龍姫達はスコール達にフラクシナス内を案内しているのである。
食堂で翼が生えた白い肉体を持ったイストワールくらいの小動物で人の言葉を話すことが出来るクリスの親代わりの存在であるユキノと話した後、次に向かったのは、
「此処はバーチャルシステムを利用した、実戦形式のトレーニングルームだよ」
「スゲー‼ まるで本物じゃねえかよ(゚Д゚)ノ‼」
「今はクレスがアンジールさんの監督の下、トレーニングしてるから、入室は今は出来ないよ、使用中はこの強化ガラス越しで見物できるから」
「(なるほど、本格的だな(^-^))」
「スコール、こんなところでトレーニングして見たいって思ってたでしょ」
「それじゃあ、次の場所行くよ‼」
戦闘バカが好んで入り浸るバーチャルシステムを利用したトレーニングルームにスコール達を案内したのである。
現在、クレス達がアンジールの監督の下、特訓真っ最中なので、使用できないので、強化ガラス越しでの見物が出来ることを説明したのであった。
それを聞いたスコールは頭の中で本格的だなと、バラム・ガーデンのような訓練施設と比べて、薄ら笑みを浮かべていた所を、自称スコール研究家と言うキスティスに図星を突かれたようで驚いていた所で、龍姫達は次の場所に案内することにしたのである。
「そして、此処がオペレーションルームだよ」
「ボク達も、ここでオペレーターだったんだよ」
「今じゃ、第一線で戦っているけどな」
「うん‼」
「(ガーデンにもこんな場所があればいいんだけどな)」
以前は輝龍・飛龍も椅子に座ってインカムを使って龍姫と星龍に指示を送っていた部屋で現在は彩夢と美緒がそのポジションで働いているオペレーションルームにやってきたのである。
今の二人は、槍を得物に戦う龍神なのでが、スコール達にはそのことは敢て教えていない、もちろん龍姫達もである。
またスコールの頭での独り言が始まったのであった。
「来たわね、あなた達がバラム・ガーデンからの留学生なのね? 初めまして、本来のフラクシナス艦長、五河琴里。よろしくね」
「おい、艦長ってあいつなのか?」
「今は、綾瀬さんと、シノンさんが艦長みたいなものだから」
「(そうだろうな)」
オペレーションルームの艦長席に座っている艦長モードの琴里に遭遇したゼルは思わず、琴里が艦長なのかと質問してしまったので、飛龍が今は精霊の王である綾瀬達が艦長のようなものだと説明していたのであった。
「あなた達ね、わたしはアドリビトムのリーダーのアンジェ・セレーナよ、よろしくね」
「スコールです、よろしくお願いします」
ちょうどそこにアドリビトムのメンバーを仕切っているリーダーのアンジェがやってきたのでお互い名乗ったのであった。