がっこうぐらし!The world in confusion   作:ウィングゼロ

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今回短い


chapter30

「遠足に行こうよ!」

 

地下の探索が終わって1日が過ぎたとき生活圏は本校全域まで伸ばすことに成功して今日もいつものように朝を迎えた…はずだったのだけど由紀ちゃんの一言でいつも通りじゃなくなった。

 

「遠足って…外にか?」

 

胡桃がみんなの疑問を由紀ちゃんに聞いてみた。

 

「うん!遠足なら学校行事で違反しないし、それに色々と調達できるでしょ?」

 

淡々と自分の意見をいった後その言葉を聞いて私と胡桃は直ぐにめぐねえに顔を向けた。

 

「「めぐねえ!」」

 

「めぐねえじゃありません、佐倉先生です…うーん、熱はないわね」

 

めぐねえが由紀のおでこに手を当ててはかってもらったが熱はないと言われた。

 

「嘘だろ…由紀が熱を出して無くてまともなこというなんて」

 

「もう!酷いよ!くるみちゃん!」

 

ぷんすかと由紀ちゃんが拗ねる。

 

「とりあえず外出か…どこにいくだ?」

 

「うーん、それなら色々揃ってるリバーシティ・トロンとかならいいかもしれないわね」

 

リバーシティ・トロン…巡ヶ丘の有数の大型のデパートそこなら色々と集めることも可能かもしれない。

 

「それに生存者もいる確率もあるしな」

 

誠くんのいうとおり、そこなら何人か立て込もっていても不思議じゃない。

 

「それで、行く場所は決まりましたけど全員でいくんですか?」

 

ジュードくんが全員でリバーシティ・トロンに行くのかと聞いてくる

 

確かに学校から遠いし恐らく日通しでいくことになるし、それに徒歩で行くとなると余計に時間がかかる。

 

「私の車があるけど最低四人ぐらいしか乗れないし…」

 

しかも、めぐねえの車でだと四人が限界…

 

「車なら校門のそとにある車両を使えば問題ないと思うよ、僕らが使ってきたもので詰めれば八人は乗れるし鍵も挿しっぱなしだから使えるはずだよ」

 

「そう、それならジュードくんが使っていた車を使いましょうか…」

 

「次は誰がいくかだな」

 

いく足は決まったけど、何人かここに残っていてもらわないといけない地下とは違い遠出になるのだから留守をしっかりしていないと帰る場所がなくなるなんて嫌だから

 

 

「由紀ちゃんは行くとして…私に胡桃、あと優花ちゃんは決定かな」

 

「なんで優花なんだ?」

 

いくメンバーに優花が出てきたのが疑問で胡桃は私に訪ねてくる。

 

「それはね、優花ちゃんの服なんかあったら調達できるかなって…」

 

「私の服?」

 

優花ちゃんは驚いた顔で私を見てくる。

 

因みに優花ちゃんの今の服は由紀ちゃんの制服を借りている。

 

「うん、やっぱり女の子なんだからかわいい服なんか来てみたいでしょ?」

 

「しょ、しょうがないわね…」

 

優花ちゃんが顔を赤くして着いてくることを決めるやっぱり素直じゃないな

 

「そしたら車でいくんだったら私も…」

 

「ああ、車なら私が運転するよ」

 

車の運転手が必要だろうとめぐねえが参加しようとしたときまさかの胡桃が運転手に立候補した。

 

「本当に大丈夫なの!?」

 

「大丈夫だって、それにいざ運転に慣れてた方がいいだろ?」

 

心配するめぐねえに胡桃は大丈夫と返す、確かに胡桃のいうことにも一理あるわね

 

そして討論の末胡桃が運転をすることになり私、胡桃、由紀ちゃん、優花ちゃん、音姫さん、誠くんの計六名が学校の外へといくことが決まった。

 

「それじゃあ作戦を説明するぜ」

遠足の段取りが決まり昼食をとったあと車までの道のりの作戦を胡桃が中心に説明が始まる。

 

「まず見てわかるけどグラウンドにはかなりの奴等がまた入り込んでる」

 

「ざっと見て100人は居るな」

 

先ずはやつらの数を胡桃が説明しその補足を誠くんがしてくれる。

 

「まあ、今からいく訳じゃないし、多分夕方位だし見積もっても誠がいった半数ぐらいだろう」

 

半数…つまり50人ぐらいだと言うわけか…それほどの相手にするとなると少し不安が残る。

 

「先ず、私と誠が2階から飛び降りてグラウンドの奴等を蹴散らす」

 

胡桃と誠くん…この二人が先陣を切るのはいい人選だろう。

 

「りーさんと優花は戦えない由紀と音姉を守りながら階段で降りてグラウンドに来てくれ、その間に玄関近くの敵は片付けておくから」

 

私達の役割も確かに妥当だろう、私は先陣を切れそうにないから

 

「ちょっと!何で私がバックなの!?」

 

優花ちゃんは胡桃の言ったことに不服があったのか異議を言い出した。

 

「私だって!華麗に戦えるんだから!そいつよりかは!」

 

優花ちゃんは誠くんを指差す。

 

本当優花ちゃん、誠くんのこと毛嫌いしてるわね…やっぱり出会いが出会いだったかしら

 

「優花のことが心配なのもあるんだ、けど優花の実力を見込んで由紀たち守りをしてほしいからそうしたんだ」

 

「……そ、そんなにいうなら…」

 

胡桃にさらに押されて照れた表情で胡桃の話に賛成した。

 

「それじゃあ、予定の時間までに各自荷物をまとめることそれじゃあ解散」

 

さてと、荷物をまとめないと

 

会議が終わり各自やることをするために散らばった。

 


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