異世界に転移したと思ったら転生者? 〜〜幼女で鍛冶師な異世界転生〜〜 作:銀鈴
ということで、本日2話目です!
(実は勇者サイドを早く終わらせたいから何て言えない)
自分の作品が推薦してもらえるって、なんか恥ずかしいですね
「ふむ、方針が決まったようだな。まずはそなたらの誰が勇者なのか調べねばならぬ。お主ら、自分の能力を確認してみよ」
今まで沈黙を貫いていた国王が口を開くと、そんな事を言った。が、日本で暮らしていた俺たちにそんな事を言われても分からない。今までのテンプレ具合から予想はついてはいるのだが、それが合っているかはわからない。
「ん? どうした? まさか自分の能力を確認できないのか?」
その通りですと、皆を代表して俺が言った。ステータスって言えばいいんじゃないかとは思っているけどね。
「心の中、もしくは口で【ステータスオープン】と言ってみよ」
王の言葉通り俺も皆も行う。所々でポーズを取りながら口に出してる人がいるのはご愛嬌だ。俺は心の中で言っただけだぞ?
と、話がずれたな。そう言うと、目の前にゲームのようなステータス画面が広がった。
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タクミ・テンジョウイン
種族 人族
性別 男
年齢 16
職業 勇者
Lv 1
HP 150/150
MP 200/200
STR 100
DEF 100
AGL 100
DEX 100
MIND 100
INT 100
LUK 20
《スキル》
職業
勇者 LV1
EX
MP消費半減 全言語理解
通常
アイテムボックス LV1 鑑定 LV1
剣術 LV1 魔法剣 LV1 身体能力強化 LV1
聖光魔法 LV1 生活魔法 LV──
《称号》
異世界人・転移者・勇者・リーダー
《加護》
世界神の加護 ++ 聖神の加護 ++
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う、うん、ツヨソウナスウチダナー。って、俺が勇者かよ!? なんで!? なんで勇者? もしかしてクラス委員だったりしたから?
あ、ちなみにHPは体力。MPは魔力。STRは攻撃力とか筋力。DEFは防御力。AGLは素早さ。DEXは器用さ。MINDは精神力か? INTは賢さ。これはゲームでもよく利用されている表現だったので、すぐに分かった。
「なあ、蒼矢。これどこのゲームだって話だよな……」
そういつものように呟いたところで気が付いた。何か忘れているとおもったら、そういう事だ。こんな事態、蒼矢が飛びついてこないわけが無い。が、どれだけ周りを見渡してもいない。その事に気が付いたとき、王様が話しかけてきた。
「どうだ? 職業を見てくれればわかると思うが、勇者をもっている者がいるはずだ」
とりあえず、こちらの質問を切り出したかったので答える。
「はい。俺が勇者の職業を持ってます。それと、一つ聞きたい事があるのですが良いでしょうか?」
「よかろう、なんだ?」
「今回の勇者召喚で召喚されたのは、ここにいる40人だけでしょうか?」
「ふむ……どうなのだ? リーシア」
王様がリーシアさんに聞く。召喚をしたのはリーシアさんでしたか。そんな事を考えているとその口から、聞きたくなかった事が紡ぎ出された。
「はい。ここにいる40人で全員です。それがどうかしたのですか?」
「1人、ここにいるはずの人物がいないんです。誰か、蒼矢を見てないか!?」
そう聞くも返事は無かった。やはり……いないか。あの範囲内にいたのだから、絶対こちらには来ているだろう。この世界のどこかに。
「ふむ……その人物を探す事も視野に入れておこう」
解散になって、各自に一室ずつ与えられた部屋にメイドっぽい人達にそれぞれ案内された。中に入り、天蓋付きベッドに愕然としたものの、蒼矢がいないからかイマイチ調子が出ない。豪奢な部屋に落ち着かない気持ちになりながら、ベッドにダイブすると共にその意識を落とした。
なんか、調子出ないよなぁ……