異世界に転移したと思ったら転生者? 〜〜幼女で鍛冶師な異世界転生〜〜 作:銀鈴
それではどうぞ!
「これは、何が……起きてるの?」
通りには出店がズラリと並び、明るい音楽が流れている。
にゃんぱすー、現場のイオリです。何時間かかけて街に帰ってきたら、緊迫感が漂っているのだと思っていたのに、逆にとても賑やかです。ここの人達は頭大丈夫なんでしょうか?
とりあえず事情を確認するために、ギルドに向かうことにする。まあ、依頼達成の報告もしないといけないしね!
◇
「ラナさん、達成してきた依頼です。あと、こんな状況なのにお祭りなんてやってていいんですか?」
「はい、依頼達成ですね。これが報酬です。
このお祭りは、勇者様が来ているのでそれが原因ですね。最後になるかもっていう話だったので盛大にやってます」
「まあ、それなら仕方ない……のかなぁ? じゃあ行ってきますね〜」
もう、対応はこれで諦めます……。そういうことなら仕方がないと思うので、僕も楽しむ! とはならず、僕が向かったのはあの武具店だった。
「おじさ〜ん、また鍛冶場貸してもらっていいですか〜?」
「……久しぶりだな嬢ちゃん。別にいいが、祭には行かなくていいのか?」
「鍛冶やってる方が祭りに参加してるより楽しいですから〜」
そう言って鍛冶場に進んでいく頭の中には、どんな武器を作るかということしかなかった。
あながち口から出まかせという訳でも無いみたいです。何てことを心の中で言いながら、前回鍛冶をした場所に座る。
「う〜ん……こんな立派な物があるんだから、作るとしたらやっぱり大鎌かな? でもなぁ……」
目の前にある素材と睨めっこしながら私はそんなことを言う。そしてさんざん悩んだ挙句、大鎌と片手剣を作ると事にした。
「さて、作り始めますか! 《鉱石生成》」
MPさえあれば、鉱石を作れるって便利だよね!
〜〜1時間半後〜〜
「疲れたぁぁぁ……。だけどできたぁぁぁ!」
僕の目の前には、完成した二本の武器があった。
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シックルスパイダーの大鎌 +7
STR +165
AGL +95
MIND +80
属性 旋風・闇 重さ 2.5kg
切れ味 とても鋭い 刃渡り 片刃 90cm
耐久 丈夫
《スキル》
切れ味強化 LV2 スイング速度強化 LV2 軽量化 LV 2
飛斬 LV 2
《備考》
シックルスパイダーの鎌から作られた大鎌。イオリが自分が使えるようにきちんと調整されており、しっかりと振るうことができる。柄などの部分はミスリルで出来ているため、魔力の通りがとてもいい。斬撃を飛ばすことができる。
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鎌大蜘蛛のシミター +7
STR +135
DEF +75
AGL +95
属性 旋風・闇 重さ 1.3kg
切れ味 とても鋭い 刃渡り 片刃 75cm
耐久 丈夫
《スキル》
切れ味強化 LV2 スイング速度強化 LV1 軽量化 LV2
重斬 LV3
《備考》
シックルスパイダーの鎌から作られた鎌剣。切れ味は折り紙付きで、一撃は重めである。
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緑色の大鎌と、紅色の片手剣を完成させ今か今かと待っていると、完成してから5秒程経った後にそれは来た。
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《製作ボーナス!》
レベルアップ 34→36
大鎌術 LV5 習得
短刀術+剣術→二刀流 LV3 習得
身体能力強化 LV9→LV10
身体能力強化•改 LV1 に成長しました。
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「よしっ、目論見成功ぅぅ……」
「……今度もいいものができたようだな」
「うひゃぁっ!?」
またも店番の人が背後に立っていた。それに驚き、変な声を上げてしまう。お返しに、解析使ってやる!
「え、ええ。自分でもよくできたと思ってます」
「中々やるじゃないか……フッ」
そう思い使った解析には、職業 暗殺者・盗賊と出ていた。って、職業が二つある!? うん、聞くか。
「そういえば、職業が二つある人が結構いるんですが、なんでですか?」
目の前に……いや、背後にいる店員さんに私は聞く。何でこの人が鍛冶屋やってるんだろ?
「……それは俺の口から説明する事ではないな。……ギルド嬢にでも聞いてくるがいい」
「え、はい」
ギルドに行く用事が出来てしまった。
活躍することの無い短刀術!!