超次元kurosu   作:天龍神

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レディアントマイソロジーならディセンダーがいるんだった


アドリビトムの初めての異世界での朝

いきなり流れ星に紛れてフラクシナスの屋外デッキに落ちてきた中性的な顔立ちをした人物は星也と名乗ったのであった。

 

そして事情を聞こうとしたのだが、

 

「あれ? ボク、思いだせない」

 

「脳には異常はなかったけど、記憶喪失なんじゃ?」

 

「多分そうです」

 

「レントゲン写真でも、骨折は見受けられなかったし、今日は休んで、また明日にみんなに紹介してね」

 

「しばらくは隣同士だね」

 

「怪我してるの?」

 

どうやら名前以外思いだせないようでこのままにする訳にはいかないのでしばらくラタトスクで身元を預かることになったのであった。

 

龍美はそのままの勢いで実家に帰ったのであった。

 

クリスはギブスが巻かれていない利き手の右手を差し出して握手を求めたのである。

 

星也はクリスの怪我に驚いたが、落ち着いて右手で握手したのである。

 

そして翌日の朝を迎えたのであった。

 

鳴流神家は実家の庭に建てられた道場で稽古に勤しんでいるのであった。

 

フラクシナスのバーチャルシステムを用いているトレーニングルームでは、

 

「今日もよろしくお願いします‼」

 

「ふむ、それでは特訓を開始する‼」

 

「クレス・アルベイン‼ 行きます‼」

 

「ふぁ~、クレス、気合い入っているね」

 

「ああ、こんな施設で鍛錬が出来るのが余程うれしいのだろう」

 

実家がアルベイン流の剣術道場を構えている嫡男坊で茶髪に赤い鉢巻きに鉄色の鎧に赤いマントに銀色の脛当てと言う装いの若き剣士、クレス・アルベインは、元ソルジャー1Stの黒いノースリーブのハイネックの服に黒い長ズボンに黒いワークブーツとユーリとは違う黒一色と言う装いで黒い髪に魔晄を浴びた印の青い瞳に強面だが実年齢はレイヴンより年下と言う片刃大剣「バスターソード」を背負った男、アンジールの立ち合いの下、準備運動を行った後、実戦形式での特訓を開始したのであった。

 

その様子を緑色の髪にオレンジ色のドレスに身を包んだ見た目に反してジュードと同じく徒手空拳を用いた格闘術で敵を倒す少女、ファラ・エルステッドと、茶髪の短い髪に紺色の燕尾のマントを装備した自称、傭兵と名乗っている、クラトス・アウリオンは特訓を見学していたのであった。

 

「今日の特訓はここまで、クレス、おまえの剣技は筋が通っている。この調子で、夢を持って、励め‼ 以上、各自、ギルドの依頼を遂行せよ‼」

 

「はい‼ ありがとうございました‼」

 

ちょうどいい頃合だったのでアンジールはバーチャルシステムを解除し、クレスが装着していた黒いゴーグルを外し、クレスに夢を持てと言ってトレーニングルームを出て行ったのであった。

 

 

 

 

 

 


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