超次元kurosu   作:天龍神

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流れ星に乗って

フラクシナス内を龍姫の権限で案内できる範囲は一通りできたので龍姫はシングとコハクに電動車椅子に乗せたクリスを任せて自宅に帰ることにしたのであった。

 

「シング、コハク、もうちょっとだけ、星空見てていいかな?」

 

「わかったよ、けど、あまり長くいると風邪引くよ」

 

「うん、綺麗だな、龍姫達はこんな綺麗な夜空を空から見てたんだ」

 

「クリスったら」

 

「パスカ・イア・グラス、いたんだね」

 

クリスは余程気にいったのか初めて見る異世界の夜空の星を見ていたのかシングとコハクに少しだけ星空を見ていたいとお願いし、フラクシナスの屋外デッキに残ったのであった。

 

もちろん電動車椅子にはフラクシナス内にいるアンジールをはじめとするラタトスクのメンバーが応答する念話で通信するデバイスが備え付けてあるので安心して星空を見ることにしたのであった。

 

ちょうどそこに、自分と同じ色の髪に、四季をモチーフにした髪飾りを着けているカノンノ達がクリスを呼び来ていたのであった。

 

そのまましばらく、夜空を見ていたら、

 

「あ、流れ星 ‼」

 

「違う、こっちに落ちてくるよ‼」

 

「ヒュ~ドン‼」

 

「人だよね、取り敢えず、これで」

 

「どうした‼ 直ちに医務室へ‼」

 

「わたし達も行こう‼」

 

なんと人間が流星の光を纏いながらフラクシナスの屋外デッキに落ちてきたのであった。

 

もちろん物音を聞いてソルジャー1Stの証である黒いハイネックの服に両肩には白銀の肩当てが付いており背中にはあの直刀を巨大化させた片刃大剣「バスターソード」を背負った黒髪に魔晄を浴びた証の青い瞳が印象のアンジールが駆けつけて落ちてきた人を軽々と担いで医務室に運んで行ってしまったのであった。

 

後を追うようにカノンノ四天王も医務室に向かったのであった。

 

「ん~ん、ここはどこ?」

 

「気が付いたみたいだね、どこか痛いとことかある?」

 

「大丈夫です」

 

「名前言える? ボクはラタトスクで武偵兼医者をしてる、鳴流神龍美って言うんだけど、それとこっちが」

 

「カノンノ・クリスタル、クリスって呼んで」

 

「ボクは、星也(セイヤ)

 

アンジールは医務室に至急龍美に来るように連絡したようでシャマルも駆けつけたのであった。

 

しばらくすると、気が付いたようで、白衣姿の龍美は自己紹介を交えながら名前を聞いたのである。

 

カノンノ四天王も名乗ったのであった。

 

星也と名乗った黒髪に銀と金のメッシュが入った腰の長さまであり背丈はカノンノ四天王で一番背が高い163㎝のクリスと同じくらいあり、黒いノースリーブに灰色の短パンと言う中性的な顔立ちの人物であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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