夢現   作:T・M

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#6.宝探し

 仮の住まいとしている寝床から抜け出て、ナイブズは今日もまたネオ・ヴェネツィアの街に現れた。

 季節は巡り、肌寒い冬から、暖かな春へと変わっていた。ノーマンズランドには無かった四季という事象も、ナイブズはつい先日まで気付かず自然と受け入れていた。それ程に、季節の変動は劇的なものではなく、少しずつ、少しずつ、日々と共に緩やかに移ろっていたのだ。かつて、ヴァッシュと共に学んだ四季や季節、冬と春の違いなどを思い出しながら、ナイブズは歩き出した。

 何度か通った通りでも、周りに目を向けてみれば今までと違う点も見えて来る。

 民家を見れば、育てられている花の種類や数が変化している。

 広場で遊んでいる子供達や談笑している大人達の着ている服も、厚手の物から薄手の物に変わっている。

 食べ物屋や雑貨屋等の店のお勧めの商品までも、春に合わせた物に変わっている。

 本来なら季節の変化に然程の影響を受けない人間が、態々自分達から季節に合わせて変化を作っている。人間の文明や科学と言えば、自分達の都合や利便性のみを追求して周囲の環境を破壊し改造するものだと、そういう風にナイブズは考えていた。だが、それだけではないらしい。少なくとも、この街では。

 元々この星が水も大気も存在しない荒蕪の星だったのなら、この星は人間によって徹底的に改造された後だろう。しかし、それは破壊的なものではない。そして、この街の人間達を見る限りだが、この星の人類が星の資源(いのち)を餓鬼の如く貪り尽くし、破滅へと追いやるようには思えない。

 過去の教訓――地球の歴史の負の側面から学び、人類も変わったということなのだろうか。それこそ、気付いたのは地球の環境が激変し、生命の息吹かない大地を改造するまでに状況が逼迫して漸くだったとしても。人は学び、手遅れになる前に変わっていたのではないか。

「……人間は、俺が思っていたほど愚かではなかったのかもしれんな」

 だが、未だ確信には至らない。あくまでこの街が、若しくはこの星だけが特別だという可能性も大きい。古き良き時代を再現したのが、街並みだけとは限らないのだ。しかし同時に、それが真実であると信じてもよいのではないかと考えているのも、また事実。

 結論を急ぐ理由はない。今しばらく、この街の人間達の営みに寄り添い、考え続けるとしよう。

 思案を終え、靴の看板が飾られている小道の出口に出る。正面に続く道はない。右へ行くか、左へ行くか。視線を巡らせて、ふと、壁の窪みが目に入った。

 壁の窪みには鳥の巣があり、名前は分からないが主らしき鳥もいる。ノーマンズランドならば巣が作られるよりも早く鳥料理が出来上がっているだろうが、この街ではそういうこともないようだ。

 なんとはなしに近付き、巣穴を覗き込む。人を恐れていないのか、或いは人に慣れているのか、ナイブズが近付いても鳥は慌てた様子も見せず、ナイブズに顔を向けたままじっとしている。

 ノーマンズランドで野生化した鳥は、大半がボロボロだ。餌を得る為に街や集落の近辺に巣を作り、その代償として日常的に人に狙われ続け、熱砂の中を飛び回れば、そうなるのも必然だ。しかし、この鳥にはそういった様子は一切見られない。羽に乱れや汚れは目立たず、随分と健康的だ。星が違えば人以外の生き物の在り様が違うのも当然か、などと考えた所で、巣の後ろに不可解な物が目に付いた。

 大きさは鳥とほぼ同じ、鳥がどこからか引っ張って来たということはあるまい。ナイブズはそれを掴み、手に取った。見覚えのあるそれは、童話や冒険譚の御約束とも言うべきものの一つ、宝箱だ。大きさはナイブズの手のひらに収まるほど、小さな物だが。

「あー!!」

 急に、少女の悲鳴が聞こえた。声の向きから察するに、ナイブズへと向けられたものか。宝箱の持ち主でも現れたのかと振り返ると、そこには、それぞれ別々の制服を来た3人の水先案内人の少女達がいた。ナイブズを指してわなわなと震えている桃色の髪の少女が、恐らくは悲鳴の主か。

「あー! あー! あー!」

 桃色の髪の少女は尚も叫びながら、ナイブズへと歩み寄って来る。いや、視線は宝箱に釘付けだから、宝箱に迫っている、と表現する方が正確か。

「ちょ、ちょっと灯里! なにしてるのよ!?」

 黒髪を細く2つに結っている少女が、桃色の髪の少女の名を呼びながら制止する。途中、ナイブズの顔を見ると、途端に苦笑いを浮かべて、桃色の髪の少女の肩を掴んで無理矢理引き摺って行った。

 3人目の長い若葉色の髪の少女は、2人の少女の行動に溜息を吐きながらも見守っている。ナイブズは、その3人目の少女に見覚えがあった。カーニヴァルの時にアテナと探した、アテナの後輩の水先案内人だ。

「お前は、アリスだったか」

 名前を呼ばれた少女は、びくりと体を震わせて、数度目を(しばた)かせた。そして、ナイブズの顔をじっと見返す。

「えっと……もしや、ナイブズさん、ですか?」

 半信半疑、真偽を確かめる口調で、アリスはナイブズの名を呼んだ。それに、ナイブズは無言で頷く。この少女との接点は、カーニヴァルの際にアテナを送り届けた時にナイブズが顔を見ただけと、あまりにも希薄だ。アリスの方がナイブズの事を分からずとも無理はあるまい。寧ろ、ナイブズの名前が出て来ただけでも上等か。

「え? なに? 後輩ちゃんの知り合いの人?」

「顔見知りだ」

「正確には、私の先輩の知り合いです。私は顔を見たのも遠目に一度だけで、殆ど覚えていませんでした」

 黒髪の少女の慌てたような、驚いたような言葉にナイブズが簡潔に答え、それを即座にアリスが補足した。

 やはり覚えられてはいなかったか、などと考えたが、桃色の髪の少女がナイブズを見て何やら感心したように声を漏らしているのに気付き、そちらへ目を向ける。桃色の髪の少女は少々慌てたような仕種を見せながらも、自己紹介をしてきた。

「こんにちは、ナイブズさん。私は水無灯里です」

「私は姫屋の藍華・S・グランチェスタです。ナイブズさんは後輩ちゃん……アリスちゃんの先輩とは、どういう関係なんですか?」

 桃色の髪の少女――灯里に続く形で、黒髪の少女――藍華も自己紹介をし、そのまま質問して来た。この街の華である水先案内人と、厳つい外見の風来坊が知り合いであると聞いたら、どういう関係なのか不思議に思うのは自然なことだろう。

「アテナとは、互いに世話になったような関係だ」

 ナイブズは簡明に、アテナと自分との関係性を教えた。歌声を痛罵して色々あったということまでは、話さない方が良いだろう。すると、アテナの名を聞いた途端、藍華の顔色が変わった。

「オレンジぷらねっとのアテナって……もしかして、アテナ・グローリィさんですか!?」

「そうだ」

 頷きつつ、藍華の驚きようから改めて、アテナの知名度や立場というものを知る。流石は水の3大妖精と呼ばれる業界の頂点ということか。

 一方で、藍華の驚きようを見て灯里は不思議そうに首を傾げた。

「え? アリスちゃんの先輩のアテナさんって、有名な人なの?」

 思いがけない言葉に驚き、アリスは耳を疑かったかのような様子で灯里を凝視した。一方で藍華は、やれやれ、と溜息を吐き、呆れながらも「もう慣れた」と言わんばかりの表情であった。

「あんた、相変わらずこの手の話に疎いわね~。まぁ、機会があったら教えてあげるわよ」

「えぇー。教えてよぉ、気になるよぉ」

 藍華の言葉に反応して、灯里は教えて教えてと、駄々をこねる子供のように藍華にひっついた。藍華はそれを表面上は鬱陶しがっているが、それでも楽しそうにしている所を見るに、余程仲が良いのだろう。

「水先案内人が水の3大妖精を知らないというのは、どうなのだ?」

 素朴な疑問をアリスに訊ねる。実はナイブズが思っているほど『水の3大妖精』は有名ではない、ということはあるまい。

「でっかいビックリです。最近の水先案内人(ウンディーネ)の半分以上は、あの人達に憧れてこの業界に入ったと言っても過言ではないほどですから」

「そうなのか」

 驚き半分呆れ半分といった表情で、アリスは答えた。やはり、先程藍華が言っていたように灯里が特別そういう情報に疎いようだ。

「……アテナ先輩がお世話になりました」

 じゃれ合う2人の先輩を見ながら、アリスは小さな声でそのように言って来た。

 さて、より相手に世話になったのは、果たしてどちらの方だったか。

「あれから、アテナの歌の調子はどうだ?」

 ナイブズは敢えてアリスの言葉に直接の返事はせず、アテナの近況を聞き返した。

「ええ。カーニヴァルが終わってからはずっと快調です」

「そうか」

 ナイブズが頷くと、アリスの表情が僅かに和らいだ。それを何故かと訝しむと、アリスが何かに気付いたように声を発した。

「私も自己紹介がまだでしたね。改めまして、オレンジぷらねっとのアリス・キャロルです」

 そういえば、本人から名前を聞いたことはなかったことに言われてから気付いた。アリスの自己紹介が終わると、程なくして藍華と灯里の方も話が纏まった。それを確認してから、ナイブズは左手に持った小さな宝箱を差し出した。

「それで、この宝箱に用があるんじゃないのか」

 ナイブズが問うと、3人は宝箱をじっと見つめて、それから灯里が思い出したように大声を出した。

「ああー、そうでした! ナイブズさん、それ、下さい!」

 灯里のあまりにも率直な要求の仕方に藍華がツッコミを入れるよりも早く、ナイブズは灯里へと宝箱をひょいと投げ渡す。灯里は慌ててそれを受け取ると、宝箱をじっと見つめて、ゴクリと生唾を飲み込んだ。

「ほら、灯里。開けて開けてっ」

「うん」

 3人が宝箱の周りに集まると、それを見計らったようなタイミングで、何かがナイブズの足に触れた。

「にゅっ、にゅ!」

 視線を下ろすと、そこにはこの星へと来る汽車に同乗していた、白い猫のような生き物がいた。先程から視界の端に白い団子のようなものがちらちらと映ると思っていたが、その正体はこれだったようだ。何故じゃれついて来るのかは知らないが、取り敢えず白い生き物の好きにさせて放っておくことにした。

「な~んだ、また紙切れか」

 白い生物が何かに疲れて打ちひしがれたような様子になるのとほぼ同時に、藍華が宝箱に背を向けて大きく溜息を吐いた。

 宝箱の中身を確かめるべく、それを持っている灯里の背後に歩み寄り、頭の上から覗き込む。

「これは、地図か」

「はいっ。どうやら、また宝の地図みたいです」

 ナイブズが呟くと、灯里はすぐに、とても楽しそうな声で頷いた。

「また?」

「えっと、ここへも宝の地図を見て来たんです」

 言って、灯里は別の地図を取り出し、ナイブズに見せる。具に見比べるまでも無く、新たに入手した地図とは形式も書式も、文章の癖も同じだ。同一人物が用意したものと考えていいだろう。

「宝の地図が示した先は、また別の宝の地図か」

「でっかいミステリーです」

 ナイブズが言い、それに続くようにアリスも呟く。

 少女達は互いに顔を見合わせて、とても楽しそうな表情を浮かべている。見覚えのある顔だ。きっと、知的好奇心を刺激されて、未知への探求にわくわくとしていた幼少の頃のナイブズも、こんな顔をしたことがあっただろう。ヴァッシュがそうだったのだから、まず間違いあるまい。

 少女達は程なくして、新たな地図の示す先へと向かうことに決めた。

「そうだ! ナイブズさんもご一緒しませんか?」

 ナイブズも灯里に誘われ、それに同行することにした。

 

 

 薄暗い小道を抜けて、淡く陽の射す広場へ。

 広場から通りを抜けて橋を渡り、運河へ至る。

 運河からまた橋を渡り、広場へと行き小道に入る。

 迷路のように入り組んだ街の中を、一定の法則性や規則性を持って巡って行く。恐らくはこの道順も、あの地図を描いた当人が意図したものなのだろう。

 この街に来て既に半年以上。ある種見慣れた光景であると同時、今まで感じたことのないものを見出せて新鮮さを覚える。

 今までは漠然と1人で歩き回っていた。だが、今は3人の人間と共に街の中を見て、探して、注意深く歩いている。ただそれだけの意識の仕方だけで、こんなにも景色は違うものか。

 アテナにカーニヴァルを案内された時のことを思い出しながら、ナイブズは少女達を見守るように少し下がって歩き続ける。

「ふい~。宝箱の中身は地図ばっかり、肝心の宝にはなかなか辿り着けないわねー。地図、これで何個目だっけ?」

「10個目ですね」

「あと100個くらいあるかな~」

 10個目の宝箱を開けたが、入っていたのはまたもや地図。無論、その途中の物も全て同様だ。宝の地図を書いた本人は何を考えているのだろうか、などという疑問や疑念は少しも持たず、灯里はげんなりとしている藍華とは対照的に、この道中を楽しんでいた。

「随分と楽しそうだな」

 何となく、本人に直接、それを訊いてみる。灯里はにっこりと笑って、ナイブズの問いに答えた。

「はい。なんだか、歩けば歩くほど、この街が大好きになる魔法にかかっちゃうみたいで、とっても楽しいんです」

 灯里の言葉を聞いて、藍華とアリスは照れたような表情で顔を見合わせる。一方で、ナイブズには街を好きになるという感覚がさっぱり分からなかった。

 砂の星に落ちてからの150年は、行動拠点を構えることはあっても、基本は旅から旅の根無し草。家や集落への愛着を感じたことは、一度も無かった。

「恥ずかしいセリフ禁止!」

「えーっ」

 藍華がツッコミを入れ、灯里が抗議の声を上げる。しかし険悪なものではなく、寧ろ楽しげに見える。それらの言行を見守りながら、ナイブズは灯里の言葉を自分の中で反芻していた。

「……成る程な」

 灯里の言葉を実感できないが、宝の地図を描いた人間の意図はおぼろげながら見えて来た。しかし、それを口に出すのは恐らく野暮や無粋というものだろう。

「どうかしましたか?」

「いや。それで、次の場所は?」

 ナイブズの呟き声が微かに聞こえたらしい藍華からの問い掛けに軽く返し、ナイブズは地図を持って先導しているアリスに呼び掛ける。アリスはこの街で生まれ育ったことに加えて、散歩が趣味でこの街の造りに特に詳しかったので、自然と案内役となっていた。正しく水先案内人というわけだ。

 ナイブズが声を掛けると、アリスはぴたりと足を止めた。

「あ、ここです。『喜劇小道(カッレ)を下ってみれば、そこはお空の別世界』とのことです」

 言われて、周囲を見渡す。ナイブズはすぐに、ここを3度通ったことがあることを思い出した。

「あれ? この道、私よく通るよ」

「私も」

 それは他の3人も同様のようで、だからこそ、宝の地図が示すものに見当がつかず、首を捻っている。

「下る……階段の事でしょうか?」

 アリスの閃きに、ナイブズはすぐに応じた。

「それならこっちだ」

「え? あ、本当だ」

 踵を返し、3人を小道の端へと誘導する。すぐに藍華も気付き、壁と壁の隙間に出来た狭く小さな階段の前に立つ。

「よくご存じでしたね」

 アリスもこの道の事は知らなかったらしく、感心したようにナイブズに言った。ナイブズ自身も、よくもこんな道を見つけて通ったものだと、今更ながらに思う。

「一度、この階段を上ったことがあった。下るのは初めてだ」

 そうなると、気になるのはあの壁の落書きだ。以前に通った時は意味もない落書きだろうと一瞥しただけだったが、今はあの文言が意味のあるものだったのだと分かる。問題はその中身だ。

 地図から地図への誘導と移動、壁の落書き。そして先程の灯里の言葉。これらが全て結ばれた今、何かが生まれるとでもいうのか?

 そのようなことを考えながらも、口は真一文字に結んだまま、ナイブズは少女達に続いて階段を下りる。すると、前を歩いていたアリスと藍華が何も言わずに急に立ち止まり、空を見上げながら歩いていた灯里が藍華にぶつかった。今までの態度からすれば藍華が文句の一つでも言いそうなものなのだが、何も言わず、アリスと共に眼下の景色に目を奪われていた。

 灯里は抱えていた白い猫のような生き物を下ろし、数歩下がった所、調度ナイブズの目の前でアリスと藍華が見つめているのと同じ景色に目を遣った。ナイブズも同様に、壁の落書きを一瞥してから、眼下の景色に目を落とす。

 眼下に広がっているのは、ネオ・ヴェネツィアの街。此処からは、ネオ・ヴェネツィアの街が一望できるのだ。しかも、それだけではない。見下ろす景色は、今日、ナイブズが少女たちと共に宝の地図に従って通って来た場所なのだ。整った街並みと空と海とのコントラストが織りなす景観美の中に、あそこはこうだった、あそこはああだったという記憶までもが刺激されて、感情を大きく揺さぶる。

 ああ、そういうことかと、ナイブズは全てに合点がいった。

 まったく、宝の地図を作ったやつも味な真似をしてくれる。

「まるで、宝物みたいな、素敵な景色」

 灯里が先程と同じ、素直な言葉を紡ぎ出す。それを否定する者は、誰もいない。

「そういうことだな」

「はい。冴えてます、灯里先輩」

 ナイブズが頷くと、アリスも壁を見ながら同様に首肯した。

「へ? どゆこと?」

 藍華と灯里はアリスの視線を追って、壁に活き活きと、力強く書かれた落書き――否、メッセージを読んだ。

 

  GOAL!

  Now you got a treasure in your heart.

 

「何の事かと思えば、こういうことだったか」

 メッセージを見ながら、ナイブズは呟く。最初に見た時はさっぱり意味が分からなかったが、今ならばよく分かる。今感ずる、心に生じたものこそがそうなのだと、はっきりと分かる。

「ナイブズさん、知ってたんですか?」

「此処にコレが書かれていることは、な。意味は今知った」

 灯里からの問いに答えて、もう一度、眼下の景色を見下ろす。昨日までとはまるで違う景色が、そこにはあった。

 知れば知るほどに、世界は変わり続け、彩りを増していく。


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