龍美と瑠美奈がお互い幼い頃から惹かれあっていたこともあり、なかなか瑠美奈と会うことが出来なかったのだが、二人は結婚が出来る年齢に達しているので本気で結婚を考えていたのであった。
「オレが、龍姫のお兄ちゃんになるってことか」
「瑠美奈なら、大丈夫‼ だって、ボクが認めた、最高の旦那様なんだから‼」
「ああ、取り敢えず、落ち着いてから、婚姻届けを出そうか」
「ボクが正妻だからね‼」
「当たり前だろ‼ 龍美が正妻じゃなかったら、あの三人纏められないだろう‼」
瑠美奈は龍美と結婚したら龍姫達の義理の兄になることだと自覚しており、瑠美奈なら大丈夫と龍美が励ましたのである。
今はアドリビトムなどのことが落ち着いたら婚姻届けを提出出すことにしたのであった。
そして二人は仲良く午後の仕事に取り掛ったのである。
「バンエルティア号は無事に修理が進んでいるみたいですね」
「そうだな、しかし、チャットは、本当に機械関係が好きなんだな」
「アンジールさんも、ボクが知らない機械を扱っているじゃないですか」
「これの事か?」
アドリビトムの飛空艇のバンエルティア号は順調に修理が進んでいるのでこのまま何もなければ転送装置を設けたバンエルティア号が誕生することになるのだ。
それを毎日、チャットは今かとご先祖が残してくれたバンエルティア号が新たな姿に生まれ変わるのが待ち遠しいくて落ち着いていられなかった所に偶然、通りかかったアンジールに話しかけられたのでそのままチャットは機会について熱弁し出したのであった。
チャットは以前から龍姫達が使っている機械に興味があったのでアンジールがいつも使っている黒いスマートフォンが気になっていたのである。
「悪いがこれはやれん」
「なに、当たり前のこと言っているんですか‼」
「早く、バンエルティア号が直ったらいいな」
「はい‼」
アンジールは流石にスマホは上げれないと返答し、チャットはそこまで馬鹿ではないと言ったのであった。
そしてアンジールはバンエルティア号の修理が直ることを述べて立ち去ったのである。
「星也達も学校には慣れたみたいね」
「そうだな、はい、お茶」
「ありがとう‼」
「ユキノさんもクリスさんが学校に通えるようになって、嬉しいんですね」
「ああ、クリスが学校に通える日が来るとは思ってなかったしな」
フラクシナスの食堂ではアンジェ達が寛いで居たのであった。
アンジェは星也が来てからと言うのもアドリビトムが順調に乗っている上に、龍姫率いる次元武偵もいるので安心しているのである。
ユキノは小さい頃からクリスのことを見ていたので学校に通っているクリス達を見て笑顔が絶えないのであった。