アドリビトムのリーダー、アンジェが艦長代理のミラと話をしている頃、ほかのアドリビトムのメンバーはと言うと事情聴取を受けていたのであった。
「あのへんな機会は一体なんなんですか(;_;)/~~~」
「アンタはもうどうして、そう泣きそうになってるのよ‼」
「だって‼ 怖かったんだもん‼ 女の子がボクと一緒で大剣を振りましているとこ見たんだから」
「まぁ、女の子があんなバカデカいの振りましてたら腰抜かすのはしかないよね、え~と、名前はルカ・ミルダ、そして」
「イリア・アミーニ。アタシたちはこれからどうなるの?」
「しばらくは此処に保護されて、アドリビトムの飛空艇が治り次第、元の世界に返してあげるからね、それまではここの宿泊部屋で寝泊まりしてね」
銀髪でジュード並の幼い印象の顔立ちだが身長は龍姫達位あり紺色の服に大剣を背負うためのベルトして茶色のブーツを履いた少年、ルカ・ミルダは、二丁拳銃使いの赤髪のウエスタン調の服を身に纏っている口は悪い少女、イリア・アミーニ共に、大龍に事情聴取を受けていたのだが、途中でルカが泣きそうになってしまったのでイリアが叱ったのであった。
余程、自分より背が低い女の子である龍華が軽々と身の丈くらいのバスターソード形態の神機を片腕で振り回していたことを思いだして今になって泣きそうになったというのである。
イリアは大龍にこれから自分達の処遇はどうなるかと聞いていたのであった。
大龍はしばらくはこの戦艦で、アドリビトムの飛空艇「バンエルティア号」の修理が完了次第、元の世界に返すと説明したのであった。
一方その頃、
「う~ん、此処は?」
「よかった、気が付いたんだね」
「グラス、イア、パスカ、どこかわかる?」
「お目覚めだね、此処は戦艦「フラクシナス」の医療機関の病室、キミは熱を出して運び込まれたんだよ」
「そうだったんですか、どうしよう、お金」
「いらないよ、しばらくは飛空艇が直り次第、元の世界に返してあげるからね」
バンエルティア号から海に向かって落ちてしまったクリスは龍姫にお姫様に抱っこされて自己紹介した後、過労からくる熱で気を失ってフラクシナスの医療機関の病室に運び込まれたのであった。
そこには自分と似た顔をした三人がいたのであった。
そこに白衣に身を包んだ龍美が入って来て今置かれている状況を説明したのであった。
四人は所持金がガルドしか持ってなかったのに気づき治療費をどうしようかと考えていたら、龍美はお金のために助けた訳じゃ無いと言ったのであった。
「あ、言いそびれるとこだった、ボクの名前は、鳴流神龍美、ユーリさん達とはちょっとした縁で知り合った仲だよ、それと、クリス、左手首と、右足首が疲労骨折してたから、しばらくは安静だよ、ボクは艦長室に行かないといけないから、しばらくしたらほかの先生が来るから」
「どうも、ありがとうございました。それで、クリスの足と腕に何か巻かれていたんだ。治癒術で治せるけど、掛けて巻かれている」
龍美は本名を名乗り、これからのことで艦長室に行かないのと、クリスが疲労骨折している事を告げて病室から出て行ったのであった。