死の超越者と白夜の騎士   作:スティレット

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 お待たせしました。本当に申し訳ない。

 催促の感想が来たし久しぶりに書いてみるかーとやってみました。

 以前の予定はこのままアルベド以外の守護者全員まで回ろうかとも考えてたのですが、話が進まない上にモモンガさんとのご休憩が終わるまでと言う時間制限を忘れてたので合間合間にでも入れていきたいと思います。


第十四話

 至福の表情で失神したsYルティアを吸血鬼の花嫁に任せた俺は一度戻って軽い装備の点検でもすれば丁度いい時間になるなと言うか鬼なったのでぶらぶらと見て回りながら⑨層まで徒歩でぶらぶらする事にしたのダガ、3層を抜ける頃には大名行列になってしまったのでこのままだと2戦目を始めかねない時間帯になると悟った俺はきゅうきょ解散を命じると私室に転移した。

 

 

 

 転移した後、今の手持ちの無限の背負い袋の中身を吟味しつつ補充、整列、優先度が低く類似アイテムの多い順から樹形図状にラベル貼りした背負い袋の中に背負い袋を入れる作業をする。これは戦闘の時でも取り出せるよう試しながらやるのでぶっちぇけいくらやっても時間が足りない(進化論)逆に暇つぶしも兼ねたトレーニングにもなるのでやることない時は割とこんな感じかな(この辺りが強さの秘訣)

 

 そうやって空間の波紋の中に手を突っ込んで中身をイメージしたkら即取り出す作業を繰り返してたらモモンガさんから<念話>が入った。

 

 <お待たせしましたブロントさん。薬草採取お疲れ様です>

 

 <【ありがとう。】んだばちょっとシャルティアの様子見に行ってて薬草はまた今度にした。モモンガさんもゆうべはおたのしみでしたね>

 

 <やめろォ!>

 

 <冗談だ。冒険者ギルドでも冷やかしにいかにぃか?>

 

 昨日登録したっきりだからよ。なんか張り出されてる奴見に行きたいんだが。

 

 <そうですね。せっかく登録したのにナザリックにトンボ返りでしたし。ああ、でも今昼過ぎでしょう? ああいうところってもう目ぼしいクエストは無くなっているんじゃ?>

 

 <んだ。ダから冷やかしついでにクレマンに街中案内させっかなって思ってた。そういやあいつのスケイルアーマーギルドメンのランク証だったから着替えさせてからだけどな>

 

 <あっ(察し)>

 

 有能そうな現地住民がアライメント悪だった件。

 

 <そう言う事だから大体おやつ時くらいに出発になりそうだけどどぉする?>

 

 飯も食っちぇおきたいところダガそれだと時間たりぬぇ。

 

 <そうですね。それだと半端に顔を出しておくよりは今日の残りはナザリックで仕事でもしようかと思います。ほんとはすぐにでも冒険に行きたいんですけどね……>

 

 <あんま根詰め過ぎないようにな。モモンガさんが仕事するならおえrもカルネ村に顔出してから町は行くは。一応聞いとくけど財政状況はどうなってる訳?>

 

 <あまり芳しくないですね。すぐにとは言いませんが何かしらの資源を獲得しないとナザリック自体の運営が傾きます。現在も課金罠は停止して最低限の警戒態勢で回しているのですが、頭が痛い問題です>

 

 そこまでかー。

 

 <OK分かった。その辺もシュレッダーに突っ込めるのが無いか探ってみる。やばかったら残りの指輪使いつぶしてもかまわにぃからよ>

 

 ユグドラシル金貨の生える木とかな。

 

 <ありがとうございますブロントさん。それをやるのは最後の手段ですね。っと……なんか端末で業務連絡してる気分になって来たのでランチがてら顔合わせませんか?>

 

 <おお、すまんな。こっちも配慮が足りなかった感。せっかく食えるようになったんだし飯食いながら話すべ。あんまかしこまった奴出されても困るから軽いのにしてもらうは>

 

 <良いですねそれ。昔誕生日にジャムサンド食べたの思い出しました。手づかみで食べてもいいものでも頼んでみます>

 

 俺らじゃケーキなんて夢のまた夢だもんげ。

 

 <んだな。リアルより良いもん食えるけど一気に食ったら飽きた時怖そうだしな。俺もサンドウィッチ頼む事にするわ>

 

 <そうですね。では円卓で>

 

 <うい>

 

 <念話>を切ってアイテム整理を終える。思えば遠くに来たもんだ。リアルじゃ変な臭いのするバターとねちゃってした食パンですら贅沢品で普段の食事は10秒チャージだったからな。考えながら二回手を叩く。

 

「お呼びでしょうかブロント様」

 

「おう、これからモモンガさんと円卓で会議だからよ。書類も作るかもだからサンドウィッチでも頼む」

 

「畏まりました、至高の御方。ただいま供回りを御付け致します」

 

「おう」

 

 部屋前で待機してるホムメイドが90度頭を下げて出てってしばらく、護衛の連中が来るまでこっちも椅子に座って待っとく訳。ぶっちゅけまどろっこしいけどこれやらんと仕事が無いナザリックのNPCが「お手本が居なくなる;;」と泣き顔になるのでモモンガさんとの協議の結果最低限は付けるべきと決まった。そういうとこモモンガさん良く気付くよな。ああいう気配りが人気の秘訣かも(社会人)

 

「大変お待たせ致しました。ブロント様」

 

「気にすんな。いこか」

 

 部屋から出て護衛と一緒にゾロゾロ歩くんダけどこれでも数減ってるんだよな。厳選したらしくてレベル90台のジョブ違いの連中が装備だけそれっぽく統一して後ろ歩いてる。こう、ドラクエの勇者ご一考みたいな感じ。アライメント極悪だけど。

 

 ほんとは指輪ワープかバフかけてとっとと行きたいけどその辺レベル1の貧弱一般メイドが余波で死にかねないし、あいつらが構ってほしそうに頭下げるから歩きながら手ぇ振ってやったりしてる。この辺もどうにかしないとなー。抱えるつもりがジークブリーカー! 死ねぇ! ってなったら草も生えない。

 

 暇だとどうしても目についたとこから改善しないといけにあ使命感に囚われるけどこるはモモンガさんの事笑えない。しゃあねぇな(ソル)出来る男ってのは切り替えが上手くないとだからその分部屋でダラダラすっかとてきとーに考え事しながら歩いてると円卓に到着した。

 

「ブロント様がご到着致しました。モモンガ様へのご報告をお願いします」

 

「畏まりました」

 

 目の前でシモベが手続きしてるのを眺めながらぼへーっと待つけど簡略化できにいものか。

 

「お待たせしましたブロント様。それではどうぞ」

 

「おう、ご苦労さん」

 

 労いの言葉をかける度に赤面したり一瞬硬直するシモベが開けた扉をくぐって円卓に入る。そこにはなんかのカップ片手に書類に目を通す骨が居た。

 

「待ったか?」

 

「いえ、それほどではありません」

 

 お互いに軽く返して席に着く。

 

「んじゃ早速はじめっか。モモンガさんと2りにしてくれ」

 

 一応会議の体を取ってるけどあんまガチガチな奴じゃにいからな。

 

「畏まりました。食事は後ほどお持ち致します」

 

「おう、んじゃ財政状況の確認だな」

 

 円卓から出ていくメイドを後目にこっちも始めるかね。

 

「はい、現在の状況と施工中の案はこっちにまとめてあります」

 

 そういってモモンガさんに渡された資料をめくる。

 

「thx。こないだのなんだったか、ザイトルクワエだったか? あの件のが果樹園やってんのか」

 

 たしかピニスンだったか。

 

「そうです。種族的にも適任だと思ったので。後は寿命の長い生き物の方が教育のし直しも長いスパンで見れますから」

 

 モモンガさんはもう昼食を食べ終えたのかデザートのブドウをもいでいる。

 

「んだな。そっちはそれでおkだとして、予備案も必要か。っとと来たな。良いぞー」

 

 ノックして俺の分のサンドウィッチが来たのでガントレだけ外して一緒に持ってきたフィンガーボウルで片手を軽くゆすいだ後、水気をぬぐった。

 

「そうなりますね。こちらではアンデッドによる開墾も視野に入れているのですが、あの開拓村を実験場にしたいんですよ(モグモグ)」

 

「(モグモグ)ふぉうだな。(ゴクン)恩義に感じてるんだった受け入れはするだろうけどその前にある程度の異業種で慣らしてからのがよくね?」

 

 話ながらサンドウィッチをパクつく。バターの甘味の中にほのかな辛さがベーコンとレタスとトマトのアクセントになっている(にわか)

 

「(ゴクン)ああ、確かに。その辺この体になってからいまいちピンと来なくて。人型に近いのをいくつかピックアップさせて選別しましょうか」

 

「だな。後はカルマ傾向もついでに善と悪両方付けて村人の印象でも測るか」

 

 付け合わせのフレーバーティで口の中をさっぱりさせると頭もスッキリした。INTバフかな?

 

「その辺は抑えの効くNPCから選別しないと大事故に繋がりかねませんね」

 

「だよなぁ」

 

 俺はサンドウィッチをぱくつきながら構わずしゃべるけどモモンガさんはきちんと飲み込んでから話すあたりやっぱ性格出るな。つか食えるようになって良かったんだがあの顔は生体武器扱いでいいのか?

 

「なあモモンガさん、話逸れるけどその顔装備扱い?」

 

「あ、ええ、シャルティアの爪やコキュートスの装甲と同じ扱いみたいです。違和感はありませんけどね」

 

「そっか、話の腰折って【ごめんなさい。】」

 

「いえ、いいんですよ。では戻しますね。あの開墾村……たしかカルネ村でしたか。の方はそれでいいとして、ブロントさんの方からは何かありますか?」

 

「だな。あの近くに森があったべ。ピニスン拾ってきた」

 

「ええ」

 

「あっちでもあのレイドボス以外にも物資になりそうなのが無いか探って、最悪植林しながらの林業とかもどぉだ? まあ要はトレントみたいなのの養殖とパワーレベリングだな」

 

 ユグドラ産のマンドラはその辺に植えると死人が出るからな。

 

「林業……まあ林業ですね。ならサンプルをシュレッダーに突っ込んで単価を調べるところからですか」

 

「そぉなるな。どちらにしろシュレッダーは加工品が買い叩かれるからな。原材料にも目を付けとくのは悪くないんじゃないかな? 一般論でね?」

 

「現時点ではそれがベターですね。ではこの辺にしときますか。食べ終えるまでって決めておかないと時間の経過が分かりにくくて」

 

「アンデッドだしぬ。その辺アルベドは寝かしてくれるか?」

 

「うっ……! 何と言うか……時間になるとメイドが呼びに来るんですよぉ……」

 

 意外とまんざらではない顔してんぞ。

 

「搾り取られてるな。この場合はごちそう様って言えばいいのか?」

 

「知りませんよ、今まで未使用だったんですから! そういうブロントさんはどうなんです?」

 

 意趣返しとばかりにこっちに振るモモンガさん。

 

「ハハハ、聞いて驚くなよ。さっきシャルティア踏んできた」

 

「……え、踏んだんですか?」

 

「って言ってもあれだな。ペロロン風に言うと「しょうがないにゃあ」って奴だ」

 

「訳が分からないよ」

 

「なんて言うかな。アルベドにモモンガさん取られたからちょっと心配になって様子見に行ったんだが」

 

「はい」

 

「配下の吸血鬼の花嫁に八つ当たりックスしてたからちょっと傷心にサービスして何して欲しいか聞いたら「踏んでくれ」って言うもんだからよ」

 

「えぇ……」

 

 ドン引きするモモンガさん。

 

「っつー訳で浮ついた話はにいな。すまんね」

 

「いえ、何と言うか、フォローまでしてもらってすみません」

 

 本当に申し訳なさそうにする骨。気にしすぎだべ。

 

「気にすんなっと話し込んじまったな。そろそろ行くか」

 

「ですね」

 

「んだばクレマン呼ぶか。あいつの鎧は何がいいかね?」

 

 すっかり忘れてた感。

 

「シャルティアで思い出したし、いつぞやの横乳ハーネスでいいんじゃないです?」

 

「おk」

 

 やべーなモモンガさん。骨になったからってずっとオンだと精神まで骨にぬるぞ。どうにか公私の区別付けさせにいといけないんダガどうすっかな。




 何気に新PCになってからの投稿です。念話のカッコが借りたPCからの基準になってるので、気になるようだったら直します。

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