フラクシナスに顔を出しいついでにスコール達とアドリビトムのメンバーのとの顔合わせに向かっている最中に、いきなり空間の切れ目が発生し、そこからざっと見て三十体の色取り取りの魔物の群れが出現し、辺りが騒然して、街の人々は逃げ惑っていたので、すぐにASTが駆けつけたが、魔物の群れは龍姫達が引き受ける形になり、響輝は物陰で腰を抜かして動けないでいたのであった。
龍姫達は流石にスコール達の目の前でと言うよりかは変身している間なの度無く、霊装状態、つまり、龍姫達は、バリアジャケットを装着している状態で戦闘を行っているのである。
龍姫・星龍・武龍はなのは達から託されたインテリジェントデバイスは本人に返しているようで、元から持っているインテリジェントデバイスでの戦闘をしているのである。
「龍姫達、空飛んでる‼」
「スゴイ~‼」
「地上は、ボク達がやるしかないよ‼」
「ああ(この国では女子が空を飛べるのか?)」
「嘘だろ・・・」
陸海空を制している龍姫達には苦戦はしないが、ガルーダなどの鳥類種の魔物との本格的な戦闘に苦戦していたスコール達はストックしている魔法で攻撃を繰り出して、落ちてきたところでスコールとゼルのコンビネーション攻撃で倒して行ったのであった。
その様子を物陰から見ていた響輝は腰を抜かして、言葉を失っていたのである。
それは無理もない、自分と同世代が本格的な戦闘をしているわ、空まで飛んでいるのだから。
そんなこんなで大方、倒せたのである。
「これで、片付いたか?」
「ご協力、感謝する、後はこちらで任せてくれ」
「そうですか、では」
「どうしよう(゚Д゚)ノ ‼」
ちょうど避難誘導が完了したらしく手が空いたASTの隊員が駆けつけて来たので、後は任せてフラクシナスに向かおうとしたのだが、響輝はどうしようか考えていたが、ふと響輝は真龍婭の方へ目を向けると、
「‼ 鳴流神‼ 獅子神‼」
「え‼」
「ザシュッ‼」
「おい‼ しっかりしろ‼」
「あなたは、同じクラスの、神城君‼」
「何だ、オレのこと・・・」
なんと真龍婭達が魔物の群れを大方倒してほっとして、気が緩んでいる所を狙って、魔物の死骸から鋭利な金属性の刃が飛び出してきたのである。
真龍婭と勇龍は反応するのに一瞬遅れてしまい、龍姫達も遅れてしまった所に、間を割って、響輝が頭より先に体が動いてしまい、真龍婭と勇龍を突き飛ばして、その刃に心臓を貫かれてしまったのである。
治癒術が使える龍姫達でももう手遅れであるとは明白なのはわかりきっていた。
だが、真龍婭と勇龍は、ふとあることを思い出したのだった。
「試すしかないですね」
「そうだね、真龍婭」
「どうする気だ」
真龍婭&勇龍「こうするんです‼」
「え、血を飲ませたのか‼」
「とりあえず、フラクシナスに運びましょう」
「ああ、ゼル、手伝え‼」
「おう‼」
そう、以前、姫奈太と志澄琥が神無月姉妹に血を飲ませて龍神に転生させたことを思いだして、愛刀で自分の左手の人差し指をちょっと斬って真龍婭と勇龍は響輝に飲ませたのであった。
響輝の貫かれていた心臓部は修復したのだが、まだ意識が戻らないので、フラクシナスの医務室に運ぶことになってしまったので、スコールとゼルが響輝を運ぶことに志願し、フラクシナスに急いだのであった。