飛行島にアドリビトムのメンバーからスタンとリオンがヘレナ達が冒険者ギルドから寄せられた依頼を手伝って欲しいと言うことだったので、取りあえず、飛行島のアジトで話を聞くことになったのであった。
「つまり、魔物退治を手伝って欲しいんですね」
「期待してるぜ‼」
「貴様こそ、遅れるなよ」
「スタン、リオン、よろしく頼むよ」
「やってやんぞ~‼」
今回も魔物退治の依頼を手伝うことになったので、スタンとリオンは、ダンテ達の実力を知るいい機会だと思っていたのである。
龍音ことアスナより小柄なリオンはダンテに茶化されていたのだが、リオンも言い返して、エルフの弓使いのエレサールと、元気ウサギ娘のダビィも一緒に行くことになったので、早速、現場に向かったのであった。
「ぐぉおおお‼」
「お手並み、拝見と行こうか?」
「へまするなよ」
「スタン、行くよ‼」
「はい‼ 行くぞ‼ ディムロス‼」
『我を困らすなよ‼』
現場は、ミノタウロスが斧を構えて、アークアと言う魔法生物や、巨大なハンマーを持っているゴリラのウッホ等、物凄い魔物の群れが荒していたので、スタン達は、魔物退治を始めることにしたのである。
ダンテはランス、エレサールは弓を、ダビィは己の肉体を武器に構えて、スタン達もソーディアンを構えたのである。
そして、一斉に、魔物の群れに突撃を仕掛けたのであった。
「爆炎剣‼」
「幻影刃‼」
「早い‼」
「やるじゃねぇか‼」
「流石、アイリス達が、認めたアドリビトムのメンバーだよ」
こう言った魔物の群れを一掃することに慣れている、スタンとリオンは、いつの間にか、背中合わせで陣形を取りながら、晶術を駆使しながら、スタンは祖父直伝の剣術で、リオンはシャルティエと、逆手に持った二刀を巧みに操りながら、魔物の群れを片付けて行ったのである。
ダンテ達も二人に負けじと魔物の群れを一掃していたのである。
もちろんスタンとリオンが繰り出す見たことのない技の数々に見惚れていたのは言うまでもなかった。
「どうした、もう限界か?」
「大丈夫だぞ~‼」
「ダビィは大丈夫そうだな、帰るぞ‼」
「リオン‼ 大丈夫ですか?」
「スタン、大丈夫だ、見事だったよ、それと、その剣には意志が宿っているのか?」
『我の声が聞こえるのか?』
大方、魔物の群れを一掃したのと魔物の群れが逃げて行ったので、スタンとリオンは武器を納めて、一息ついていたのだが、スタンと同じく元気印のダビィ以外は、その場で疲れ果ててしまい、リオンはそのまま、足早に帰って行ってしまったのである。
スタンは疲れ果てているダンテ達に声を掛けて、ダンテ達は大丈夫だと今にも倒れそうな声で返事をしたのであった。
エレサールはスタンのソーディアンには意志が宿っていることに気が付いていたのであった。