アインクラッド編も残り5話ですからね
多分...
11話からは、ALO編に入ります。
小学生なのに...周りとは違っていることに疑問を持っていた。
まずは、両親がいないこと...
私が物心ついた時から両親がいなかった。
両親だけではなく妹のマドカもいなくなっていた。
「お姉ちゃん!パパもママもマドカもいないんだけど!どこに行ったのかな?」
私はお姉ちゃんに初めて怒鳴ったのかもしれない。
私は元々、活発的な女の子じゃなかったし、お姉ちゃんの言う事はだいたい守ってきた。
お姉ちゃんは料理ができなかった。だから私ができるようになった。
お姉ちゃんは家事ができなかった。だから私ができるようになった。
「ん?どこかに出掛けたんじゃないのか?」
お姉ちゃんは素っ気なくそう答えた。
「そんなことはないよ!まだ朝の5時だよ?まだ幼いマドカが起きてるわけないよ!私だから起きていたんだからね?それに、タンスの中も何も無かったんだからね!秋人が起きないように、くまなく探してもいなかったんだよ?これって夜逃げってやつだよね?」
私は電話越しにそう怒鳴った。
「っっ....」
そうしたら、お姉ちゃんは黙ってしまった。
「私だって、わかるわけないだろ!父さんたちが私達を置いて逃げるなんて...」
そう言って、お姉ちゃんは泣いてしまった。そしたら、お姉ちゃんは電話を切ってしまった。
「ちーちゃん。どうしたの?」
「あぁ...一夏から電話があってな..両親が私達を置いて逃げてしまったよ...」
私は、束にさっきあった事を話した。
そうしたら、束は心配をしてくれた。
束の両親に私達が、お世話になる形になった。
そして、数年後...束がISを作った。
束の昔からの夢で、宇宙にいきたかったらしい。
束は、ISを世間に発表したが、政府や世間は
『こんな小娘にできるわけない!』
と見解していた。
「ねぇ。ちーちゃん。私が海外にハッキングをして、日本にミサイルを撃つよ...そしたら、ちーちゃんがこのISでミサイルを止めて欲しいの!もうそれしかないの...」
と嘆いてきた。私は最初は止めていた。けど、次第に賛成するようになってきた。
理由は簡単だ。束の頼みだからだ。
だが、一夏は違っていた。
「ダメだよ!束さん。ISが可愛そうだよ!」
たまたま、私達に昼食を持ってきてくれた一夏が盗み聞きをしていたのだ。
「一夏!これは私達の問題だ!お前が関わることではない!」
そう、一夏を怒鳴ったが束は
「どうしてISが可愛そうだと思ったの?いっちゃん。」
束がそう一夏に訊ねた。
「だって...この娘が言ってるんだもん。『私はお母さんが犯罪者になるのは嫌だ』って」
私は頭が痛くなった。なぜなら、一夏がISの声が聞こえるというのだからだ。
「何を言ってるんだ一夏!ISが喋るわけ..「ちーちゃん。ちょっと席を外してもらえないかな?」た、束?」
「ごめんね。ちーちゃん。いっちゃんと少し話がしたくなっちゃったから、ちーちゃんは外に行ってもらえるかな?」
そう、束に言われたので仕方なく私は外に出た。
「ねぇ。いっちゃん。もしかして、ISの声が聞こえるの?」
私はいっちゃんに聞いた。なぜなら、声が聞こえる人は私以外いないからだ。まぁ私が作ったんだからそれもそうだけどね...
「う、うん。束さんが、お姉ちゃんとここに向かった時に、『こっちに来て』って聞こえたの。」
まさか、私以外にも聞こえる子がいたとは思えなかった。
「わかったよ、いっちゃん。私はハッキングをしないからね?」
私はいっちゃんに言われたので、やめることにした。
しかし...
「ちーちゃん!これを着て、向かって!」
私はちーちゃんに、向かって叫んだ。
「しかし...これを着て、私が向かえば束は...」
「そんなのどうでもいいの!早く!」
何が起こっているのかというと、どこかの国が日本に対して合計28発のミサイルを撃ってきたのだ。
私はまたとない機会だと思いちーちゃんに、ISを纏ってもらい、世界に知らしめた。
そうしたことで、ちーちゃんやいっちゃん。私の家族にの人生が壊れかけるとも知らないで....
あの事件のことは白騎士事件と呼ばれるようになった。
ISは宇宙開発ではなく軍事開発の方に行ってしまった。
それは、ともかくちーちゃんは変わってしまった。
日本では、国家代表としてちーちゃんを選出したからだ。そのせいで、いっちゃんはもっといじめを受けてしまったのだ。
元々、ちーちゃんが天才だったので、周りからは織斑千冬の付属品と呼ばれていた。それもあるが、弟の織斑秋人も天才だったのだ。
そのこともあり、いっちゃんはあんまり学校には行かずに私のところでお手伝いをしてもらった。
本当は義務教育があったけど、政府におど...オハナシをして許可をもらった。
そして、第1回モンド・グロッソでちーちゃんが優勝をした。その時に称号『ブリュンヒルデ』を貰い、ますますいっちゃんの立場がなくなってきた。
そして、事件が起きたのだ。
それは、たまたまいっちゃんが学校に行くことになった時のこと。
「大丈夫なの?いっちゃん。」
私は心配だった。だからいっちゃんが学校に行った後、ストー...ついて行ったのだ。
そうしたら、いっちゃんがいじめられていた。しかも男子達に...
「おい!お前のせいで!俺達の立場がなくなったんだからな。ツラ貸せや。」
「わ..私は関係ない...」
「そんなの関係ねぇんだよ!」
そう言って男子達がいっちゃんに連れていかれた。
私がその男子達を追いかけていると...
「なぁこいつを犯さないか?」
1人の男子がそう言った。
私は慌てて
「こら!私のいっちゃんに手を出すなんていい度胸してるね。」
そう男子達に脅した。
そうしたら、そのグループの1人が
「なんだよ!お前は!こいつの味方するやつなんているんだなww」
もう1人が
「別にお前には関係ないだろ?」
と言って、いっちゃんの服を剥ぎ取ろうとしたので
「だからさ〜私のいっちゃんに触れないでくれるかな?汚らわしいんだよね。」
私はいっちゃんを守るようにして、男子達をボコボコにした。
「大丈夫?いっちゃん。」
私はそう言って近づくと
「た、束さん...う...うわーーーーーん」
大声で泣いてしまった。
私はいっちゃんが泣き止むまでずっと頭をなでた。
「ねぇ。いっちゃん。今日は私の家に帰ろっか?」
と相談したところ、快く「うん。」と言ってくれた。
前編を完了。