あらすじと呼ばれるものはありません。なぜならストーリーがないからです。
なんか突然インスピレーションが!して書いてしまいました。
簡単に言えばプロローグと軽い設定のポイ捨てです。誰か続き書いてください。
ssの形を組んではいますので利用規約には引っかからないかと思います。が、続けることはないと思います。

1 / 1
ダチ1「これから毎日小説書こうぜ?」
ダチ2「ドゥンドゥンやろうじゃねえか!」
おれ「もっと浮かぶがいいや!(小説の案が)」


アカウントNo.10001は既に使用されています。

俺は死んだ。自分の死だから言うが、全くテンプレートなモノだった。

 

 

 

 

 

 

 

過労死。

 

社会に出て二年。ゆとり世代真っ只中であった私には、一つ上の世代(部長)の言葉を借りるなら決定的に根性が足りてなかったのだろう。

ブラックと言うほどでもないが、ホワイトではない。言うなればグレー、そんな企業に勤めていた。その会社の名誉のために名前は伏せておこう。今更会社への忠義などありはしないが。

私はたった2年の間であったが、その会社に勤めて、幾らか割り切ることができた。後悔は無いといえば嘘になる。一つだけ大きな未練が残っている。が、納得はできた。理解も出来る。

しかし、しかしだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おめでとう────いや、お気の毒にと言うべきか。片来寿輝、君は観測者に選ばれた』

 

この状況は理解できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方は?」

『神です』

「はぁ…………?」

 

どういう事だってばよ。

あいにくながら、神様を信じているわけじゃ無い。死んだ後も変な宗教に捕まるような時代なのか……?

 

『まぁ、信じる信じないは貴方の自由。ですが、今から言う事は全て事実。よく聞いてください』

「……そうですか」

 

げんなりしてくる。全く、神様転生というやつか。なんという事だ。さっさと成仏してしまいたいものだ。

 

『世界の全ての出来事は特異点、と呼ばれます』

「特異点……」

『はい。そして、その殆どが何も起こらずに通過します。私達も、殆ど無視してしまいます』

 

そして、俺が黙っているのを見て、彼? は続ける。

 

『しかし、現在では起こり得ないモノをえがいた創作物。これは現段階ではどうなるのかが分かりません。現在、実現不可能なのですから』

「はぁ。つまり、未来を題材にした作品って事ですよね」

 

スターウォーズとか、ドラえもんとか。

 

『はい。私の役目は、それ(・・)が実現可能な領域に差し掛かった時、それ(・・)の誕生が世界にどう影響するかを事前に調べる事です』

「んー…………つまり、ドラえもんが作れるようになる前に、本当にドラえもんが出来ても大丈夫なのかを調べる、ってことですか?」

 

ドラえもんが人類に反逆を起こさないかとか、ドラえもんを悪に利用する人がどれだけいるかとか?

 

『理解が早いですね、その通りです。しかし、私はこの座を離れることができません。そして、その時その時、条件に合致する人に任せることにしました』

「それが────観測者…………なるほど、観測か」

『流石です。では、貴方がどこに行くか分かりますね?』

「まあ、はい」

 

俺が遺してきた大きな未練。それは、3ヶ月後に発表される。人類史上初の仮想現実大規模多人数オンライン。VRMMOと呼ばれる、膨大な地下帝国をモチーフとしたオンラインゲーム。

名前を、Castle Of Shambhala (シャンバラの城)。略してCOS(コス)

それだけが一度やりたかった。子供の頃に見たSAOという、同じVRMMOを題材としたライトノベル。それを見てからずっと、実現されるのを心待ちにしていた。しかし、その前に死んでしまった。

 

「つまり、俺は────」

『はい、SAOの世界に転生してもらいます』

 

単純に、嬉しかった。一瞬であったが、死んでよかった、とさえ思ってしまうほどに。不謹慎なので止めたが。しかし、そこではっ、と思い浮かんだことがあった。

 

「デスゲームになるのを止めるんですか?」

 

はっきり言って俺は頭が良いわけじゃない。悪いとは思っていないが、けして茅場晶彦に比肩できるモノではない。それこそ足元にも及ばないだろう。

 

『いいえ、そうではありません』

 

彼? はかぶりを振って否定する。

 

『貴方には、もう一度の人生を報酬に、デスゲームをプレイして頂きます』

「────はぁ!?」

 

デスゲームを、プレイする? え、でもそこで死んでももう一度人生が貰えるの? え?

 

『デスゲームにならなかった未来はすでに検証しました』

「…………結果は? どうなったんですか?」

『安全だ、と証明されたVRMMOは、各国が軍事利用のために手を伸ばし、第三次世界大戦に発展してしまいました』

「────っ!」

 

マジかよ…………。あれ、でも待てよ、それならデスゲームだって。

 

『もちろん、それは数ある未来の中の一つ。しかし、その未来がある、という事が重要なのです』

 

なるほど、ね。でも、俺が言いたいのはそうじゃない。

 

『貴方の言いたい事は分かります。デスゲームになったとしたら、確実に、数千もの人が死に至る事でしょう』

「じゃあ、なんで!」

『第三次世界大戦では、約1億7000万の民間人と9000万の軍人が死亡しました。そして、生き残っていたら世界を変えるであろう、いわゆる天才、と呼ばれる者が87人。その命を失い、数学は283年、医学は112年、考古学は627年、科学は198年分の損失を受けました』

 

驚愕する。口が動かなかった。

 

『理解しなさいとは言いません。ですが、覚えておきなさい。私たち神には、人を最良の未来へ導く義務があるのです。

ゆえに、どちらの未来の方が良いのか、判断しなければいけない。他ならぬあなた方の為にです』

 

そう、だよな。

ストン、と何かが腑に落ちた。そうなんだ。

 

「…………わかりました。俺、やってみます」

『それは良かった』

 

彼? はニコリと微笑んだ。

 

『では、転生の儀を行います。簡単な質疑応答を行いますので、偽る事なく答えて下さい』

「はい」

 

かたっ、と足に何かが当たって不思議に思うと、面接の時に幾度となく座ったパイプ椅子があった。どうぞ、と言われたので遠慮なく座る。

 

Q.原作を読んでいますか? 読んでいたら、繰り返し読みましたか?

「はい、全巻3回ずつ読みました」

 

Q.普段、暇潰しにしているものはなんですか?

「…………えーと、スマートフォン弄ったり、本読んだり、ですかね」

 

Q.自分の事をどう思いますか? PRではないので悪いところでも構いません。

「へ? あ…………うーんと、普通、ですかね?」

 

Q.会社は、楽しかったですか?

「っ。………………いいえ」

 

Q.人と話すのは好きですか?

「まあ、嫌いではありません」

 

Q.男性と女性、どちらの方が話しやすいですか?

「…………やっぱ男性ですかね。趣味が合えば女性でも話しやすい人はいますけど」

 

Q.デスゲームの中をソロで生きることが出来ますか?

「……無理だと思います」

 

Q.では、最後に。SAOの世界で、何か叶えて欲しいことはありますか? 出来るだけ、要望を叶えさせていただきます。

「………………あまり、犠牲者を出したくないです。救えるなら、全ての人を救いたい。いや、全部は無理だってのは分かってますけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ありがとうございます。

では、貴方は次に目を覚ました瞬間から名前はそのまま、片来寿輝。父、母、貴方の三人家族の長男として生まれます。

会社は嫌いだということでしたので、一応義務教育だけは受けていただきますが、その後は受けなくて構いません。その分の知識と金銭は支給させていただきます。あ、金銭の支給、と言っておりますがただではありません。不自然になってしまうので。貴方に合う労働をしてもらいます』

 

俺に合う…………原作でキリトが菊岡さんから受けてたようなのかな? まあ、そのくらいはいい。働いてないのに金持ってる、とか言われるのも嫌だし。

 

『そして、貴方にあてがわれる部屋に、ナーヴギアを置いておきます。貴方がバラさない限り、けして誰かにバレることはありません。ですが、貴方が誰かに話した瞬間に貴方に与えられた全ての権利が剥奪されます』

「…………つまり?」

『地獄行き、です』

 

絶対誰にも話しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『記憶は、自我と共に戻っていきます。次に貴方(・・)が生まれるのは3年後、ですね』

「…………はい」

『ふふ、緊張しなくても大丈夫です。貴方はなにもしなくていい。普通に二度目の人生を過ごせばいいのです。

貴方が二度目の生を終えた時に、また戻ってきて、私がその未来を見て、他の神と討論し合う。それだけですから』

「そうなんですか…………よし。覚悟、できました」

『はい、良い人生を。ああ、最後に一つ』

「はい?」

『貴方は、SAO世界において、3番目の観測者です』

 

…………うん? ああ、そういうことか。

 

「いつでも見てますよ、ってことですか?」

『はい』

 

彼? は満足げに頷き、指を鳴らした。ん、なんか眠く………ぐ、俺は、負けな…… ( ˘ω˘)スヤァ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼が無事転生を終えたあと、神が呟いた。

 

『…………ん、あれ? おかしいな、プレイヤーが減ってない? あれ? …………あれ?』

 

元いた人には悪いけど、彼のために一人分開けたはずなんだけど、あれ?

 

………………あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16年後。日本、某所にて。天才、茅場晶彦は全てを終えた。ストーリーは全てカーディナルに任せてある。

 

「…………さて」

 

始めようか。プレイヤー、ヒースクリフとして。仮想世界へ、いざ。

ナーヴギアを被り、SAOを起動する。プレイヤーは10,000ではない。特別なGMとしての側面も持つ、唯一ログアウト出来る10,001番目のアカウントがある。ここにあるものを除けば、ぴったりしか作成していない。パスワードは必要ないだろう、と思い。最後にログインする、それだけがパスワードだった。

そして、ゲームも10,001人しか入れないようになっている。それでもかなりギリギリだった。それだけのデータを、SAOには詰めたのだ。

 

 

 

 

起動音が鳴り、ついにあの世界へ入ることが出来る。SAOのトップ画面が映り、起動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アカウントNo.10001は既に使用されています』

 

…………なん……だと……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、同時刻。アインクラッドの中で。片来寿輝は人知れずなやんでいた。

 

「…………GMコンソールってなんだよ」

 

図らずも、GMになってしまった片来くん。そして、漸く気がつくのだ。

 

「この世界、ギャグ世界だよ……!」

 

実を言えば、SAOに転生した人物は彼を合わせ3人。1人目は失敗。地獄行きとなってしまう。

そして、2人目は成功。見事、デスゲームを生き抜き、データを神へと提出した。

 

 

そして彼。片来寿輝は数ある平行世界のうちの一つ。『もし、SAOがギャグ世界だったらどうなるか』を検証している。




誰か続き書いてくれませんかね。マジで。
別に続きじゃなくても三次創作とかね。え、こんな穴だらけ設定使えねーよって? ギャグ世界だもんね。仕方ないね。

書いてくださる方がいれば活動報告にある『アカウントNo.10001は既に使用されています』を読んでからメッセージでもなんでも送ってくださいな。書いてみたはいいけどなんか持て余しちゃったんですよね。そんなん人に勧めるなって話ですよね。でも続き書けないけど見てみたいんですよね。
未完作品と連載抱えてる身としてはこんなん書いてる暇ないんですよね。でも見たいんです。ごめんなさい。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。