ホウエン編の元々の目的は
リアルのカードゲームが一度出されてから数か月後にエラッタを出される様に、ポケモンバトルも完璧ではない。オニキスやグリーンが育成を通してポケモンバトル全体を活性化、変質させて環境を新しくして行く中で、ポケモンバトルそのものが一つの新しい時代を迎える為にルールやレギュレーションを大量に見直さなくてはならないという時期に入っていた。
つまりは、まぁ、アローラ編でスマートに解りやすくバトルをする為、と言う準備段階でありつつ、人間としての相方枠を作成しておきたいなぁ、という考えでナチュラルやヒガナが同行者として連れまわされていた。
それとはまた別に、個性的でありながらオンリーなパーティーを作る為にも、ここで最終メンバーを作成しよう、という試みだった。
ポケモンは捕まえて育成すればそれだけメンツが不壊、運用幅も広がるゲームだけど、最終的にこいつらがレギュラー! というのを欲しかった。なので1期と2期の中から選ばれたメンツで最終パーティーを作成しよう。それもまたホウエン編の一つの目的だった。
という訳で以下、小ダイジェスト。
大会で優勝後、おくりびやまでべにいろのたま、あいいろのたまの強奪事件が発生し、それと同時に捕縛していたはずのアオギリが逃亡していた。マグマ団、アクア団ともに団員の多くが再起不能状態にチャンピオンたちによって追い込まれており、もはや活動するだけの力は残っていなかったはずだった。
故にその後を追いかける為にもゲーム時代には存在していたミナモシティにあるマグマ団、或いはアクア団アジトへと向かう。
だがそこにはマグマ団もアクア団の姿もなく、謎のローブ姿のトレーナーとフーパの姿があった。ここで謎のトレーナーとのポケモンバトルになるも、先にアジトがバトルの無法っぷりに耐え切れず、崩壊し始める。
そこでトレーナーは目的を告白する。
それはオニキスという存在殺害だった。オニキスさえ死ねばこの先未来は救われるという発言に、寝言は死んでから言えと答えて戦闘は続行。しかしフーパが呼び出したディアルガの暴れっぷりにミナモシティの一角が崩壊し、ノーゲームとなって逃げられる。
この後、隕石の事を調べる為にもトクサネシティへと向かって、宇宙センターで小規模な隕石が既にホウエンへと向かってきている事が発覚する。その為の迎撃態勢を築きつつ、本格的にグラードンとカイオーガ、そしてレックウザの必要性を感じ始めていた。ここでルビーとサファイアという人物の話を聞き、グラードンとカイオーガはそちらへと任せようという事を決め、金とありったけのヒントを残して、グラードンとカイオーガの対策の為にレックウザを目覚めさせる為に空の柱へと向かう。
空の柱では再び謎のトレーナーが待ち受けていた。ヒガナとナチュラルだけを通すのは男にもホウエンを救うという目的があったからだった。だがそれでも、オニキスの抹殺だけは変えられず、男とオニキスで再びポケモンバトルが始まる。
その戦闘中、オニキスが男が使う動きが自分を更に一段階洗練させたような動きである事に違和感を覚え、謎の男が姿を晒す。
フードの下から出てきたのは少し老けてはいるが、同じ顔をした男だった。謎の男の正体は未来のオニキスであり、彼は未来を変える為にもセレビィやフーパを使った時渡りで滅んだ未来からやってきたのだった。
未来のオニキス達はホウエンを救う事に成功した。だが隕石騒ぎは全て創造神アルセウスの仕業だった。アルセウスは今のポケモンと人間の関係を見て、本当に対等なのか、このままでいいのかという疑問を抱き、人間とポケモンを試す事にした。
そしてそれを見事、人類はグラードン、カイオーガ、レックウザの力を集結させることによって回避した。それにアルセウスはご満悦だった。だがそれに納得しなかったのはオニキスを初めとする一部のトップトレーナーたちだった。
このまま世界の統治をアルセウスに任せれば、再び疑問を抱いたことを理由に世界を滅ぼされかねない。それを懸念したのだ。アルセウスはポケモンであり、そして感情を持つ存在である。そんな不確かな存在に世界を統治させることは出来ず、その玉座から引き下ろす事に決めたのだ。
幸い、隕石の破壊直後、アルセウスにオニキスはその正体を見定められる為に一度だけ会えるチケットを貰っていた。隕石を破壊した報酬としてアルセウスは何でも願いを一つだけ答えると言った。そしてその場でオニキスはアルセウスに戦い、
勝利してしまった。その結果、世界を循環させるシステムが滅び、世界そのものが滅びへと向かった。そうやって未来のオニキスの世界は終焉へと向かってしまった。自分がやってしまった事を未来のオニキスは狂う程に後悔しており、自分がこの素敵な世界へと来るべきではなかった、と確信していた。それを聞いた過去のオニキスはたまったもんじゃない、お前だけ死ね、と切り捨てて戦う。
ここで負傷中だったスピアースティングがタイプの頂点、虫タイプとしての天賦を得る事で固有種へと進化し、擬人化しながら新たな姿を得て、完全にトレーナーに適応した戦闘スタイルを確立して勝利する。復活したスティングは攻撃最強格に入る実力を得ていた。そうやって未来のオニキスを退けるが、彼もはい、そうです、と簡単に諦められる程簡単ではなかった。
フーパを解き放った未来のオニキスはディアルガとパルキアを召喚する。同時刻、グラードンとカイオーガが古代の力によって完全に乗っ取られ、取り込まれたマツブサとアオギリによって蘇った。シンオウの伝説種の力を借りてオニキスがグラードンとカイオーガを交えた最終決戦を行う事を宣言し、未来のオニキスが離脱する。
そして真ホウエン~地球最後の日~が開始される。
グラードン&カイオーガ&ゼルネアス&パルキア&ディアルガvsギラティナ&レジギガス&ホウオウ&ルギア&イベルタルというこの世の終わりか、という光景がホウエンで始まる。天変地異にも等しい戦いの中、伝説のポケモンでなければ近づこうとするだけ蒸発するという場所に、最後の乱入者、レックウザが出現する。
ゲンシカイキでもはや手の付けられない天変地異のグラカイをレックウザがメガ化して抑え込み、天候効果を封じ込める事で形勢が一気に傾く。きっちり未来の自分の始末をつける。
未来のオニキスの手持ちには今のオニキスの手持ちが一人もいない。黒尾を含めて。その結果、どこかで狂って戻れなくなってしまったという哀れみはあっても、そこは一切手加減とかせずに始末をし、隕石への備えが始まる。
ここらへんで登場人物増えてスケールが大きくなったりしていたので、それを落ち着かせるためにもレギュレーション更新とアローラに向けたルール制定。こういう能力と異能の組み合わせは絶対アウトです、とか新種のポケモンのデータはちゃんと提出してください、とか。
隕石に備えつつもレベルと経験を稼ぐ必要があるので、急遽オニキス主催ルネカップ開催。ルネシティで大会をする。ここ用にデータ10人分ぐらい用意してたの消えたの泣きたい。
ルネカップが終われば隕石の破砕作戦が始まる。レックウザのデルタストリームを呼び出したグリーンと協力してそれに特化するように育成し、他の伝説か準伝説であれば同様に宇宙空間でも戦えるように範囲を広げさせ、希望の未来へレッツゴー! と宇宙で隕石の破壊作戦を決行する。
これを終わらせると、アルセウスの呼び出しにより世界の最果てへと召喚され、アルセウスの最後の試練が始まる。
無論、創造の神であったアルセウスは未来で自分が死んだことも知っており、それで最終試練として自分の殺害犯に勝負を挑んだ。その果てに勝利をもぎ取ったオニキスが求めたのはなんでもなく、明日が今日よりも少しだけ楽しくなってくれるのであれば良いという要望だった。
アルセウスはそれを了承した。始まりは古代。時代や環境、思想が硬直した時代にアルセウスは異世界から異なる価値観の持ち主を呼び寄せ、それに大きな事件や出来事に関わる様に運命を繋げつつも、干渉させる事で世界を進めてきた。オニキスもまた、そんな一人だった。これからもオニキスの様な人間は増えるだろうという言葉を残しつつも、謁見は完了する。
その後、ホウエンエキシビジョン開始。
vsホウエン四天王、vsダイゴ。それで終わるとサブウェイの沼から漸く出てきたレッドがホウエンのポケ廃専用の施設の噂があると聞いてやってくる。
事件を通して色々と知ったナチュラルは一人で旅に出る事を決意してオニキスを離れる。ヒガナもそんなナチュラルについて行く、と決めてオニキスの下を離れて行く。寂しくなる、なんてことを思いつつ、若者の門出を祝ってホウエン編終了。
……という予定でした。えぇ。オニキスとその手持ちのデータだけで超えて20体(1期含め)。ライバルのデータや大会出場者のデータが一人につき6匹。
合計で数えたくなるレベルのデータが消えたよ。本当にこれからはデータをネットと手元の両方で同時管理しようね? って思った瞬間でしたよ、ワシは。
ともあれ、失ったデータ量が余りにも多すぎて中の人が泣いている状態だけど、プロット部分だけどうにかなったのでこれでダイジェスト完結デス。非常に残念な結果となってしまいましたが、アローラ編はそのうち、コミケが終わった辺りに本格的に進めようかなぁ、と言う気持ちです。
まぁ、まだ余裕あるしプロローグ部分位は更新するかもしれないけど。
ともあれ、此方はおしまい。