ここんところ最近ゲートのエロ成分が足らないのです。
ピクシブを見れば色々あるんですがね、最近どうも中々……。
アルフェ姉ちゃんのエロ絵とか見たいのですよ。
じゃあお前、別の所でアルペジオのエロいヤツ書けよってところですが
どうも鉄のアルペシオのエロは禁忌な気がして……。
なので誰かがピクシブなんかにアルフェエロ絵を投稿してくれるのを待つしかないワケですよ。
そんな感じに小物力+αを発揮したところで36話です。
っていうか好い加減そろそろ3部終わらせないと。
ロゼナ・クランツ地下の墓所から城内に侵入する火威だが、その過程でどうしても垂直の壁を上がる必要があった。
神々と前衛魔導士で構成された特地最強分隊ではあるがこの先に何があるか分からない以上は、石人形を呼び寄せてしまうので可能な限り魔法は使いたくない。
幸い、アルヌスとの連絡が容易になった今だから、冬季遊撃レンジャーを取得した火威が隊で用意した装備なら魔法無しでも上がることができる。
「待て、ハンゾウ。そっちではない」
サリメルが言うに、龍の鱗の装飾がある壁の向こうだという。持って来た荷物がデッドウェイトになりそうな気もしたが、石人形を破壊するのに使えるので続けて携行していく。
「ちょっとコレ壊すのは難儀しそうっすね」
「良いからやってみい。そんな厚みはないだろうから聖下が出るまでもなくヌシの拳で突き破れるぞ」
それが事実ならロゼナ・クランツの安普請ぶりに驚く。考えてみれば相手側は人件費に一銭も使っていない。戦力は生ける屍と怪異に、何処ぞで養殖した龍種だ。ゾルザル派帝国軍の落ち武者に給料を払っているとも思えず、困窮した戦い続けている。サリメルの話では多からずながら市井に協力者の魔導士も存在するようだが、もう戦うのは「やめりゃ良いのに」と火威は考える。
そう考える火威は拳を作ると腰を入れ、鱗の装飾がある壁を撲る。すると存外脆かった壁に穴が空いた。
ロゥリィのとハルバードと大剣で穴を広げていくと、予測を張るかに越えた容易さで道が拓かれたのである。
* * * *
三角一曹のハンドサインに、清水陸士長と栗林が氷の城内の通路を進む。
その後ろを津金一尉が進み、彼は後方からバックで前進する高機動車に合図を送り引き入れる。
他の隊員より、多少なりとも敵に詳しい栗林を斥候と敵戦力の排除部隊に配置した加茂であったが、離れた場所から津金らの動きを逐一監視する者がいた。
氷雪山脈に存在する魔導の良導体は、雪だけではない。
氷も同様に魔導の良導体として働き、その塊を触媒としたトーデインは氷城城内を逐一監視し、異世界の兵達の動きを媒体でぼやけた映像の中に見ていた。
トーデインの見る視界がぼやけているのは、侵入した者の何れがトーデインの魔導に干渉しているのだと考えられる。トーデインが見ている事に感づいているのはロゥリィ・マーキュリーだろうが、彼女は魔導に疎い。ならば、以前にロゼナ・クランツから逃亡したサリメル・カルピス以外に考えられない。
当時はサリメルという女が神の一柱であることが信じられなかったトーデインだが、30年前に捕縛し獣にその腸を喰わせても死なないのだから亜神以外に考えられないのだ。
最初は身体を乗っ取る為に捕縛したが、それが出来ないならばトーデインにとってみれば利用価値がない。
しかし異世界から来た魔導戦士の妻の身体を奪う機会が再び巡ってきたのだ。そして敵は自身が罠を張れる範囲の中に来たのである。その姿は明確に写しだせていないが、神であったアウラが見た『魂の色』は紛れもなくその女である。
しかし案ずるべき事も多い。ミュドラやカーバインの傷を見るに、異世界人は魔法以外の何らかの手段によって金属製の弾丸を飛ばしている。石兵が反応を示さなかったのはそのせいだ。
マリエスでも異世界の男達によって翼竜を改良したビスクスアラが爆破され、そのうえ貫く武器によって落とされている。
近頃、最年少で導師号を取得したレレイ・ラ・レレーナが練り上げた爆轟の魔法かと思われたが、魔導の発動に必要な霊格は感じられない。
これが現理を突き詰めた『武器』だとするなら大事である。敵の魔導戦士に対抗するために造り上げた石兵が起動することなく破壊されてしまうのだから。
それ以前に、二度捕らえ、そして逃すこととなったサリメルや異世界の魔導戦士の影が見られない。遠視認法で満足に城内の様子を見る事ができないのも、サリメルや魔導戦士が何かしたのだろう。その恐怖が、トーデインの心を縛りつける。
「アウラ。サリメルの動きは未だ解らんのか!?」
「……こちらが使う不可視の魔法と同じ魔法を使われてます」
「そんなことは解っているいる。奴らの動きを知る当てを聞いているのだ!」
「トーデイン様」
アウラとトーデインの会話に割って入ったのは、重要な情報をトーデインに伝えてる最中に負傷し、その瞬間に穿門法で謁見場まで移送したミュドラだ。
カーバインと共にアウラから手当てを受けていたがカーバインの方は敵武器の当たりどころが悪かったらしく死亡している。
「ジエイタイは『ジンドウテキ』と称し、民を甚く大切にしたがる性質があります。山脈中から連れて来た亜人共の救出に向かったのでは?」
このミュドラという男、帝国のヒト種ということで今まで冷遇してきたが、今の敵の軍との交戦経験があるので存外「使える」のだとトーデインは思い知る。以前にも「あの敵は魔導も弓も使わず石鏃を飛ばして来る」と言っていたが、その時は一笑に
「よし、なら穿門法で亜人までの道を蟲獣で埋める。城内を廻るミノタウロスも集中させておけ。アウラ、法陣の様子をミュドラと見に行け」
言われたアウラが、ミュドラと共に謁見場の裏手の門から出て行く。魔法陣の状態を固定してはいるが、異世界の魔導士は広範囲を攻撃する魔法を使う。陣の一部か壊れていれば、その部分を作り直さなくてはいけない。
ハーディがアルヌスに穴を開け、帝国が向うの世界の国に手を出さなければ起こらなかったことだ。異世界の軍勢は帝国を滅せる圧倒的な力を持ち、帝国に向けられた攻撃は苛烈を極めるものでトーデインの溜飲を下げるものであった。だが、何故か異世界の者達は「共存」という道を選んだ。
帝国に滅ぼされたロゼナ・クランツは「王族は皆殺し。民は全て奴隷」という道を辿ったのに。
「まぁ良い」
トーデインは独りごちそう言うと、異世界の女を捕らえる策を案じる。自分が使う予定の躰だから、余り傷付いたら困る。だから他の生物の身体を幼虫の苗床にする雌の六肢獣ではなく、力に優れた雄の六肢獣の群を向かわせよう。幸い近くに複数の個体がいるから、気の実を餌に誘導することが出来る。
女兵士以外にも異世界の戦士が複数人いるが、力に優れた六肢獣に ラブリュスを持たせれば容易に叩き殺せるはず……。
トーデインは氷の城の玉座で、独りほくそ笑む。
* * * *
拉致被害者の元に行く道すがら何体かの蟲人との遭遇戦を経たが、ロゥリィを始め神々にとっては道ばたの小石ほどの障害に等しい。
「聖下、生き生きしてるというか漲っておられる」
「そりゃまぁ、とんでもなく不遜な輩が出たからな」
不遜な輩が出たから
「聖下、待たれい。ミノタウルスが群れでおるぞ」
「わかってるわぁ!」
怪異の中に本気を出したロゥリィに勝てる者がいるとは思えないが、ロゼナ・クランツの魔法で城内に収まる最大限まで巨大化された大型怪異が並んでいるのは中々壮観である。
そして案の定、ロゥリィが振るハルバードに次々と頚を落とされていった。
やはり亜神の中で最強なのはロゥリィであろうか。火威がそんなことを考えながら先に進むと、巻き上げられた血風の向こうに扉が見えて来た。
が、それを阻むように他方から湧いてくる黒い影。
「お前ら出てきちゃダメだろ!?」
思わず言ってしまう程、冷所には似つかわしくない害蟲……黒くて巨大なGの奴が出てきたのだ。
「うわキモ」
そんな事を口走ったサリメルが風の精霊を使役し、抱えるようにした腕の中に雷電を溜める。
「ちょっ、サリさん魔法は!?」
「ちょいや」
言いながら放った雷撃が台所の害虫を焦がし、何時ぞやのポン菓子めいた臭いが広がった。サリメルが言うに、法理に霊格を触れさせず“その辺の精霊”を使役しているだけだから石人形は反応しないらしい。実際、ロゼナ・クランツの石人形は現れないことから事実のようだ。
「俺が来る意味は……」
火威がサリメルやロゥリィと行動を共にするのは、山脈各所から拉致された民間人を穿門法を使ってサガルマタに移送する時の護衛である。
ハーディの神性を得たサリメルの髪を使って始めて使える穿門法は、精霊とは一切の関係がない純粋な魔導である。故に確実に霊格を持ちいるのだ。
その際、火威が氷雪山脈に来る前にモーターから賜った突出式ブレードは、有効な武器となる。火威から見れば、ジゼルやグランハム。それにサリメルや何と言ってもロゥリィの本気を見ると、結構楽に勝てる気もするが……。
火威は避難民の中にダーのような巨躯の者や、ヒト種の男を探す。他にも救助すべき部屋は複数あるが、リーリエの兄やリッテラの両親が居るかも知れないことを考えたのだ。
そう火威が考えた時、部屋の扉を吹き飛ばして石人形が姿を見せた。
「聖下!」
「行くわよぉ!」
火威とロゥリィが、機先を制するべく人間大ゴーレムに攻撃を畳み掛けるのである。
* * * *
小銃の発砲音が続けざまに響く。
偵察として先行した津金一尉率いる栗林の分隊が、突如出現した蟲人の集団に反転攻勢に出ていた。
リーリエが敷いた魔導障壁は多くの蟲人を遮るが、霊格が高くとも火威やサリメルほど使い慣れていない障壁は一部が空いてしまう。
不幸中の幸いか、敵集団は火威が確認したような蛋を弾丸のように飛ばしてくる個体は無い。
敵集団の知能が余り高くないのか、空いている一ヶ所に集中しようとするのが幸いした。
遠距離の集団には擲弾を撃ち込むか手榴弾を投げ込み、抜け出た敵は銃剣や短銃で仕留める。
しかし問題は敵の多さだった。
「こいつら!!」
三角が狙いも定めず腰だめに64式小銃を放つ。撃てば当たるのだから、味方に当たらなければ細かい狙いを定める必要がなかった。
彼らが接敵した広間は瞬く間に二本足の蟲の死骸に覆われ、蟲獣の体液特有の悪臭に満たされる。
一点に集中し続ける敵を封殺するにも限りがある。一度に全体を掃滅できるであろうM197ガドリングこと無痛ガンを積んだ高機動車は、広いとは言えない城内の通路を、何度も切り返しながらバックで移動しているから来るのに時間が掛かるのだ。
「ぜぇい!!」
剣勢と共に繰り出されたユエルの斬撃が蟲人を切り裂くが、他の蟲人はその死骸をも乗り越えて来る。ユエルに出来た隙をカバーするように津金の小銃が火を噴き牽制するが、蟲人というのは火威が報告したように昆虫的な素早さがある。次の瞬間には一匹の蟲人が津金に接近し、肉体の尖っ腕の甲皮を津金の腹に突き刺した。
「がっ!?」
すぐさまユエルがその蟲人を斬り捨てると後方にいた清水陸士長が津金に代わり、後方の陸曹が津金をナサギに引き渡す。負傷したのはボディーアーマーが護る部分だが、それすら貫いたのか出血が見える。雪像の要領で雪で作ったアルヌスへのゲートを通って、診療所に移送しなくてはならない。
負傷者の護送手段と退路はしてあるのだが、このまま無痛ガンが到着するのを待っていたらジリ貧の末に押し負ける。そう考えた栗林は敵集団の中に諸刃の斧のような武器を持った個体を見た。
あれで肉迫されると拙い。そして栗林と言う女は最善の結論を導き出した。
「三角一曹。突貫します! 援護を!」
「えっ? えぇっ!?」
耳を疑った三角だが、栗林は敵の中に擲弾を打ち込み手榴弾を放り込む。敵集団の中で爆発が起こると目の前の敵が背後から押され地形になった。そこを栗林は銃剣刺突し、蹴り倒す。
のみならず発砲し、新たに来た敵の頭蓋を10ミリ拳銃で砕く。直後には斬撃と64の水平短連射で瞬く間に10体を越える蟲人の死体を製造した。
「な、なんたる膂力」
ユエルも、障壁を張ったあと弓で戦闘していたリーリエも日本の小柄な女兵士が見せたま業には目を剥いた。
だが栗林の目標は斧のような武器を持った蟲人の無力化である。この程度で終わる筈がなかった。
「でやぁあああァ!!」
小銃を発砲しながら、その身を弾頭代わりにタックルと銃剣突撃、そして発砲と共に繰り出される斬撃で瞬く間に目標を仕留め、敵が携行していた大ぶりの斧のような武器を鹵獲。多少重量があるが、火威が愛用するフルグランをも平然と使えるほど鍛え上げた筋肉を持つ栗林だ。複数の目標がいる場合、弾切れの心配がある銃火器よりも旧時代的な武器が有難い……そう思ったかは知らないが、栗林が斧を振るうと一度に数体の蟲人の半身が吹き飛んだ。
「ふふっ……」
手にした武器の威力を目の当たりにした栗林が薄く笑う。もっとも、その武器とは自身の筋肉であるから一度に複数を斃せる
一部始終を見ていた三角、清水他、分隊の者達は何と思っただろうか。鬼に金棒、鬼に鉄錫、キ○ガイに刃物。様々な慣用句が思い浮かぶが、津金が退いた後で最もこの場で階級が高いのが三角であるから下位の者が無謀な真似をした際は止めなくてはならない。
しかし、栗林は完全な力の差を見せつけて敵を屠っている。その事が三角の動作を遅らせた。
そして、それは最良の結果を生むこととなる。
続けて一振り二振り。その度に複数の蟲人がバラバラに解体されて吹き飛んでいく。
言うまでもなく彼ら、自衛隊側が蟲人と呼ぶ六肢獣には最悪の結果であって、離れた地点から覗き見るトーデインにもそれは同じだ。
「こ、こんなのを相手にしているなど聞いてないぞ!?」
アウラとミュドラがいなくなった謁見の場で、独り恐怖に打ち震えるトーデインである。この場に居続けても殺されるのを待つだけだ。しかし下手に外に出ては危ない。
100年前にロゥリィ・マーキュリーが殺しに来た時の恐ろしかったが、魔導を知らぬぬ小娘の目を欺くのは至極簡単だった。
今の恐怖は二百年前に帝国がロゼナ・クランツを攻め滅ぼした時以上だ。今回は確実に殺される。消される。存在を滅ぼされる。
トーデインに出来ることは、アウラとミュドラの帰還を待つだけだった。
4部は基本、原作に沿ってレディ策謀+イチャラブと日本に帰還後の日常回+イチャラブだと思います。
従ってR-17.9くらいになるかも知れません。
ゲートが終わったら薔薇騎士団が入手した資料にもあって腐臭を放ちつつあるタイバニの二期をオリジナルで勝手に書くか、
ゲゲゲの鬼太郎的なヤツでも書くかも知れません。
いやね、巨乳雪女とイチャイチャしたいという執筆動機があr(ry1