コレットがわずかながら天使の血が流れていることに気が付いていた鳴流神親子にコレット本人は泣きそうになっていたので、剣心は、コレットが龍姫に嫌われることはないと勇気付けたのであった。
それを聞いたコレットは顔を上げて、
「はい‼ そう言えば、明日は大事な日だって、言ってましたけど? なんですか?」
「お兄ちゃんの結婚式‼」
「えええぇぇえΣ(゚Д゚)‼ わたし」
「今日は泊まって行きなさい」
「あ、はい‼ そうさせていただきます」
コレットは龍美が明日が大事な日だと言っていたことを思いだして勇気を振り絞って質問したところ、龍美は嫌な顔を一つせずに、堂々とした振る舞いで、実兄の結婚式だと明かし、コレットは驚いてしまったのであった。
しかし、超神次元ゲイムギョウ界に頼る存在が鳴流神家以外今現在いないので、剣心に泊まって行くように言われたので、コレットはロイドともに一泊することになったのであった。
だが、コレットの今日一泊する部屋と言うのが、
「あの~どこで寝たらいいの?」
「どこって、ボクと一緒に寝るんだよ(^_-)-☆」
「わたし、床でいいです‼」
「遠慮しない‼」
「そんな~」
コレットは龍美の部屋に泊まることになったのだが、ベッドが一つしかないので、どうやって寝ようか考えていたら、結局、龍美は龍姫の代わりにコレットに抱きついて寝る魂胆をさらけ出したので、コレットは床で寝ると言ったのだが、龍美に羽交い絞めにされてしまい、小柄なコレットには、龍美の腕を振りほどくことはできずに、そのまま、龍美のベットに座らされたのであった。
「コレットって、同年代の女の子と、話したことあるの?」
「それが、わたしが生まれ育った村には同じ年頃の女の子はあまりいなかったので」
「ロイドといつも一緒にだったんだね。ねぇ、コレットがいいなら、龍姫達が通ってる、都立来禅高校に転入してみない?」
「けど、わたしにはm学費が・・・」
「それなら、ボクの仕事を手伝って」
「そう言えば、龍美って、お仕事って、何してるの?」
龍美はコレットに同じ年頃の女の子と話したことはあるのかと質問したのだが、コレットは、自分が生まれ育った村には自分と同じ年頃の女の子はいないようで、いつも幼馴染みのロイドと遊んでいたと言うのである。
龍美はいい機会だとおもい、妹達が通っている都立来禅高校に転入させることを思い付き、コレットに薦めたのである。
だが、コレットには学費を払えるほどの財産がないことは目に見えているので、龍美は自分の仕事を手伝って欲しいと頼んだのであった。
コレットは、龍美が医者であるとは聞いていたのだが、肝心な本職を知らなかったので、龍美にあえて、敬語ではない口調で尋ねたのであった。
「ここの管理者だよ、超神次元ゲイムギョウ界のプラネテューヌ教会、簡単に言えば、ギルドの本社の会長かな~」
「それって、スゴイ、偉い人だよね・・・・」
「別に、そんなことないよ、ボクの幼馴染みも、同じ仕事に就いてるから、安心してね(^_-)-☆」
「うん」
龍美は素直に自身がプラネテューヌのギルドを総括している教祖であることを打ち明けたのだが、コレットは固まってしまったのであった。