超次元kurosu   作:天龍神

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銀髪の姉弟

遺跡にブッキングしてしまったが、報酬は山分けと言うことになった龍美達とアイリス達は、現在、遺跡を調査及び、遺跡の魔物退治を同時にこなしていたのであった。

 

アイリス達は、自分達が出来るのだろうかと言う技の数々を繰り出す龍美達二人に圧倒されていたが、それでも魔法などで援護をしていたのであった。

 

そのまま、通路を陣形を整えながら道なりに真っ直ぐに進んでいたら、ちょうど広間に辿り着いたので、魔物が寄ってこないように、龍美が結界を張って一息つくことにしたのだが、自分達が入ってきた反対側から、女性の声と子供の声が今いる部屋に近づいて来たので、

 

「どうする?」

 

「こっち‼」

 

「この壁に隠れて様子を見ましょう」

 

龍美達は、自分達だけなら、キャトラと同じ大きさの猫に化けて物陰に隠れてやり過ごせるのだが、今回ばかりはアイリス達がいたこともあって、猫に化けるのは不味いと判断し、辺りを見まわして、ちょうどいい、大の大人が隠れられる瓦礫の山があったので、そこに全員が隠れてやり過ごすことにしたのである。

 

その声の主がやってきたのである。

 

「も~‼ 姉さん‼ アドリビトムの所に行かないと‼」

 

「素晴らしい‼」

 

「どうしようか、この人達が、依頼であった」

 

「うん、このまま、様子を見ましょう」

 

銀髪の姉弟で、姉の方が自分の世界に入ってしまったようで、弟がアドリビトムの所に向かわないといけないと注意しているのにも関わらず、遺跡に夢中になってしまっていたのであった。

 

遺跡荒らしだったら、捕縛するのだが、どう見ても遺跡好きの姉に振り回されている弟が同行させられていると言う光景になっていたので、このまま、ことの成り行きを見るしかできなかったのである。

 

「ジーニアス‼ 行くぞ‼」

 

「やっと、外に出れる‼」

 

「どうしようか?」

 

「盗掘者じゃないから、とりあえず、遺跡探索しに来た兄妹だって、報告するしかないな」

 

「疲れたわ、報酬貰いに行くわよ・・・・」

 

どうやら、遺跡を大方見て回ったらしく、弟の名を呼んで、アドリビトムのメンバーたちの下に向かって行ったのであった。

 

姉弟が立ち去るのを見届けて、物陰に隠れていた龍美達は銀髪の姉弟は盗掘者ではないことはわかったので、ギルドに報告しに向かったのである。

 

「よかった、報酬貰えて」

 

「此処、一応、龍美さんのギルドだしね」

 

「ギルドと言うより、武偵所だね」

 

「今日と言う今日は・・・」

 

「ぎにゃ~Σ(゚Д゚)<魔物~‼」

 

「‼」

 

無事にギルドと言うより、武偵所の受付で報告書を提出したメンバーに今回の調査の報酬を受け取り、山分けにした所に、雰囲気をぶち壊しに、現在停職処分中のイストワールが激怒しながら、現れたので、猫であるキャトラは絶叫しながら驚いてしまったのであった。

 

 


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