超神次元ゲイムギョウ界のプラネテューヌ教会の執務室で龍美が教祖であると言うことを知ったフィリアとミントは跪いたのだが、交友的な龍美は顔を上げるように言い、龍姫は二人を龍美に任せて、ラタトスクの戦艦「フラクシナス」に戻ったのであった。
「クリス、大丈夫?」
「その白いのは何だ?」
「これはギプスと言うもで、骨折した際に、骨が引っ付くまでの間巻かれる物なのよ。本来なら回復魔法などで治すんだけど、それだと、自己治癒力が低下しちゃうのよ」
「へぇ~怪我したら癒しの術とかで治すのは良くないんだ」
「シング、そうじゃないよ‼」
疲労骨折して療養中のクリスの見舞いに、茶髪に赤いライダースーツに左腕に盾を装備した少年、シング・メテオライトと、龍姫と同じく黒髪をロングヘアーにして、白を基調とした服を身に纏っている少女、コハク・ハーツが訪れていたのであった。
シングはクリスの左腕と右足に巻かれているギプスが気になっているようで、金髪碧眼の湖の騎士と言う称号を持った、八神はやてのヴァルゲンリッターである、シャマル先生がシングにわかりやすく説明していたのであった。
「クリス、車椅子、借りてきたよ‼」
「そうね、気分転換に艦内でも案内してあげたどうかしら?」
「でも、どうやって、車椅子って言う乗り物に乗せるんだ?」
「ちょっと、我慢してね、よっこいしょと」
「わたしも手伝うよ‼ ほら、シングも‼」
「うん‼」
「それじゃあ、行ってきます‼」
超神次元ゲイムギョウ界のプラネテューヌ教会にフィリアとミントを送り届けた龍姫が美龍飛達がいつの間にか作成していた電動車椅子を押してクリスの病室に入ってきたのであった。
シャマルが気分転換がてらフラクシナス内を案内するように龍姫に指示を出して、クリスの外出許可を出したのである。
ベッドからクリスを電動車椅子に乗せるために龍姫は手慣れた様子でクリスの右側に腕を回してお姫様抱っこのように抱きかかえたので、コハクとシングが手伝い、艦内を見て回ることになったのであった。
「此処が、バーチャルシステムを使った実戦形式ができるトレーニングルームだよ」
「もう早速、クレスがやってる」
「負ける者か~‼」
「余程、このトレーニングルームが気にいったらしくてな、怪我は全治三日だそうだ」
「骨折ってそんなに早く治るんだっけ?」
「治癒術でクリスの治癒力を底上げしたからだよ」
電動車椅子にクリスを乗せてフラクシナスを案内することにした龍姫はコハクとシング共にトレーニングルームに案内したのであった。