茶熊学園では現在剣道場でユーリとイサミが剣術の手合わせをしているので、物凄いギャラリーが集結していたのである。
「ユーリの旦那、頑張ってくだせぇ」
「スゴイ、あれが、テルカ・リュミレースを救った英雄の剣、全て、でたらめだ‼」
「やはり、己がまだ見えぬことが多い」
「オレもだぜ‼」
「済まない、会長を見なかったか?」
「見てないわね、そうだわ、ラピードに頼んでみたら、どうかしら? ウサギ小屋に居るはずよ」
「そうか、しばし、ラピードを借りるぞ‼」
やはり、茶熊学園では、ユーリの喧嘩殺法の剣術は物珍しいようで、茶熊学園に通う老若男女は興奮していたのである。
ユーリとイサミはお互いの事を認めあっていたのである。
そこに茶熊学園生徒会副会長のゲオルグが生徒会長のシャルロットを探しにやってきたので、ハルカに、恋龍と二人で槍術を教えているジュディスは見ていないと答えて、捜索するなら、ユーリの長年の相棒のラピードを連れて行ったらどうかと、提案したところ、ゲオルグはユーリとの連携をどこかで見ていたのであろ、ジュディスに一言言って、ツキミの相棒のうさぎ、ドロが飼育されているウサギ小屋と言うより、ドロが悪さをしないように見張っているラピードの下へ向かったゲオルグであった。
「ブー‼」
「ワン‼」
「何だ、この光景は、そんなことを言っている場合ではない、ラピード、生徒会長の捜索を手伝ってくれないか?」
「ワン‼」
「感謝する、まさか、オレもラピードが認めてくれるとは」
ラピードに現在、何処へ行ったのかわからない生徒会長、シャルロットを見つけるためにユーリの相棒のラピードに協力してもらうために、クラスメイトのツキミの相棒の大きなウサギ、ドロが飼育されているウサギ小屋にやってきたゲオルグは、大きなウサギと青い犬とのイレギュラーな光景に呆気にとられていたゲオルグは、我に帰り、ドロを見張っていたラピードにシャルロットの捜索協力を頼みに近づいた所、あの初対面の人物にはあまり、近寄らないラピードがゲオルグの事を認めたのか、ラピードがシャルロットの捜索に協力することになったのである。
剣道場では、
「てぁ‼」
「エクセリア、もっと、肩の力を抜いて‼」
「はい‼」
「龍美と龍月に直々に、剣術教えてもらってるからなのかな?」
「緊張してるわね、あの子」
女性陣が龍美と龍月が勝手に武術を教えると言う形になってしまったのだが、これはこれで良いらしく、エクセリアが、両手に持っている竹刀で、一刀流状態の龍美に打ちこんで行ったのだが、龍美の見えない闘気の前に緊張していたので、肩に力が入ってしまったのであった。