ヨーデル・アギュロス・ヒュラッセインに謁見すべくザーフィアス城にやってきた一行は、見張りの兵士に門前払いにされてしまったので、龍美達は、ジャケットの内ポケットから次元武偵のライセンスを見せて、自分達がヨーデルを含む各国が認定してる次元武偵であることを証明して見せたので、あっさりとヨーデルとの謁見が出来ることになったのである。
「みなさん、お揃いで、話は聞いていますよ」
「へぇ~、話が早いな」
「はい、ヨーデル・アギュロス・ヒュラッセイン陛下、これを献上しに参りました、どうぞ」
「これが、ルーンと呼ばれる石ですね、まるで、魔核のような、それに、これは、エアルを使用しない」
「エアル?」
ヨーデルと謁見することになった龍美達はヨーデルに龍美があらかじめ話を通していてくれていたようで、ヨーデルには見透かされていたので、本題に入ることになったのである。
アイリスは、ヨーデルに持っているルーンを献上したのである。
アイリスから六色のルーンを受け取ったヨーデルは手に取ってそれがエアルを燃料にしていた魔導器に嵌められていた魔核ではないことに気づいたのである。
キャトラと赤髪の少年は初めて聞く言葉に首を傾げていたのである。
「つまり、アイリス、キミ達がこれを用いて生活していると言うことは」
「はい、このテルカ・リュミレースでもルーンは発見されているはずです‼」
「その通りだ、そして、テルカ・リュミレースの研究者は一日にでも速い活用方法を見いだそうとしているが」
「発見できなかったんだろ、龍美達はとっくに見つけて、有効活用してるってのに、研究者達は見向きもしねぇからな」
「なんで‼」
「いがみ合ってるのよ‼ 馬鹿馬鹿しいたら、ありゃしない‼」
もちろんテルカ・リュミレース全域でもアイリス達が持っているルーンは発見されているのだが、アスピオの研究者達は自分達のやり方が正しいと思っているようで、誰も龍美達の実力を認めようとしてないと言う現状に立たされているのである。
その事実を知ったアイリスは驚きを隠せないでいたのである。
「(ルーンはそんなことが出来るのか?)」
「どうした、君?」
「すいません、すこし考え事をしてました」
「そう言えば、まだ、君たちには名乗ってなかったね、テルカ・リュミレース現皇帝、ヨーデル・アギュロス・ヒュラッセイン、よろしく」
「失礼しました(゚Д゚)ノ‼」
「って、龍美達も‼」
「龍美達は、これでも、超神次元ゲイムギョウ界のお偉いさんなんだよ」
アイリス達「そうだったんですか(゚Д゚)ノ‼」
スコールは飛行島でいろいろな場所を見て回って、ルーンを用いて魔法や、機械を動かしている現場を目の当たりにしていたので、ルーンは使い方次第ではとんでもないことが出来てしまうと知ってしまったのであった。
そして、ヨーデルは自己紹介をしたのだが、アイリス達はヨーデルののほほんとした雰囲気に皇帝だと気が付かなかったので、大慌てでその場で跪いたがキャトラは、龍美達がしていないので、注意したのだが、ユーリが龍美達も超神次元ゲイムギョウ界ではとんでもない身分であると明かされて、その場で大声で驚いてしまったのであった。