無事に飛行島に到着と言うよりかはフラクシナスのテレプールを通ってきたので、空からそのまま上陸と言う行動に、ライオンの獣人の鍛冶屋を営んでいるバロンと、アイリス達の姉のような茶髪のポニーテールの女性、ヘレナに常識はずれな登場でも、龍姫達を出迎えてくれたのである。
だが、スコールがライオンの獣人であるバロンを見たことで、幼い頃大好きで、自分の得物である、ガンブレードの刀身彫刻がライオンで、名前もライオンハートと言いう徹底ぶりである以上、スコールは筋金入りのライオン好きが出てしまったようで、バロンにリノアもとい、ゼル達ですら見たことのない、笑顔をしていたのであった。
「この子達、迷惑かけてなかったかしら?」
「いいえ、問題なかったですから」
「そうだわ、ちょうど、パイが焼けたから、どうかしら?」
「お気持ちだけでいいですから」
「おまえさん達、遊びに来た訳じゃないだろ、別におまえさん達がどこの誰かなんか、何の偏見も持つ気はない」
ヘレナはアイリス達が迷惑をかけていないか心配そうに訊ねてきたので、龍姫はアイリス達が迷惑をかけていないことを明かして、それを聞いたヘレナはほっとしたようで、自信作のパイを進めてきたので、龍姫は気持ちだけ良いと言ったのである。
バロンには龍姫達がタダ者ではないを見抜いていたのだが、この飛行島にはアドリビトムのメンバー同様にお互い様々な事情で滞在している者達の集まりだと説明されて、龍姫達に本当の事を話すように言ったのである。
「わかりました、ラタトスク所属、次元武偵、流星の絆の大将の鳴流神龍姫です」
「同じく、次元武偵、流星の絆の副将、獅子神星龍です」
「‼」
「次元・・・」
「武偵?」
「次元武偵とはどうのようなことをするんだ?」
バロンに見抜かれてしまった以上、次元武偵であることを明かすことにした龍姫達に、次元武偵とは何かとアイリス達は首をかしげて、和服を着込んでいる日本刀を二本差しにしている侍の男性、コジローは次元武偵とは何をする仕事なのかと質問してきたのである。
「そうですね、簡単に言いますと、異世界に逃走した、犯罪などを取り締まったり、飛行島の人達と同じく、魔物退治を引き受けたり、精霊との平和的な解決を目指している組織です」
「ほう、そんな組織があるのか、龍姫と言ったか、おまえさん、剣士、
「いいえ、ボクは、日本刀と斧と槍と弓と魔法が出来る、侍です」
龍姫達は自分が様々な武器を用いて、魔物退治など、または、犯罪者などを捕まえる仕事を請け負っていると明かしたのであった。
ノア・メルと言うウォリアーが出ない‼