迷宮都市「オラリオ」の街に外れの洞窟、未知なる穴の規定数の魔物退治に龍月の協力の下、アドリビトムのメンバーがやってきたのだが、そこに金髪のロングヘアーに金色の瞳の背中が開いている白いノースリーブのミニスカートに青いロングブーツを履いた女の子が剣片手に戦闘を行っていたので、依頼である規定数の魔物退治を行うついでに女の子の加勢に入ったのである。
龍月が協力していることもあって、リーダーになっているユージーンの負担が軽くなり、連携もよく、大方、倒したのだが、一網打尽にするために、魔術では洞窟が壊れかねないので、スタンも修得している、奥義「熱波旋風陣」で一気に片付けたのであった。
そして、女の子に駆け寄ったのである。
「おい、大丈夫か、オレはアドリビトムのメンバー、ヴェイグだ」
「え~と、アイズ、わたしはアイズです」
「それがおまえの名前か、オレはユージーンだ。同じくアドリビトムのメンバーだ」
「ボクは、アドリビトムのスポンサーをしている、ラタトスクのメンバー、獅子神龍月、よろしく」
「それにしても、これだけの魔物を一人で倒してたのか? まるで龍月達みたいだな」
ヴェイグは大剣を背負い敵意がないことを見せて名乗り出て、自分がギルド「アドリビトム」のメンバーであることを説明し、女の子も剣を鞘に納めて、アイズと名乗った所に、ユージーンも名乗り、龍月はアドリビトムの協力者であると名乗って、
「ねぇ、手、怪我してる、じっとしててね、聖なる活力、此処に、ファーストエイド‼」
「魔法‼ 主神はいるんですね」
「主神? そんな奴はいないぜ。オレ達は主神と言うのがわからねぇけど」
「まさか、主神の加護なしであのようなことが出来るのですか?」
「オレは、これで火属性だけしか使えないけど、アイズが言う魔法が出来るんだ‼」
『我の声が聞こえていれば、良かったのだがな』
「その剣、しゃべれるんですかΣ(゚Д゚)‼」
「アンタ‼ ソーディアンの素質があるのね」
龍月はアイズの左手の擦り傷から血が出ていたので、修得している治癒術の中で最も魔力が消費しない物を選んで詠唱し、発動し、アイズの傷を癒したのだ。
アイズは我が目を疑った、なぜなら、龍月が主神の加護を必要しないでその場で魔法を使ったのだから。
ティトレイがアイズが言った主神はアドリビトムにはいないと言い、主神は何かとアイズに質問したのだが、アイズが聞き流してしまい、質問の的になってしまったスタンは素直にソーディアン「ディムロス」を見せて、ディムロスがアイズが聞こえているわけがないと思って、しゃべってしまい、アイズはまた驚いてしまったのであった。
「すいません、わたし、仲間の所へ、戻らないと」
「それじゃあ、オレ達が送るよ」
「そうね、死んでもらったら、アタシ達の気が済まないしね(¥_¥)」
「ルーティちゃん、目が銭マークになってるよ」
「確かにそうした方が良いだろう」
「ありがとうございます‼」
アイズは仲間の所へ戻る途中だったようで流石にここまで来たので一緒に仲間の下へ送るとスタンが言い出したので、ほかのメンバーも賛成したのだが、ルーティが目が銭マークになっていたので龍月がツッコミながらアイズの仲間の下へ向かったのであった。