現代文學思想研究部録   作:紫畝 幽扇

4 / 4
部録>>4

嵩坂(たかさか)(みなと)はただただ刺激を求める】

 

毎日が同じ事の繰り返し。

そんな日々に少し刺激が欲しかった。

「はい、今日の練習はここまで。」

 

部活の大会前だからなのか練習がすぐに終わった

俺、嵩坂湊(たかさか みなと)は練習を終え図書室に向かった。

今日はかなり時間がある方だ。

図書室に着き中に入ると部長を除く3人が座って話していた。

「あれ?部長は?」

 

「その辺に転がってると思うよ。」

 

「あ、本当だ...」

 

入ってすぐは見えなかったが縄で何故か縛られた状態で転がっていた。

「なんでや…なんでアニメネタがだめなんや…」

 

「何か言ってんだか、いいのか?」

 

「ほっとけ、そのうち松木(メガネ)松木(おまけ)に分離して静かになると思うから。」

 

「そだな。」

 

俺は納得した。

「いや、納得しないでよ!!わかった。俺が悪かったから、湊これほどいて。」

 

「ーーといってますが副部長どうしますか?」

 

「却下する☆」

 

「お前にきいてねぇぇ!!」

 

結局この後解放された。

 

 

 

 

〜〜〜現文研会議 take1〜〜〜

 

松木「え〜、それでは現文研会議を始めようと思います。」

 

松木以外「(チッ)了解。」

 

松木「あの〜なんで舌打ちするかな?」

 

内海「それは松木ですし?」

 

嵩坂「そだな。」

 

早咲「それ以外に理由なんて要らないよな。」

 

山城「いらないな。」

 

松木「泣いていいですか?」

 

松木以外「「どうぞ!!」」

 

松木「(泣)」

 

 

 

 

〜〜〜現文研会議 take2〜〜〜

 

松木「はい、気をとりなおしてもう一度」

 

松木以外「「うい」」

 

松木「え〜今日の議題は、『小説の進行状況について』です。では、副部長から。」

 

山城「まあ、普通ぐらいかな。」

 

松木「では他の方。」

 

早咲「同じく。」

 

嵩坂「まだまだですかね。」

 

内海「まあまあ。」

 

山城「で、部長は?」

 

松木「やってない(キリッ)。」

 

山城「は?」

 

松木「…ではこの議題は、終了して次ーー」

 

山城「おいコラ勝手に進めんじゃねえ。」

 

松木「…次の議題は--」

 

山城「そっちがその気ならいいだろう。部長一つ議題の提案がある。」

 

松木「何?」

 

山城「『おまけの処分』ってどうかな?」

 

松木「いや、ちょっとまて。つまり俺を--」

 

早咲「ちょっと失礼。」

 

内海「まあまあ松木落ち着けよ。」

 

松木「メガネ取られて縄で縛られている状況でどう落ち着けと⁉︎」

 

 

 

 

〜〜〜現文研会議…じゃなかった異○審問会〜〜〜

 

山城「これより異端○問会を始める。」

 

松木「おい!!思いっきりアニメネタじゃねーか。」

 

山城「黙れ‼︎貴様に発言権はない。」

 

内海「しばらく待て、今松木に事情聴衆をしているんだから。」

 

松木「・・・」

 

松木?「それメガネ!!あと『?』つけんな!!」

 

松木「・・・」

 

内海「えっとなになに…僕が受ける罰をオマケにお願いします…よし、分かった。副部長」

 

山城「これより判決を下す…とは言ってもまぁ最初だ軽くしといてやるよ。」

 

松木「まずなんで罰を受けなければーー」

 

山城「あまり言うようならもっと重くするけど?」

 

松木「ありがとうございます…もう十分です。」

 

山城「じゃあ早咲、例のアレを・・・」

 

早咲「これか?」

 

早咲が渡したノートにこの中の何人かは見覚えがあった。

 

ーーーーーーーーー

 

「おい待て、それまさか…」

 

「ん?ナンノコトカナ?」

 

そう言いつつ山城はノートの一部を読み始めた。

 

「『20××年○月☆日』今日の俺は--」

 

「ストップ、やめろ!!それをどうするつもりだ?」

 

松木が止めに入ったことで分かっただろう。

これは、松木のノート(黒歴史)だと。

「これか?ああ、これは…まぁ…いろんな人に見てもらおうと思ってな。」

 

ここまで来ると普通であればいじめだろうが、あいつMだからまぁ問題ないと思う。

いや、Mでも問題か。

 

そんなこと考えていると、図書室のドアが開いた。

 

「貴様ら何をやっとるんだ!?」

 

そこから入ってきたのは顧問(数学教師)だった。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「全く、松木がMだというのは知っていたがさすがにやり過ぎだ。」

 

「「大変心より反省しております。(棒)」

 

俺達は、顧問に怒られていた。

 

「こんなことする暇あったら、勉強しろ。」

 

俺達を叱り終わると顧問はすぐに、図書室をあとにした。

 

「あ〜あ、せっかくやる気になっていたのに。まっ、続き始め…?あれ?松木どこいって……」

 

山城が松木を探していたがすぐに見つかった。

「チョットヨウジヲオモイダシタンデデハ。」

松木はノートを持って逃げ出した。

 

「・・・総員、副部長の権限を持って部長を連れ戻せ。」

 

「「了解。」」

 

部長を除いた4人は、動き出した。

 

 

 

 

 

〜早咲、嵩坂ペア〜

「どこ行きやがった?」

 

俺と早咲は、第一校舎付近を探していた。

「もう、帰ったんじゃ…」

 

「いやまだだ。あいつは、図書室に自分の荷物を置いていた。だからまだ帰れない!!」

 

「でもどうやって?あいつは逃げ足がすごいし、結構運動神経よくなかったか?」

 

「そんな時にはこれだ。」

 

そう言うと、早咲は一本の缶を出した。

 

「それ、持ってきたらまずいのでは?」

 

「先生方あいつらは会議中だから問題ない」

 

そう言うと早咲は持っていた缶を開けた。

「うっ。なんだこれ…」

 

缶の中からは、シップの匂いやらなんやら…とにかく飲み物の匂いではない匂いがした。

 

「何って松木が好きなコーラだけど?」

 

あいつこんなゲテモノが好きなのかよ。

そう思っていると、

「ぷはー。やっぱりこのコーラはうまい。」

 

「「…………はやっ!!」」

 

「ん?どしたの。」

 

こいつ予想よりもはるかに上回る行動をするな。

まぁいい。

「さて、松木。」

 

「…ナンデショウ。」

 

「少しの間眠ろうか?」

 

「いやだぁぁぁぁ。」

 

このあと、俺と早咲は松木を説得(物理)納得(気絶)させ、図書室へ帰還した。

その後松木がどうなったかは言うまでも無い。

 




嵩坂「ほんっとにすいませんでした。」

早咲「何をしていたんだい?」

嵩坂「まぁ色々と。」

内海「事情があるにしても、2ヶ月はないでしょう。」

嵩坂「お願いします許してください、松木に何してもいいので…。」

松木「おい、何故俺なんだ!?普通に考えてお前ーーー」

2人「「ん?まじで?」」

松木「やめろぉ俺に寄るな!!」

2人「「やだ。」」


嵩坂「今のうちに…」

山城「どこへ行くんだぁ?」

嵩坂「や、やだなぁ〜逃げようなんて思ってませんよ。」

山城「だよなぁ。貴様には、もう一つやることがあるもんなぁ?」

嵩坂「そっ、そうですよね〜あはははは…。」

山城「というわけでこい!!」

嵩坂「いやじゃぁぁぁ!!」


著:平部員(霧光 ID:100873)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。