龍姫の愛刀が次元断「蒼虎」&「絆龍」がルーンの力とバロンの手によって、刀身が淡い光を放つルーンで強化したことによって刃こぼれがしなくなったのである。
龍姫はバロンにお礼を言って愛刀を鞘に納めて、いつのように粒子化して、鍛冶場を後にしたのであった。
鍛冶場を後にした龍姫達は、もらったジュエルを使うことにしたのだが、
「これ、どう使うんだろう?」
「龍姫、多分バロンさんの所で使うんだよ‼」
「そうだった、って‼ コレット‼」
「わたしも飛行島に行きたいって、アンジールさんに頼んだの、そしたら、許可が下りたから、ロイドと一緒に来たんだよ(≧▽≦)‼」
「なぁ、此処には二刀流の剣士はいるのか?」
バロンの鍛冶場で使えば、新しい武器になるのと、酒場で使うと新しい仲間を迎え入れることが出来るのだが、龍姫達には必要がなかったので忘れていたようで、そこにちょうどテレプールを通って飛行島に到着していロイドとコレットが龍姫にツッコミを入れていたが、相変わらずで二人ともマイペースを発揮していたのであった。
ロイドは自分以外の二刀流の剣士が龍姫達しか知らないので、飛行島には様々な剣士がいると思って、コレットがロイドの同行させるためにアンジールに直談判して、功を奏したようで、龍姫達を追うことを許可されたのである。
「それじゃあ、バロンさん、毎度すいません‼」
「すまん、ジュエルの使い方を教えるのを忘れていた、そこの炉の中に放り込んだらいい、そうすれば、新しい武器が生成できる」
「それじゃあ、行くよ‼」
「何が出てくるかな? 剣? 槍? 斧?」
「おっさん、弓がいいな~」
バロンの鍛冶場に再び訪れた龍姫達はバロンにジュエルで武器の生成方法を教えてもらって、言う通りに炉の中に奢ってもらったジュエルを放り込んだのである。
そして、ライオンの顔が彫られた炉が光り出して、点滅を繰り返して、
「これ、剣だ‼ 翼が付いてる」
「ほう、運がいいようだな、それはもう、おまえ達の剣だ、それに、その剣は、ルーンで進化させる必要は無いな」
「これ、エステルが使いなよ」
「けど、わたしにはこの剣がありますよ」
「エステル、アンタの剣と、その剣が共鳴してるわよ」
「まさか、こんな現象を見るのは産まれてこの方、初めて見るな」
炉が金色に光輝き、出てきたのはレイピアのような翼が付いた剣が生成されたのである。
バロン曰く、これはかなりの業物らしく、日本刀を使う龍姫達には扱えないので、エステルが使うことになったのだが、エステルには龍美が打ったアルテマウェポンで作られた剣があるので、どうしたものかと考えていた瞬間、エステルの剣と、先ほどの剣がいきなり共鳴し始めて、そして、宙に浮いたのであった。