都立来禅高校に留学するために各自の部屋で準備をしてだしたスコール達は取り敢えず得物と身分証明書などを持ってガーデンのゲート前に向かっていたのであった。
「みんなが都立来禅高校に留学する、メンバーだね、ボクは鳴流神龍美、よろしくね‼」
「こちらこそ、スコールって言います」
「スコール‼」
「リノア‼」
「ワン‼」
ゲート前には紋章機と言う宇宙空間も転送できる戦闘機が停まっており、中から龍美が戦闘服姿で降りてきたので留学生代表で前に居たスコールに自己紹介をしたのである。
スコールもぎこちないが自己紹介をして、紋章機に乗り込もうとし矢先、あの日からお互い惹かれあった仲であるリノアが勢いよく飛び出してきて、そのまま抱きついたのであった。
その側でリノアの愛剣のアンジェロがお座りをして待っていたのである。
「と言うことは、リノアも留学生になるんだ‼ よろしく‼」
「うん‼」
「大丈夫かしら?」
「そうそう、アーヴァイン・キニアスっていう子も合流することになってるけど」
「(あいつもか)」
セルフィは久しぶりの再会と新天地への希望に胸躍らせていた様子で、保護者で龍美とは同い年のキスティスは不安でいっぱい表情で見守っていた所に、幼馴染みの狙撃手でもあるガルヴァディアガーデンから留学生に立候補したアーヴァインも合流することを明かした龍美だったのだがスコールが脳内発言をし始めたのである。
「それと、下宿部屋に都立来禅高校の制服が用意してあるから」
「助かります」
「おっしゃ‼ 待ってろ‼ 学食のパン‼」
「え~と、残念ながら、都立来禅高校は一応、学食はあるんだけど、食券を買えば、必ず食べられる仕組みになってるから、ここみたいに争奪戦はないよ」
「ゼルさん・・・」
龍美が紋章機「トリックマイスター」の操縦席に座り、スコール達は席に着いたので離陸した瞬間、辺りが一面、外の風景になったので驚いたスコール達はしばらくして落ち着いたと思ったら、ゼルが学食に並々ならぬ熱意を掲げていたので、龍美が都立来禅高校が食券を購入するシステムだと教えたら、セルはその場で燃え尽きてしまったので、三つ編みの茶髪の女子生徒に励まされてしまったのであった。
そして紋章機「トリックマイスター」は一路、超神次元ゲイムギョウ界のプラネテューヌへと次元の狭間に転送していったのであった。
「イデア、行ってしまいましたね」
「そうですね、あの子達なら、大丈夫でしょう」
クレイマー夫妻がガーデンの展望台から紋章機「トリックマイスター」が飛び立つところを見送っていたのであった。
これがスコール達の運命を変えるとは思ってもいなかったのだから。