アイズの所属しているギルドのリーダーに挨拶してからフラクシナスに帰ることにした龍月達はアイズ達の案内で大きなテント前に到着したのである。
「みなさんは、ここで待っててください、団長に知らせてきますので」
「わかった」
レフィーヤが龍月達のことをアイズと一緒に伝えて行ってもらうことになり、しばらくテント前で待つこと、五分が経過したのである。
「おまえ達、話はアイズから聞いた、団長が直々に挨拶したいと言うことだ」
「ありがとうございます」
「団長か、どんな面してんだろうな? な、ヴェイグ」
「さぁ~な」
テントの中から髪の長い女性が出てきて、どうやら今回の一件で話がしたいらしく、謁見を許可されたので期待を胸にテントの中に入っていた龍月達の目に入ったのは、
「君たちか、アイズを助けてくれたというのは?」
「人に名前を聞くときは自分から名乗った方が良いですよ、ロキ・ファミリアの団長さん」
「こいつが‼ 団長‼」
「おまえ達‼」
「やめろ‼ こっちが束で掛かっても、アイズの話が本当なら、こっちが分が悪い、申し遅れた、ロキ・ファミリアの団長、フィン・ディムナだ」
「ラタトスクの構成員、獅子神龍月です」
なんと、金髪の少年がそこにはいたのだが、龍月はここに来るまでに下調べを済ませていたこともあって、見た瞬間に、ギルド「ロキ・ファミリア」の団長、フィン・ディムナだとわかったのである。
敬語が苦手なヴェイグとティトレイはいつも通りに驚いていたので先ほどの女性に注意された上に、得物である杖を構え出したので、フィンがアイズから龍月達のことを聞いていたようで、主神がいなくても、技や魔法が使える龍月達には分が悪いと判断し、女性を制止したことで、お互い自己紹介をすることになったのであった。
「では、ボク達はお暇します、失礼しました‼」
「アイズ、君から見て、龍月達は信頼が置けるかい?」
「はい、少なくても、今は」
「あの集団、顔色一つ変える所か、堂々と、物珍しそうに見ていたの~」
龍月達はフィンとの挨拶が済んだので拠点のフラクシナスに戻ることにしたので、龍月達はそのままテントを後にしたのである。
龍月達が出て行ったのを見とどけて、緊張の糸が切れたのか、椅子にその場に座り込んでしまったフィン達は、龍月達から放たれる闘気に圧倒されたらしいのであった。
フィンは徐にアイズに龍月は信頼に値するのかと質問し、アイズは今のところは信頼が置けると答えたのであった。