戦艦フラクシナスのテレプールに飛び込んだ龍姫達は目的地の飛行島上空付近に到達していたのである。
もちろんのことながら、今現在、龍姫達の状態は結界が張られているので、急降下で発生するGすら問題ないのだが、
「キャ~(゚Д゚)ノ‼」
「もう着くよ‼」
「シュン‼」
「空からのお客とは、驚いたものだな」
テレプール初体験のアイリス達は悲鳴を上げながら落下していたのだが、そんなことを気にする龍姫達ではなく、もうすぐで飛行島の地面に着くことを告げて、龍姫達は慣れた様子で着地したのである。
アイリス達も見事着地を決めたのである。
そこにライオンの獣人である大きなトンカチを持った鍛冶屋風の男が出迎えてくれたのであった。
「はじめまして、ボクの名前は、鳴流神龍姫です(流石に次元武偵って言っても信用でいてもらえるかな?)」
「俺の名は、バロン、見ての通り、鍛冶屋を経営している」
「わたしは、みんなのお世話をしている、ヘレナよ、よろしくね」
「はい、自分は、スコールといいます・・・・」
「どうしたのですか? スコール先輩? あ、なるほど、そう言うことですか(^-^)」
「わたし、リノアです、スコール、どうしちゃったのよ‼」
龍姫はいつも通りに自己紹介をして、ライオンの獣人で、飛行島で鍛冶屋を営んでいると言う、バロンと、アイリス達の姉のような存在の茶髪の穏やかな印象が漂うポニーテールの女性、ヘレナも自己紹介をして、スコールも自己紹介をしたのだが、一目バロンを見て、固まってしまったのである。
真龍婭達から代表で同行していた、龍愛翔は何故スコールがバロンを見て固まった理由がわかったのだが、リノアはその気が付いてなかったのであった。
「スコール、ライオン、見るの、初めてなの?」
「ああ(≧▽≦)‼」
「スコールが、見たことない笑顔で答えてる(゚Д゚)ノ<‼」
「そう言えば、ライオンが好きな動物だって、前に言ってたし、それに自分のガンブレードにも、ライオンが彫られているからライオンハートって付けちゃってるんだった」
「なるほど、スコールの住んでいる所ではオレのようなライオンの獣人はいないようだな、まぁ、いい」
「それで、この飛行島にはどのようなことで?」
そうスコールは無類のライオン好きで、以前スコールとのファーストコンタクトでの会話で、龍姫が動物園では、ライオンがいることを教えたら、嬉しそうにしていたことを思い出したのである。
その理由は、ガンブレードにライオンと付けたり、刀身にライオンが刻まれており、それを入れるケースにもライオンが描かれており、極めつけは、身に着けているアクセサリーがライオンと言う徹底ぶりなのである。
リノアはスコールが今まで見たことのない笑顔をしていたので、驚いてしまったのであった。