レイヴンは女性陣からの(特に恥ずかしがり屋のユイと何も怖気づかないミオの代わりにリタから)のお仕置きが終わったので、気分転換で飛行島を散歩していたレイヴンは、インキュバスと言うゼロキスにばったり出くわしたので、二人は男同士で話を楽しむことにしたのであった。
「インキュバスなの、若いのに、苦労してるね。おっさんなんか」
「いいえ、レイヴンさんの事は聞いてませんから」
「そんなことは言わずに、黙って聞きなよ」
「ゼロキスの野郎、レイヴンと話してるな」
「ベンケイ、ゼロキスにもいい機会だ、そっとしてやれ」
レイヴンはゼロキスがインキュバスと言うことを聞いて、そして、ゼロキスはなかなか女性と面と向かうと、呂律が回らなくなる上がり症と言う欠点を抱えていることを女好きでスケベ丸出しのレイヴンに打ち明けたのである。
その様子を離れて見ていた、ベンケイと、シャナオウは二人だけにすることにして、後にしたのである。
一方その頃、
「セィヤ‼」
「やるじゃねぇか、流石、帝国軍の剣士だな」
「いいえ、これでもまだ己は未熟な剣ですから‼」
「そう堅くなるなって、ったく、融通が利かねぇんだな、円閃牙‼」
「くっ‼」
「ユーリの剣術、剣術って言うより、大道芸よね(´・ω・`)」
飛行島では帝国軍剣士、トモエが、ユーリとの剣術の訓練に励んでいたのである。
ユーリのような左利きの剣士を見たことないトモエはユーリに剣の訓練を申し込んだとこから始まって、ユーリに剣と言うものについて、竹刀を使って語り合っていたのである。
母が剣術の達人であるトモエは何やら剣にこだわりを持っていたことを感づいたユーリはお得意の剣を回転させて攻撃する「円閃牙」をトモエに繰り出し、それを見たキャトラはユーリの剣術は大道芸だと言ったのであった。
「蒼破ッ‼」
「何‼ 見たことがない‼」
「帝国軍は、そう言った技、教わらねぇの?」
「はい‼」
「後で、龍美達でも頼んでみたらどうだ? 龍美達も家が武術の道場やってるからな‼」
「ありがとうございます‼ ユーリ殿‼」
ユーリはそのまま、疾風の斬撃を振り上げて放って、トモエはユーリの放った斬撃を回避して、態勢を立て直したのである。
トモエは母からも、軍でも習わない、蒼破刃を見て、自分がいる世界がまだまだ狭いと思い知らされたようで、ユーリは龍美達に剣術の訓練を頼んでみたと、ユーリなりにアドバイスをしたのであった。
アドバイスをされたトモエはユーリにお礼を申したのであった。