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七つ目の月が満ちたのち、闇の帝王に三度あらがった夫婦のもとに、闇の帝王を滅ぼす可能性を持った男の子が生まれる。その子は闇の帝王の知らない力を持つであろう。その子は闇の帝王を一度滅ぼすであろう。しかし、闇の帝王は再び立ち上がる彼らは一方が生きればもう一方は生きられぬ。
十の月が過ぎし時、極東の地にて一人の女の子が生まれる。その彼女は高貴な血を引く者なり。彼女がどちらが生き残るかを決めるであろう。予言の子と闇の帝王よ、気を付けたまえ。そのどちらもが、彼女に見放されし時、この星は灰と化すであろう。予言の子と彼女がともに動けば此の世は救われる。闇の帝王と彼女が共に動けば闇に包まれる。
シビル・トレローニーからアルバス・ダンブルドアへ
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プリベッド道り四番地。そこにはいま、一匹の猫がいた。そして、その耳が「ピクリ」と動く。急に、ヒゲを腰まで伸ばした老人が現れたからだ。「マクゴナガル先生。」その老人が猫に声をかけると、その猫は、人の姿となった。「アルバス、本当に彼をこの家に預けるのですか?今日一日、私はこの家の住人たちを見ていましたが、この家の住人は彼とともに住むにはふさわしくありません。彼は魔法界の英雄となったのです。彼を引き取りたいという人たちもたくさんいるでしょう。その人たちに任せればいいではありませんか。もし・・・「ミネルバ、だからこそじゃ。だからこそ、儂は一度ハリーを魔法から引き離したいのじゃ。彼らには手紙で説明しておく。」・・・手紙で全てを伝えられるとお思いですか?」ダンブルドアはその問いかけには答えなかった。「ハグリッドは遅いのう」
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しばらくすると、ブオンブオンという爆音が聞こえてきた。どうやら、バイクの音のようだ。ダンブルドアとマクゴナガルがあたりを見回すと、空中から、一条の光が差してきた。そしてバイクは着地した。「ダンブルドア先生、ハリーを連れてまいりました。」
「ごくろうじゃったのハグリッド。」と言って、ダンブルドアは布にくるまれた、ハリーを受け取った。「本当に、この家にハリーを預けるんですか?」
「ハリーはリリーの愛の護りによって、守られとる。だからその血縁者、つまり叔母のいるこの家に住むのが安全なんじゃ。」そう言って、ダンブルドアは、ハリーの顔の横に、手紙を差し込み、ダーズリー家の戸口にハリーを置いて、姿くらまししてさって行った。ハグリッドはシリウスに、バイクを返しに行き、マクゴナガルは、再び猫になって去っていった。
プリベッド道りには再び静けさが戻った。
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これはIFの話。もしも智花が、1900年代に生まれていたら。もしも1999年に魔法が発見されない世界だったら。もしもホグワーツ魔法魔術学校が存在していたら。これは、そんなもしもの話。
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「智花、少しいいか?」
「はいちちうえ。」みなさんこんにちは。わたしはあまがみともかです。さんさいです。いまはちちうえによばれて、ちかしつにきています。
「智花、我々の一族は魔法使いの一族だ。大和の朝廷のころからこの国を守護してきた由緒ある一族なのだ。これからも我々はこの国を影から守護していかなければいけない。だからお前にも魔法の制御法を覚えてもらわなければいけない。だからこれから魔法の制御法を教える。いいな?」
「はいちちうえ。」
それからわたしはきそじゅもんをまなび、ろくさいになるころには上きゅうじゅもんに進みました。そして、このころから、天上の家に伝わりし特殊な魔法についても教えてもらえるようになりました。それから時は流れて、精霊契約を行いました。私の最初の契約精霊は《天空竜 ドラクニア》でした。ドラクニアを精霊魔装にできるまでに少し時間がかかりましたが、ドラクニアの精霊魔装は細い装飾のついたきれいな剣でした。剣を振るために剣術を修めました。九歳のころもう一体の精霊と契約しました。《神剣 テルミヌス・エスト》です。二振りの剣を扱うために、双剣術も修めました。ドラクニアとエストはどちらも最高クラスの精霊で人の姿もとることができます。二人はよく話し相手になってくれます。
そして十歳の時に、お父様が「日本魔法協会と英国魔法省の交流つまり日本魔法界と英国魔法界の交流促進だ。そこで、日本からイギリスのホグワーツ魔法魔術学校に留学生を送るそうだ。その学校に行ってみるか?」と聞かれたので、即答で「行く。」と答えました。
そして明日、7月31日にダイアゴン横丁というところにある漏れ鍋というところホグワーツの職員と合流することになった。
え?私が今どこにいるかって?漏れ鍋の二階に泊まってますがなにか?
ちょっと本編に詰まったらこれからもこういうのを書いていきたいなと思います。