スコールとリノアは下宿先に戻ってきたので自室に用意されている留学先の都立来禅高校の生徒手帳を拝見していたのであった。
「都立来禅高校、二年四組か(リノア達は何組だろう? それにしても、この手帳のオレの顔写真、良く撮れてるな。そう言えば、リノアが龍姫と会うのが楽しみだと言っていた。どんな奴だろう?)」
スコールは自分の生徒手帳を見ながら明日の留学先のクラスである二年四組だと言うことを確認し、リノア達が何処に配属されるのかと考えていたのである。
龍姫のことをリノアから聞かされていたが、スコール達は龍姫が女の子であると言うことを知らないので、リノア同様に合うのが楽しみにしていたようであった。
ところ変わって、留学先の都立来禅高校の龍姫達はと言うといつのように、
「士道、一緒に飯いかねぇ?」
「ま、いいけど、龍姫達も一緒で構わないか?」
「オレは別に構わないぜ」
「それじゃあ、行こうか。 バシッ‼」
「シドー‼ わたしを置いて行くな‼」
学食にお昼を食べに行くことになったのでルークは士道に一緒にお昼に行かないかと誘っていたようで、士道は龍姫達も一緒でもいいのかとルークに尋ねたら、別に構わないと返答したので、龍姫は士道の手を引いて十香達も一緒に学食に向かったのである。
「ルークはもう学校に慣れたか?」
「それが、今だに、構造が把握出来てねぇな」
「そうね、あなた、屋敷から出るのこれが初めてだったわね」
「まぁ、そのうち、慣れるよ」
席に着いた龍姫達は食堂テーブルを囲み、士道は転入して二日目のルークに学校は慣れたのかと質問したところ、ルークはどうやらまだ学校で迷っていたようだが時間までには授業が行われる教室には辿り着いているので方向音痴ではないのは確かである。
屋敷に軟禁生活を送っていたルークが自分から留学を決めて此処に居ることは実家のファブレ家には剣心から伝わっているので問題ないのだが、双子の弟のアッシュがひねくれているようで、そのことをわざわざ電話で母から報告されているのであった。
シングは兎も角、
「コハクちゃん、味噌好きなんだね」
「うん、これマイ味噌だよ(>_<)‼」
「いくらなんでも、マイ味噌は持ってないぞ(;一_一)」
「学校に味噌持ってくるのは、コハクくらいね」
コハクはどんなものにでも味噌を付けて食べることが好きなようで、龍姫からもらった合わせ味噌が入った容れ物を常に持ってきているようでほかの生徒からは驚かれている毎日を送っていたのであった。
その様子をエミルとマルタが見守ることにしたのであった。