一足先に小型転送装置「テレパイプ」でテルカ・リュミレースの帝都ザーフィアスのザーフィアス城前に到着していた龍姫達はバウルで向かっている凛々の明星とアイリス達を待っていたのである。
飛行島でもらった六色の特殊な石で、アイリス達はこれを用いて様々な物に使用して、生活を送っていることを知ったリタは、自分が現在研究している課題に掲げているのが、魔核を用いなくても、魔導器を今まで通りに用意いることが出来るかもしれないと、興奮して、周りが見えなくなってしまったが、美龍飛に肩を叩かれて、我に帰ったのである。
しばらく、城門前で待つこと数分、
「遅いわよ‼ アンタ達‼」
「龍姫の転送装置で来たくせに」
「此処が、ザーフィアス城なのね」
「それじゃあ、行くとしようかね」
「え、ちょっと、レイヴンさん‼」
「(大丈夫なのか、勝手に入って行っても、いいのか、この人達は)」
凛々の明星のメンバーとアイリス達が到着したので、ザーフィアス城に入ることなったのだが、初めて見るザーフィアス城の外見にスコール達は見たことないと言う表情を浮かべながら、中に入って行ったである。
「おまえら‼」
「何だ、いつもの三人組かよ」
「ユーリ・ローウェル‼」
「あの~、何か、恨まれることでもしたんですか?」
「あったか?」
「ユーリさん、ボクが知る限り、星の数ほどありますけど(´・ω・`)」
ザーフィアス城内の廊下をヨーデルがいる部屋に向かって歩いていたら、毎度おなじみのルブラン達に遭遇したのだが、相変わらずのユーリにいちゃもんを付け始めていたので、スコールは何か恨まれることでもしたのかと質問したのだが、一緒に旅をしていた龍姫がユーリが自分に出会う前に星の数ほど騎士団に迷惑をかけていたことを暴露したのである。
「おっさん達、殿下に用があるんだけど」
「はい‼ 失礼しました‼ シュヴァーン隊長‼」
「シュヴァーンじゃない‼ ただのレイヴンよ‼」
「失礼しました、レイヴン殿‼」
「(レイヴンさんって、本当はすごい人なのか?)」
レイヴンがルブラン達に通してくれるように頼みこんでくれた瞬間、さっきの険悪なムードが一変して、ルブラン達は上司なのか、気前よく通してくれることになったのだが、まだ、シュヴァーン呼びが抜けていなかったのであった。
レイヴンの意外な素顔を見たスコールは脳内会話で、レイヴンと言う男は物凄い人物のではないかと思いながらザーフィアス城内の廊下を歩いてヨーデルがいる部屋に向かったのであった。