今回小隊ランクのアップダウンの条件についての独自設定があります。
また、今回あるラノベの主人公をモデルにしたオリキャラが出てきます、注意して下さい。
小隊棟、E128小隊室————————
午後三時、ルーク達は先にポジション適正検査を終えていたクロエと合流して小隊棟のEランク小隊室が密集しているところの片隅に宛がわれたE128小隊室に集まってランキング戦について話し合っていた。
「第一クォーターの対戦表が発表されたよ」
クロエがそう言って映像機(プロジェクター)を起動して空間モニターを出した、そこにはリーグ戦形式の対戦表が無数にズラリと並んでいる映像が映されていてルーク達はE128小隊の名前が載っているEランクJブロックと表示された表に注目する。
「全部で十二戦やんのか!くぅ~燃えてきたぜ!!」
「あのさ、確かランキング戦は一年で四クォーターやるんだったよな?」
「そうですよ、四月から五月までに第一クォーターの十二戦、七月から八月までに第二クォーターの十二戦、十月から十一月までに第三クォーターの十二戦、そして一月から二月までの最終クォーターの計四十八戦ですね」
「ふーん、季節を跨いでやるんだ」
そう、今カナタが言ったようにランキング戦は季節ごとに分けて行われており、また試合がない月は調整期間でこの期間を使って次のクォーターに向けて対策を練ったり学園イベントがあったりする。
「それで?俺達がDランクに上がる条件は?」
カナタは質問を追加してそれにはクロエが溜息を一回吐いてから答えた。
「少しは自分で調べてよね・・・小隊ランクの昇級・降級は基本的にはランキング戦の一クォーター毎の成績によって決められるの、そしてその条件はランキング戦のランクが高ければ高い程厳しくなっていくんだよ、Dランク昇級の条件がEランク戦リーグそれぞれ二位以上、Cランク昇級の条件がDランク戦リーグそれぞれ一位、Bランク昇級の条件がCランク戦総合三位以上、そしてAランク昇級の条件がBランク戦総合一位なんだ」
クロエが述べたランキング戦の昇級の内容は気が遠くなる程シビアだった、そして昇級があるということは当然降級することもある。Bランク降級の条件はAランク戦総合ワースト三位まで、Cランク降級の条件もBランク戦総合ワースト三位まで、Dランク降級の条件はCランク戦リーグそれぞれ最下位、Eランク降級の条件もDランク戦リーグそれぞれ最下位、そしてこれは滅多にないがEランク戦であまりにも酷い成績の小隊は空戦魔導士科長の判断で解隊させられる事もあるという。
「これがランキング戦での昇級の条件なんだけど何事にも例外が存在するんだ、例えば戦闘系の学園イベントで優勝したり哨戒や討伐任務などで大型の魔甲蟲などを大量に撃破したとかで優秀な実績を出したりしたら空戦魔導士科長の判断でその小隊を昇級させてくれる事があるんだって」
「ふーん、そうなんだ」
「なあなあ!じゃあSランクになる条件はなんなんだ?」
「えっ!?」
クロエがカナタに話をしている最中にルークが興奮しながら話に割り込んで来た。
「俺達の目標は世界最強だろ?だったらこのミストガンでの目標はSランク・・・それもソラ兄達を超える小隊になることだろ!」
「そうだな、もしAランクになったって最強になれなきゃ意味ねーしな」
ルークとカナタが不敵の笑みを浮かべてそう言った、この二人はAランクなんかじゃ満足しないだろう。
「まったく、僕達はEランク小隊だというのにこの二人ときたら・・・」
「クスッ、でもそうだね」
身の程をわきまえない二人にロイドは呆れクロエは小さく笑って同意した。
「Sランク小隊になるにはAランク戦で一クォーター全勝且つその成績を見た空戦魔導士科長がSランク足り得ると評価されて認められる事が必須条件なんだってさ」
「Aランク戦全勝か!よしっ!必ずやってやるぜ!!」
「だからまだ僕らはEランク小隊なんですって・・・」
「へっ!だったらランキング戦で勝ちまくってとっととAランクになればいいだろクロエ?」
「フフッ!そうだね、でもあまり楽観視してかからないほうがいいよ、眠りの森(スリーピングフォレスト)がSランク小隊になってからミストガンの空士達は猛者揃いでランキング戦の難易度が凄く上がったって聞くし」
「上等だ!燃えてきたぜ!!よしっ!んじゃあ俺達の最初の相手はどいつらだ!?」
空は高いからこそ飛び甲斐がある、厳しい条件程燃えてくるタイプのルーク達は戦意高揚して気合を入れEランク戦Jブロックの対戦表の下に表示されている一戦目の対戦カードに注目した。
「えーと、俺達の相手は——————————
————————E35小隊だ!!」
ルーク達の試合は二日後、E128小隊のメンバーは試合に向けてそれぞれ戦闘訓練に励むのであった。
エクザイル歴四三六年、四月十日
闘技場、東側観客スタンド———————
「相変わらずEランク戦は盛り上がりがあらへんな・・・まっ、ザコ共の試合やししゃーないか」
この日はEランクの試合が行われることとなっていて現在午後二時十五分であり試合のプログラムの進行は滞りなく順調に進み今はE128小隊とE35小隊の試合開始前のインターバルだ。
入学式の日に行われたエキシビションマッチと違い観客スタンドには殆ど人がおらずソーサラーフィールドに包まれた闘技場内は静まり返って熱気が無い。わざわざランクが低い低レベルのEランク戦を見に来る人間など余程の暇人か変わり者ぐらいだろう、そしてこの東側観客スタンド三階の席にもそんな変わり者が三人いた。
「このガラガラな闘技場を見ていると昔を思い出すわ、懐かしいわね」
「そうだね」
ミストガンでは知る人ぞ知るS45特務小隊、通称【眠りの森(スリーピングフォレスト)】の小隊長【空の王(アトモス)】のソラ・グローリーとその部下にして恋人にしてルークの実の姉【茨の女王(ヴィターニア)】のリカ・スカイウィンドそして同じくソラの部下にしてミストガン最速の空士【魂の炎(スピットファイア)】レオ・オーバーグ、いずれもこの場には場違いな大物達がそこにいた。
「それもそやけどレオ、キリクとリオスはどないしたん?ボウズ達のデビュー戦全員で見に行く言うた筈なんやけど・・・」
聞くまでもなく彼らはルーク達の試合を見に来たみたいでありこの場にいない眠りの森のメンバーも誘ったらしいがここにはいない、何故なら———————
「キリクは【何故この私がバツ共の試合など観戦しなければいけない?】って言って拒否した。リオスはここに来る途中までは僕と一緒だったけどその時に大勢の女子生徒達に拉致された、多分今頃女子生徒達にもみくちゃにされていると思うよ」
こういう理由だった。
「つまりいつも通りの理由ね、まったく・・・」
「まっ、おらへんもんはしゃーないな!そないなことよりボウズ達の相手は・・・あのザコ共か・・・」
「E35小隊・・・確かここの小隊長はレオ、貴方と同じクラスだったわよね?」
「ああ、彼だね・・・彼を含めてこの小隊のメンバーはセンスはあるんだけど・・・」
どうやらE35小隊の小隊長はレオのクラスメイトのようでありレオはなんか問題があるかのように首を捻る。
「・・・まあ、なにを間違えたのか知らないけど彼らの実力は最底辺だし、リカの弟達の実力がこの前ソラの言った通りなら問題ない相手だと思うよ」
「・・・だとええんやけど・・・」
試合というのはなにが起こるか分からない、それにソラは何かを懸念しているようであり無言で今無人の闘技場フィールド内を見つめた。
試合開始まで後五分、それぞれの想いを胸に試合開始の瞬間を待つのであった——————
「ところで二人とも、僕達は今日は非番だけど君達は今日ソラは哨戒任務でリカはこの前の任務の報告書作成の仕事があったと記憶しているけど・・・」
「ルークの晴れ舞台なのよ!そんなの昨日徹夜で終わらせたに決まっているじゃないの!」
「面倒やからそこらのAランク小隊に押し付けたわ」
「・・・・・・」
闘技場、北側選手専用待機所————————
試合開始五分前、E128小隊のメンバーはルークを除いてこの場で待機していた。
「・・・遅い・・・」
白い着物の様な防護服(プロテクター)を身に纏い地上時代に絶滅した狼を模したシンボルマークと共にE128と刻まれたペンダントを首に掛けたクロエがそわそわしながら呟いた。
「ルークの奴なにやってんだ?もう試合始まっちまうぞ」
「なんでも【俺達がランキング戦で勝つ為の助っ人を連れてくるぜ】と言ってましたね」
「助っ人?」
ミストガンの学生服と殆ど変わらないデザインの防護服を着たカナタが疑問を言い同じデザインの防護服を着たロイドが事情を説明すると意味がよく分からなかったクロエが首を傾げた。
「一対どうしt「待たせたな!」」
「噂をすれば来やがったな」
通路から待機所に入る扉がバンッ!と勢いよく乱暴に開けられた、そこから背中に【sky wind】とロゴが入った黒いライダージャケットに黒いジーンズといったデザインの防護服を着たルークがまるでマツボックリの様な髪型の茶髪で眼が据わっている大人しそうな少年を連れて入って来た。
「遅せーぞルーク」
「わりぃわりぃ待たせたな」
「んで?そいつが噂の助っ人か?」
「ルーク、助っ人っていったって選手登録していない選手は出場できないよ?」
今クロエが言った通りランキング戦には小隊のメンバーとして選手登録されていないと出場できない、要するに助っ人を連れてきても無意味なのである。
「チッチッチッ!甘いな!ストロベリーシロップを掛けたストロベリーソフトクリームより甘いぜクロエ!!」
しかしルークは澄まし顔で三回舌を鳴らしてから浮ついたようなノリでそう指摘する。
「なにも戦闘だけが戦いじゃないぜ!なあギドルト!」
「その通りなのです!」
ルークが連れてきた少年に同意を求めると少年が一歩前に出てそう同意してE128小隊のメンバーに自己紹介をしだした。
「申し遅れましたのですE128小隊の皆さん、僕は《情報技術科(インフォーム)》予科一年B組に所属する《ギドルト・ストラトス》という者なのです!今回からこの前困っているところを助けてくれたルーク君のスカウトを受けてE128小隊専属の偵察・情報提供担当をさせてもらうこととなりましたのです、よろしくお願いしますのです!!」
「えっ!?情報技術科?」
「成程、そういうことか」
「ええ、あのルークがそのようなことに頭が回るとは意外でしたね」
自己紹介をして頭を下げるギドルトにクロエだけが困惑気味にオロオロしていたがカナタとロイドは助っ人の意図が分かったようであり納得していた。
「話を続けますが戦いにおいて情報というのは超重要なのです!偵察や聞き込み・ハッキングなどで得た敵のデータを基にして戦術・戦略や訓練メニューなどを組み対策を練る事ができるし自分達自身の戦闘データを取って弱点の克服や新しい戦技の習得などの参考にもできる重要なファクターなのです!」
「いや、ハッキングはしちゃダメだよ!?」
ギドルトが熱烈に述べた内容の中に聞き逃せない単語があったのでそこにツッコミをいれるクロエ、少なくともランキング戦においてのハッキングによる情報収集は不正である。
「それにしてもルーク、困っているところを助けたって言ってたがどういうことなんだ?」
「四日前に研修棟の廊下でこいつが何か重要なデータが入ったメモリーカードを落としたらしくて【情報技術者にとって命である情報データを失くすだなんてこのギドルト一生の不覚】なんて言って泣きそうになりながら探していたんでほっとけなくて一緒に探してやってさ、そんで見つけ終わったら【何かお礼をしなければ気がすみませんのです!僕にできることがあったらなんでも言ってくださいのです!】って言ったから使えると思って仲間にしたんだよ」
「なに勝手に仲間にしてるの!?」
「・・・ダメ・・・なのですか?・・・」
「うっ!」
カナタがルークにこうなった経緯を聞きルークがそう答えクロエがそれに対してツッコミを入れるとギドルトがクロエの目の前にきて潤んだ瞳でクロエを見つめて懇願した為たじろぐクロエ。
「僕はいいと思いますよ、その人の言う通り情報は重要ですし」
「そうだな、それに俺は熱意のある奴は大歓迎だぜ」
「なあ、いいだろクロエ隊長?」
「ううっ!」
クロエ以外のE128メンバーはギドルトの入隊に賛成のようであり小隊長であるクロエにギドルトの入隊許可を促した為に更にたじろぐクロエ、そして————
「わ・・・わかりました!ギドルト君の熱意に免じて入隊を認めます!」
とうとう折れて認めた。
「ありがとうございますなのです!それではまず最初に僕が集めたE35小隊の情報を提供するのです!」
ギドルトはお礼を言って一枚のA3サイズのプリント用紙を机の上に広げる、そこにはE35小隊メンバーのデータが書かれていた。
「E35小隊は去年の四月に創設した現在本科二年F組の《ヤマト・クサナギ》を小隊長とした本科二年生四人で構成された小隊なのです」
プリントの一番上に書かれている黒髪で若干眼つきが悪いがなんか頼りなさそうな少年の写真が張り付けられたところを指さして説明をする。
「・・・あのさ、全員本科生の構成で丸一年経ってんのにEランク小隊なの?」
疑問に思ったカナタが質問をする。
「はいなのです!彼らは小隊が創設されてからこのかたランキング戦全敗で周りから通称【雑魚小隊】と呼ばれていてミストガン最弱の小隊なのです」
「つまりこいつらは現在四十八連敗中なのな・・・」
「いえ、戦闘系の学園イベントにも積極的に参加していたので現在五十二連敗中でもしこのランキング戦第一クォーターで一勝もできなかった場合解隊させると空戦魔導士科長は言っているのですね」
「・・・・・・」
E35小隊はミストガン最弱の小隊だった、しかも今は小隊が無くなるかどうかの瀬戸際だという状況らしい。
「・・・それで?彼らの戦闘力はどうなんですか?」
次にロイドが質問をした。
「まず最初に小隊長のヤマト・クサナギは【クサナギ流魔刀術】という東洋の刀の形をした魔剣である魔刀を使った流派の使い手なのです、クサナギ流魔刀術とはヤマト先輩の家、クサナギ家に地上時代から伝わる流派を空戦の戦闘術として昇華させた剣術で確か【脳のリミッターを一時的に解除して脳内処理能力を加速させて超高速反応や常人の目では捉えられない程の高速移動ができる】みたいなのです」
「・・・それ、明らかに負担が掛かんな・・・」
「他のメンバーはそれぞれ魔双銃士・魔砲士・魔銃士の構成でいずれも女性なのです、ヤマト先輩が前衛でこの魔双銃士の先輩がオールラウンドの遊撃で他の二人がそれを中衛と後衛から援護をするという結構バランスがとれた小隊ですね」
「データを見るからには悪くない小隊だね、それなのにどうして・・・」
データを見れば見る程簡単に負ける小隊には見えない、ますます疑問が重なり続けて考えていたその時———
『間もなく試合開始時刻です、参加選手の皆さんは入場口の前に集合して入場の準備をしてください』
試合開始時刻を告げるアナウンスが待機所内に響いた。
「・・・時間みてーだな・・・」
「待ってました!よしっ!皆いくぜっ!!」
闘技場————————————
『さあっ!次の試合はなんと予科一年のルーキーだけで構成された無謀な冒険をするE128小隊VS【雑魚小隊】でお馴染の身の程知らず共E35小隊DA★ZE!!』
西側観客スタンド二階にある実況中継用の席で赤・黄・緑のアフロの謎の実況解説者シグナルエースマンの実況が始まり北側と南側の選手入場口前の発煙筒からカラースモークが噴射されE128小隊とE35小隊のメンバーがそれぞれ同時に入場口から飛行魔術を発動して闘技場フィールド内へと舞った。
『ランクが低い?新規新鋭と言ってくれ!そう!奴等はチャレンジャー★DA!!雑魚いだなんて気にするな!ここではお前等もデカイ顔ができる最低ランクDA★ZE!!』
「・・・相変わらずウゼエ実況だぜ」
ルークは悪態を吐いて目の前の軍服の様な防護服を身に纏ったE35小隊のメンバーが飛び回りながら落ち着きが無くじゃれ合う様を見た。
「ヤマト~!これが終わったら二人きりでデートするわよ!いいよね?」
「は?」
「馬鹿者!なにを試合前に浮ついておるのだこの女は!?わ、私だってデートというやつを・・・違う!そうじゃない!!全然思ってなどおらん!!断じて!!!」
「わたくしを差し置いてそのような約束はさせませんわ!勝手な事をしないでくださいましっ!!」
「あの~皆さん?もう試合が始まる直前ですのでそろそr「「「クサナギ(ヤマト)は黙っていろ(て)(てくださいまし)!!!」」」・・・ハイ・・・」
E35小隊の小隊長であるヤマト・クサナギの周りで他の女性メンバー達がヤマトを巡ってケンカしていてヤマトが彼女らの顔色を窺うように咎めようとするも彼女達の圧力によって黙らされる様はルーク達を唖然とさせた。
「・・・試合前にふざけてんのかこいつら?」
「なんとも言えませんね・・・」
「ふーん、こいつが俗に言う【ラノベ主人公系無自覚ハーレム野郎】ってやつか」
「・・・なんでだろう?カナタがそれを言ってはいけない気がする・・・」
この様な会話をしながらそれぞれ魔術士の宝石箱(マギスフィア)から魔装錬金武装(エモノ)を取り出して試合開始のカウントダウンに備える・・・そして—————
『さあ!カウントダウンを始める★ZE!!』
「ちょっ!?お前らカウント始まったぞ!早く戦闘準備を!!」
「ええっ!?もう!?」
「早く魔装錬金武装を取り出すのだ!」
E35小隊のメンバー達が慌てて魔装錬金武装を取り出し、それぞれ配置について睨み合いカウントがゼロになる。
「E128小隊!行くよっ!!」
「E35小隊!状況開始ッ!!」
それぞれの小隊長の号令と共にE128小隊最初の試合の火蓋が切って落とされた。
次回予告
カナタ「始まったな、ランキング戦初戦!きっちり勝って次に繋げるぜ!」
クロエ「それもそうなんだけどさ・・・この小隊のシンボルマークっていつ作ったの?小隊の創設が認められた時に贈られてきた小隊運営に関する資料と一緒に付いてきたんだけれどカナタなにか知ってる?」
カナタ「ああ、それか?それは小隊創設願いの資料を出す時に俺とルークがデザイン画を一緒に提出したんだが」
クロエ「そんなの聞いてないんだけど!?」
カナタ「ん?言ってなかったか?」
クロエ「言ってないよ!!」
カナタ「悪ぃー悪ぃー、んでこれがそのデザイン画な!」
クロエ「どれどれ・・・ってこれ汚い字で【wolf(狼)】って書いただけじゃないの!?」
カナタ「まぁそれルークが書いた字だしな・・・」
次回、空戦魔導士候補生の情熱『ランキング戦初戦!VSE35小隊!!』
カナタ「翔け抜けろ!最強への翼の道(ウィングロード)!!」