶を十五本あのアイテムパックから出して確認していたので、団長のフィンはその液体は何だと訪ねてきたので、アイズは素直に以前、アドリビトムから助太刀にやってきたクレス達共に戦った際に、魔物の群れを一掃し終えて、その時に、もらったと答えたのである。
その答えを聞いたフィンは、アドリビトム、凛々の明星、そして、龍姫達、ラタトスクを敵に回したことを考えて、ぞっとしたらしく、アイズにライフボトルの使用は注意しろと言って、テントに戻って行ったのであった。