超次元kurosu   作:天龍神

134 / 557
道中

真龍婭達は龍姫達と合流し、スコール達をフラクシナスに案内し、アドリビトムのメンバーとの顔合わせをすることになったのである。

 

今現在、その道中なのだが、

 

「シュン‼」

 

「いい加減に、俺を殺す気か<`~´>‼」

 

「ねぇ、あの人、誰?」

 

「わたしのお兄ちゃんなんだ(´・ω・`)」

 

「うわぁ‼ シスコン何だ(;一_一)」

 

龍姫達もヒスイが妹のコハクのことが心配で、居ても立っても居られない体質なことは百も承知しているのだが、流石にこのままではヒスイが警察に捕まってしまうので、龍姫がとうとう無言で折紙で出来た手裏剣でヒスイが隠れている付近に向かって撃ったのである。

 

案の定、ヒスイが鬼の形相で怒って姿を見せたので、リノアとセルフィはコハクに何者なんだと聞かれて、コハクは恥ずかしそうに実兄だと明かして、アーヴァインは引いてしまったのであった。

 

「さてと、家に帰るかな? ん? あれ、あいつ、確か、同じクラスの、龍姫先輩の義理の妹の真龍婭と、星龍先輩の義理の妹の勇龍だよな、何処へ行くんだ?」

 

街のコンビニから出て来た都立来禅高校の一年一組に在籍している、焦げ茶色の髪に中性的な顔立ちで黒い瞳なので女の子に間違えられることがあり、身長は170㎝の男子生徒、神城響輝は真龍婭達が姉達と一緒にどこか行くのを見かけたので、後を追うことにしたのであった。

 

それが響輝の運命を大きく帰ることになろうとは響輝自身、龍姫達も知る由もなかったのだから。

 

響輝はそのまま龍姫達の後を気付かれないように通行人を装って後を追って行ったのである。

 

だが、その時だった。

 

「ぐぉおお‼」

 

「どうやら、わたし達に喧嘩を売っているみたいですね、お姉ちゃん」

 

「おい‼ なんで、こんな、場所に魔物が居るんだ‼」

 

「話は後‼」

 

「(魔物‼ 次元震なんて起きてなかったよな‼)」

 

なんと魔物の群れが街中に突如出現したのである。

 

龍姫達はいつも通りに得物を構えたのだが、こう言った次元空間を超えて出現した魔物との戦闘経験がないSEEDのスコール達は目の前に突然起きた光景に驚いてしまったので、龍姫が大声で一喝し、スコール達達も得物を構えたのである。

 

その様子を物陰から見守ることしかできない響輝は身をひそめることにしたのであった。

 

「魔神剣‼」

 

「スコール、龍姫達、ドローしてない‼」

 

「何‼」

 

「ドローって何? 虎牙破斬‼」

 

「大将はどこだ‼」

 

「(これ、夢じゃないよな、痛て‼ やっぱり)」

 

結局、龍姫達が魔物を退治することになってしまい、巧みな武術で退治していたのだが、リノアがドローと言う行為をしないで魔術を行使していたので、星龍はスコール達に突っ込みを入れるくらいに余裕があったのである。

 

響輝は自分のほほを抓って現実だとわかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。