フェニックス家の三男坊ですよ   作:変態男爵R

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遅いうえ駄文や


第3話勇者いないんだって(恥

タンニーン様との死闘を交えての修行も今日で2年目。

2年間の話はないのかって?あるわけなじゃん。もはや作業の域に達した修行だぞ?おもしろなくもなんともないじゃん?

それでも聞きたいとか言ったらお前らどうしようもない、ドSだぜ?

だから、俺は話さない!!あのタンニーン様の作業の様に俺が再生仕切る度に吐き出すブレスを!!修行と称した兄貴のストレス発散の組手を!!

まぁ、そんなこんなで俺も7歳になった。

だから、なんだとか言わない用に。

まぁ、7歳になった俺だが、つい最近親兄貴に連れられて、魔王城なるものに来ているわけだが、俺なにかしたかな?もしや、サーゼクス様の銅像の額に肉って書いたのがバレたのか!?

くっ!バレてないと思ったのに。

俺がそんなことを考えていると、目の前になんか兄貴とは比べ物にならないくらいの威圧感を醸し出す四人が!

な、なんなんだこいつら化物か!?

あ、真ん中の人は知ってる。俺が前に公園にあった銅像に肉って書いたひと、サーゼクス・ルシファーさんだ。

あ、なんか話しかけてきた。

「やぁ、君がライザー君かな?僕はサーゼクス。サーゼクス•ルシファーだよ。宜しくね」

「は、はいっ!!あっ、おれ、違う、ぼ、ほく、違う、私の名前はライザー•フェニックスです。あ、ございます。よ、よろしくおねがいしますっ!!」

「ハハハ、そんなに固くならなくていいよ」

そうにこやかに笑ってくるサーゼクス様。

うっ、なんだあの笑い方・・・あれが噂に聞くイケメンスマイルか。俺には絶対無理だ。

「今日君をここに呼んだのは、これを渡そうと思ってね」

そう言って、何やらアタッシュケースを渡してくる。

開けると、何か(キング)を除いたチェスの駒が入っていた。

え?なに?種族総出でおれにチェスやらせようってか?ムリムリムリムリ、おれ前世からこう言ったゲーム苦手なんだよ。インターネット対戦でも百戦百敗だよ?

「それは悪魔の駒と言ってね、他の種族・・・例えば人間とかを悪魔にして、自分の眷属にするための駒だよ」

俺が、しょうもない事を考えているとサーゼクス様が教えてくれた。

ハハハ、べ、別に。俺頭悪いから絶対べべたよ。もう終わりだとか、考えてないよ?ほんとだよ?

うーん、それにしても便利な駒だ。これを他種族に使い悪魔に変えれるのか。

うん?でも、あれ?なんで

「王の駒がないんだ?」

「ああ、王の駒は無いんだ。王はこちらに触って貰い登録できるようになっている」

俺の疑問に答えてくれたのは、サーゼクス様の隣にいたインテリ系のお兄さん。

手をコイコイとしているので、行くと何か岩を指さして「触れたまえ」と言っているので触れるとパアァァと光った。

俺は驚きつつも、しっかりと岩に触れていると次第に光は収まり完全に消えた。

チラリとインテリ兄さんのほうを見るともう離していいとのこと。

「これで、登録は完了だよ。晴れてその駒は君専用になったわけだ。これから上級悪魔として、大変だろうけど頑張りたまえ」

何かインテリ兄さんから激励?の言葉を貰った。

ていうか、これで終なの?はやくない?まぁいいか。

それにしても、

「この駒は、すごいな。うーんこの駒を使って世界を征服するのか」

『うん?』

俺が世界制服のやり方はこの駒なんだな。的な事を言うと、魔王様や兄貴はえ?みたいな顔してるけど気にしない。

取り敢えず、せっかく魔王様に会えたのだから俺の目標を言っておこう!

「魔王様!!俺!絶対幹部クラスになります!!勇者が来ても、魔王様のところには行かせません!!そして、魔王様の野望のため頑張ります!!」

『うえぇ!?』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。。。。。。

何か俺の宣言のあと目の前の四人と兄貴が驚くと、数秒たってから「サーゼクス、お前ルシファーなんだからいってやれよ」とか、「ルヴァル君お兄さんなんだから」とか、聞こえてくる。

数分そんなやり取りをしたのち兄貴が来る。何か微妙な表情だけど、どなしたん?

「いいか、ライザー。今の悪魔社会は人間と共存している。故に勇者はおろか、世界制服など企んでいない。そんなことをしようなら、悪魔も滅んでしまう。だから、その、なんだ・・・、お前の夢は叶わない」

・・・・・・・・・・・・!?なんですとっ!?マジでマジマジなの!?

魔王様達の方を見るとウンウン頷いている。

な、ななななななっ、じゃ、じゃあ俺の勘違いだったと!!?

プシューと俺の頭が湯気を立てているのがわかる。顔真っ赤だろうな!

「ま、まあ眷属を引き連れて戦うレーディングゲームというのがある。お兄さんもそれで出世したんだから頑張りたまえ」

やめてっ!今、励まさないで!その優しさは今は心に突き刺さるから!!

「うっ・・・」

『う?』

「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!?」

あまりの恥ずかしさに魔王城を飛び出し、自宅の自分の部屋に一週間引きこもるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、タンニーン様にも同じ事で励まされ、逃げ出そうとするとブレスを吐かれ、あえなく撃沈。

恥ずかしさに悶えながら、作業のような特訓をしたとさ。

あ、それとサーゼクス様と一緒にいた人達の事も調べたら同じ魔王様だった。

ごめんなさいアジュカ様インテリ兄さんなんて言って。

それと勇者ども、よくも俺に恥をかかせてくれたな。覚えてろよ!!・・・あっ勇者いないんだった。




拝読、感謝感激です

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