精霊マンションに住んでいる四糸乃に会いに来た龍姫達はアドリビトムのメンバーを引き連れてやってきたので幼い四糸乃の代わりに四糸乃の左手に嵌められている眼帯が着いている人形「よしのん」が代弁して、取り敢えず、中に入ることにしたのであった。
「ねぇ、この建物って、精霊が住んでするの?」
「その通りだ」
「へぇ~、ミラもここで生活してるのか?」
「ミラさんは実家の精霊から行き来しているか、このマンションには入居してないよ」
「精霊って言っても、見て目は可愛い女の子だよね?」
「こっちの世界は女しか精霊になれないから」
シングが物珍しそうに精霊マンションを内装を見ており、龍姫に精霊がこのマンションに住んでいるのかと質問したので、龍姫は素直にその通りだと答えたのである。
精霊、マクスウェルであるミラもこのマンションの住人かとヒスイから質問された星龍はミラは天界の次元通路で人間界に出勤していると明かして、コハクは出会った精霊が女性が多いことに気が付き、恐る恐る、質問したので、飛龍が今いる世界は女性しか精霊になれないと明かしたのであった。
「と言っても、まだ男性の精霊が発見されてないんだけどね」
「いるよね、ミラさんのイフリートとか」
「国が認識している範囲内での話だよ」
「それにミラさんのイフリートは、国のお偉いさんが相手すると思う?」
「しない‼」
龍姫はラタトスクのメンバーなので精霊の認識levelが低いことを公表して、星也はイフリートがいるだろうと言ったのだが、国がミラのイフリートを認識するほどの力量がないことを告げたのである。
それに四糸乃が同意したのは言うまでもない。
しばらく四糸乃を含んだメンバーで楽しんだ後、
「それじゃあ、時間があるときにね‼」
「うん・・・」
「オレ達は此処で、また明日な‼」
「コハク‼ 帰るぞ‼」
「お兄ちゃん‼」
精霊マンションを出た龍姫達はまた明日にと言葉を交わして、解散したのだが、ヒスイがコハクにシスコン全開で一緒に帰ると言い出したのでコハクは顔を赤くして恥ずかしそうにアドリビトムの下へ帰って行ったのであった。
龍姫はそのまま、真っ直ぐ自宅に帰ることにしたのである。
そんなこんなで実家に戻ってきた龍姫と真龍婭達はいつも様に玄関の引き戸を開けて中に入ったのだが、
「こんにちは」
「珍しいですね、どうしたんです?」
「ひ孫の顔を見に来たのと、こっちで夕食を頂くことしたのですわ‼」
「おい、龍姫、おまえのひいばあさんなのか?」
「一応は」
「あら、見ないうちに、新しい子が居るのね、申し遅れたわ、わたくし、龍姫達のひいおばあさまの、神宮寺くえすですわ‼ お見知りおきよ」
「自分は、ルーク・フォン・ファブレです‼」
あの銀髪の魔女である、鬼斬り役の神宮寺くえすが出迎えてくれたのだが、妖怪に負わされた怪我で不老長寿の身になったので肉体が老いることが出来ないと言う体質になっているのでルークは自分と同年代に見えるので不思議がっていたので、龍姫が一応ひいおばあさまに当たる人だと説明したのであった。
そしてくえすはルークとは初対面なのでお互い自己紹介したのであった。