魔法少女うえだ☆マギカ 希望を得る物語   作:ハピナ

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どうも、最近の空は曇りしか見ていないようなハピナです。

えぇ、モチベーションが死んでおります……やる気スイッチOFFですよonz

執筆スピードが恐ろしく遅いですね、これは な ん と か しなければ!


なんだかんだで次回で30話ですか、時間が立つのは早いですね。

30話を迎える暁には何かしらの特別編の執筆を考えています。

書くとしたら過去編ですかね、(アンケート1位)の絶望の経緯を語る物語。

それかコラボ、誰かとのコラボを短編として執筆とか。

まぁ、30話を投稿するまでの間に考えておきますよ。


さてと、前回のあらすじとしては討伐後のお話になりますね。

気になってくるのは2人の人物、魔男だった少年と謎の少年。

双方、あの後どうなったんでしょうか? それが明かされるのは今回。


さて、舞台の幕を再度上げましょう。 目が覚めると、そこは……



(29)特殊な魂と弱る長

 

現実に戻ると、そこはリュミエールの集合場所としている理科室だった。

 

冬は日が落ちるのが早い、周囲の明るみは教室の電灯が主流となっていた。

 

グリーフシードが完成しきると、一同は周囲の状況を確認する。

 

 

……数夜と釖の姿が無い! どうやったかはわからないが、魔法で逃げられたようだ。

 

 

逃げたとわかった根拠としては、数夜の抜け殻があったはずの場所に

ボス級の物と思われるグリーフシードしか残っていなかった事があげられるだろう。

 

それは割れたハートがモチーフで鎖で縛られたかのようなデザイン……

討伐したてな魔男の黒の魔力の成れの果て、鋭利のグリーフシードだった。

 

魔法で逃げた事がわかった理由としては、後に海里が抜け殻跡を分析した事かな。

分析結果として魔力の残骸が見つかったらしい、それも『形なき魔法』だ。

 

 

さて、空間が安定したのなら一同は変身を解いてソウルジェムの浄化に入る。

 

火本「なんか……申し訳なか、貴重な物なのに(おい)のまで浄化してもらっちゃって」

 

中野「そんな萎縮しなくても大丈夫だって、ちゃんと管理がなってるから足りてるんだ」

 

火本「うぅ……面目(めんぼっ)()、こん恩は()けうちに(もど)すよ」

中野「だから大丈夫だって! そんな深々と頭下げないでほしいな!?」

 

……うん、さすがに正座からの唐突な土下座は驚かない方がおかしい話だ。

 

浄化は順調、グリーフシードの数は余裕で足りている。

ハチべぇが処理したのはわずか1~2個。

 

2人以外の魔法使いはというと、分析魔法等を終えて雑談でもしていた。

 

清水「してやられたようだな……どうやったかは知らんが共に逃げたようだぜ」

 

上田「泥棒さん、浄化もしないでどこかに行っちゃって大丈夫なのかな?」

 

清水(まずそこを気にするのか、相変わらず優しい性格してるな)

 

橋谷「だ、大丈夫だと思います。 チーム『星屑の天の川』の方にも、

固有のグリーフシードを所持していると思うのでそれを使っていると思います」

 

「みんなきれいになったみたいだね! 顔色も最初よりは明るいみたいだよ!」

 

そう言って目に見えてわかるくらい少年は喜んだ、素直過ぎにも程がある。

 

変身を解いた彼だったが、髪の色も瞳の色もそのままだった。

白の魔法少年は変身を解いた後も変わらず、アルビノのままだった。

 

元々こういう特殊な色だったのだろうか? こんな生徒がいるなら海里も知っているはずだが……

 

清水「そういやお前のソウルジェムをまだ浄化してなかったな。

一番活躍したのはお前なんだ、お礼も含めて浄化させてもらうぜ」

 

「え、良いの? 僕のソウルジェムそんなに汚れていないよ?」

 

清水「あぁ、少量でも穢れが少ないに超したことはないからな」

 

「それなら浄化してもらおうかな、はい! これが僕のソウルジェム!」

 

清水「おう俺に任しとk……ぇ、マジで? これ、本当にお前のソウルジェムか!?」

 

少年は自らの指輪をソウルジェムに戻し、グリーフシード片手に待つ海里に渡した。

 

そのままソウルジェムを浄化しようとした海里だったが……なにやら様子がおかしい。

 

少年のソウルジェムに対して驚いているようだ、何故だろう?

 

「?、僕嘘付いてないよ! ほら、柔らかな魂の宝石に輝く黄金色の枠!」

 

その言動からして嘘はついていないようだが、それでも海里は驚きを隠せない。

未だ変わらぬ現状が気になった利奈はその様子を覗きに来た。

 

上田「どうしたの海里、その子のソウルジェムがどうしたの? ……え!?」

 

そう言って利奈は海里の手元を見た、ちょうど少年のソウルジェムを持つ手だ。

 

その手には確かに何か置かれていたようだが……それは見た事無い品だった。

 

色と宝石の形はソウルジェムの物なのに、形状が完全にグリーフシード。

双方を足して2で割ったような物……どちらとも言えないアイテムがそこにあった。

 

「ひどいなぁ!? 今の僕は人間なのに、これがソウルジェムじゃないなんてさ」

 

上田「で……でもさ、ソウルジェムって上下に棒状の金具なんて付いてないよね?」

 

「棒状の? ……言われてみればそうだな、何でこんな形になってるんだろ」

 

やたらと自分は人間であることを無意識に主張しているようだが……

 

そんなの当然の事だ、いちいち主張するまでもない当たり前のこと。

 

それとも、何か意味があるのだろうか? そんな疑問を無視して喋り出す生物。

 

ハチべぇ「どうやら実験の結果、魂から生成されたのはそれのようだね」

 

清水「……()()だと? ハチべぇ、今のはどういう事だ?」

 

ハチべぇ「彼との契約条件だよ、彼は僕と契約するために取引を」

清水「待て! なんか重要な話っぽいし、ちょっと場所を変えようぜ」

 

橋谷「ば、場所を変えるのですか? ここでも、大丈夫な気がしますが……」

 

上田「逃げたって言っても、さっきの2人が遠くに逃げたって保証は無いもんね。

今もどこかで盗み聞きをしているかもしれない……ってことなんじゃないかな」

 

「さっきの魔男だった人とロボットの人かな? 盗み聞きは良くない!」

 

火本「まってか(そういえば)蹴太が今日(きゅ)の曜日にこけいるのは(めずら)し、塾はどげんしたんだ?」

 

中野「塾? ……ぁ、ああああ!? やっべ忘れてた! 海里、僕先に行くよ!!」

 

清水「お、おう。 最近は日が落ちるのが早いから、気をつけて行けよな」

 

忘れた頃にアンラッキー……そういや彼は《真面目》であると同時に《不幸体質》だ。

 

ソウルジェムを指輪に戻し、自分の荷物を魔法で回収して理科室から走り去った。

 

……徳穂が言ってくれなかったら、確実に時間的に不味かっただろう。

この分なら恐らくギリギリになりそうだが時間には間に合いそうだ。

 

 

さて、海里がこの面子で場所を移すと言うなら行く先は()()()()しかないだろう。

 

よくわからないアルビノの彼も一旦学校から出た方が良い……何故か?

 

彼の着る制服がちょっとおかしかったからだ、形は男物なのに色が女物の制服。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

落ちかけの太陽は沈み切った、この暗がりな夜を照らしているのは月明かりだけ。

 

街灯は無い……何故か? そこは廃墟ばかりの廃れた場所だったからだ。

 

その内の1つ、何の前触れもなく2人の少年が廃墟の室内に姿を現した。

 

どうやら魔法でここまで逃げたらしいが、魔法を使った当の本人は苦難の表情だ。

 

何度も苦しげに咳き込んだかと思うと……口から血を吐き出し、地面が赤に濡れた。

 

 

和出「りっ、リーダー!! 大丈夫ですかちょっと!? 無茶し過ぎですよ!」

 

前坂「ぉ、俺に対する心配は必要無い……こうなる事も想定して孵化させたからな」

 

和出「そんな事言わないで下さいよ!? 俺を庇ってこんな事になったのに!」

 

確かに庇ったからこうなったがが、数夜は咳き込みながらも自分のせいだと言い張った。

 

前坂「何度も言わせるな、俺の勝手な行動が吐血という結果に繋がっただけだ」

 

釖を見るその瞳は相変わらず暗いままだ、光なんてなに一つ無い真っ黒な瞳……

 

そこから感情を読み取る事は難しい……いや、読み取らせる気が無いとも言える。

 

だが怯ませるには不十分だったようだ、増してやチームメンバーである釖ならだ。

 

 

釖から目を背けて口元を拭い、数夜は「話は終わりだ」と言ったが……

唐突な怒号が廃墟に響き渡った、ソウルジェムを手にした数夜も思わず止まる。

 

 

和出「……()()!!」

 

前坂「だから話は……あ?」

 

和出「今まで黙ってたが も う 我 慢 出 来 ね ぇ ! !

ここからはメンバーじゃなく、お前の友達として話をするからな!」

 

数夜はソウルジェムに魔法を使おうとしたらしいが、釖は数夜の目の前にどかっと座った。

 

和出「『星屑の天の川』の活動自体に異論は無ぇ、あいつだって納得してるしな。

 

……だけどな、お前がそんなボロボロになっちまうのは納得いかねぇ!

頭痛とか眩暈とかは今まで見て来たが、吐血するなんて初めてだぞ!?

 

このままだと命にかかわる! もう自暴自棄になるのはやめろ!!」

 

普段《わざとらしい》と言われる彼だが、その本気度は十分伝わってくる。

 

真っ黒なその瞳の奥底をも覗けるほどに真っ直ぐに見る、まぁ見ているだけだが。

 

真剣なのは確かなようで、数夜もその真剣さに答えることにした。

目は相変わらず暗いままだが、最初と比べ明らかに雰囲気が変わった。

 

言うなら……どちらかというと、今の彼は気の抜けた《面倒くさがり》な彼だ。

最初に見せていた殺気に満ちた雰囲気とは全く違う、真逆と言っても間違いでは無い。

 

……え、どちらが本当の彼かって? それは本人しかわからないだろう。

 

前坂「前に響夏にも言ったがもう手遅れなんだよ、それも随分と前からな」

 

和出「手遅れってお前な! まさか、()()()()()まだ気にしてるのか!?」

 

前坂「……それは、 言 わ な い 約 束 じゃなかったか?」

 

何か地雷を踏んでしまったのか、数夜は魔力の込めた手を釖に向ける。

 

だが、向けるだけで魔法を使うには至ることは無かった。

 

これは彼なりの配慮だろう……というか、本当はこんな感じなのだ。

表向きは何も考えていないか狂気的にどちらかだと思われるが、真相は……

 

和出「い、言うさ! 言うぜ俺は!! 何せお前の命にかかってるからな!」

 

前坂「命って、大袈裟じゃないか? 今日だって軽く血を吐いただけだぜ」

 

和出「だけどよ!? 症状が日に日に重くなってるのは間違いねぇ!」

 

最初は頭痛で次はめまい、今回は吐血……なるほど、確かに症状は重くなっている。

 

ハチべぇ「確かに、数夜の症状は日を追って重くなって来ているね」

 

和出「そうだよ! だからお前は……ん?」

 

前坂「来てたのかハチべぇ、リュミエールの所に行ったんじゃなかったのか?」

 

ハチべぇ「彼とは君達と違って特殊な契約をしているからね、後で聞けば良い話だ」

 

和出「それで俺達の方に来た訳か……げ、これの事すっかり忘れてた」

 

釖は制服のポケットに手を突っ込むと、何やら小さく様々なケースを取り出す。

菜種油色の魔力を込めたなら元の大きさを取り戻す……それらは盗まれたゲームだった!

 

前坂「ゲーム機についてはあいつに任せる事にしている、今もこの場にいるはずだ」

 

そう言って数夜は人を探すように辺りを見渡すと、彼の傍に魔法使いが現れた。

 

和出「……相変わらずどこにいるのかわからねぇな、普段どこにいるんだよ」

 

前坂「それがわかったら()()()なんて出来ねぇだろ、優秀なんだこいつは」

 

和出「まぁそうだよな、しっかし()()()()()()ってのに俺らのスパイやるなんてな」

 

前坂「ハチべぇ、もしスパイの事をあいつらにバラせば……わかってるな?」

 

ハチべぇ「身も蓋もないね、僕にこの事をバラすメリットが無いよ。

心配しなくても話す気は無いから、君の方が変に気を使う必要は無いよ」

 

釖がその魔法使いに盗んだゲーム機を渡すと、頷いてどこかへ行ってしまった。

何をしようとしてるんだか……それは明日になってみなきゃわからなそうだ。

 

前坂「……釖、俺にあった出来事は知ってるんだったな」

 

和出「当たり前だろ? あの頃は酷い時期だったよなぁ……まぁ今は落ち着いたけど」

 

前坂「だったら諦めろ、俺はあれ以来何も変わっちゃいないんだからな」

 

和出「……っ、数夜お前!」

 

前坂「『貼られたレッテルは二度と剥がれない』…… だ っ た ら ?

俺はその通りに生きてやる、やめてくれと言われても貫き通す。

 

それが、()()()()への復讐だ。 それで俺は救われる。

 

実際、俺達の活動が無かったら花組の均衡だって存在しないだろうよ」

 

『星屑の天の川』のチーム活動となるとろくな事をしていそうだが……

そんな内容、現時点でわかるわけも無い。

 

前坂「気づくのには遅過ぎた、もう後に戻る事は不可能だ。

 

なら、なってしまったこの状況のまま俺は行動するだけ。

 

積み上げちまった『罪』と共に……な」

 

暗がりの先を暗がりの目で見通すなら、その先には新しいソファーがあった。

それは後から置かれたソファー、暗闇の中で目立たぬよう黒い色をしている。

 

その上で何人かの魔法使いが眠る……身代わりとなった者、呪いを受けた者。

 

未だ苗床である者達が、孵化の時を待つかのように眠っている。

 

和出「そういや根岸の姿が無いな……集め損ねたか? あいつも苗床じゃ?」

 

前坂「バカ言え、()()()()()()()って言ってきた奴がいるのに苗床に出来るか?

とっくの昔に呪いは解いてある、絶望させて栽培する予定はもう無い。

じゃなかったら、勝手に行動した美羽と最上が罰として苗床になった意味が無いだろ」

 

和出「まぁ、そうだよな……で、その苗床だが今日はどう配分する?

数夜はダメージがでかいから不参加でも構わねぇが」

 

前坂「悪いな……響夏とあいつも呼んでおくから、今日は3人で向かってくれ。

配分としては最上はボス級の可能性があるからここで即時回収、そいつと美羽は外で孵化させる」

 

和出「おう! 俺らに任しとけ!! ばっちり裏で暗躍しとくからさ!」

 

前坂「《わざとらしい》お前が1番の不安要素なんだがな……泥棒出来る位だから大丈夫か。

じゃあ頼んだぞ、俺は休ませてもらう。 何かあったら念話で連絡してくれ」

 

そう言うとふらつきながら立ち上がり、廃墟の片隅に描いてある魔法陣に手を触れた。

 

魔法陣に魔力を注ぐ、ふと指輪に戻し忘れていたソウルジェムを見ればキレイな群青。

 

すでにある程度は穢れている……そこに別の魔法をかけると、ぶわっと穢れが湧き出した。

 

真っ黒なソウルジェムに逆戻りだ、孵化する事なくその状態を保っている。

 

 

前坂「……希望なんて、持つだけ無駄な感情だろ」

 

 

その独り言はまるで言い聞かせだ。 それを言い切ったのなら、彼は廃墟から姿を消した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、それは人の気配も消えて街が眠りに付く頃。

 

池宮では他の街から旅する魔法少女が訪れていた、高台に上がって街を見渡す。

 

この辺にはいない……そう思って彼女は場所を変えようとしたが、

突如、誰かに呼び止められた。 振り向くと、そこにいたのは紫の魔法少女。

 

「っ……!? 誰よ、あなたも魔法少女? ここはあなたのテリトリーなの?」

 

下鳥「それは間違いだわ、でもこの街にあなたの求める物は無いわよ」

 

「グリーフシードの事? 嘘だってバレバレよ、情報は来ているのよ!

この街に魔女がいるってキュゥべえが言っていたもの!」

 

そう言って魔法少女は優梨に武器を突きつけた、それでも優梨は動じない。

 

下鳥「あら、ごめんなさい。 勘違いされちゃったかしら? グリーフシード は あるわよ」

 

「……嘘じゃないみたいだね、どういう事?」

 

下鳥「実際に見たらわかるんじゃないかしら? ほら、これが()()()()グリーフシードよ」

 

優梨は魔法少女にグリーフシードを投げて渡した、相手は受け取って驚く。

 

「っえぇ!? 正気なの? 見知らぬ魔法少女にグリーフシードをあげちゃうなんて」

 

下鳥「いいからそれでソウルジェムを浄化してみなさい、今に分かるわ」

 

「命令口調なのが気に入らないけど……まぁいいか」

 

彼女はアクセサリーとなっている自身のソウルジェムを浄化しようとしたが……

反応が無い、一向に彼女のソウルジェムは浄化されるような様子を見せない。

 

「えっ、あれ? 何で浄化出来ないんだろ……これニセモノなの!?」

 

下鳥「いいえ、それは確かにグリーフシードよ。 この街で出回っているのはそれ。

ただちょっと、()()()()()()()()()()という明らかが違いがあるだけね」

 

孵卵器(インキュベーター)が別……? まさか、キュゥべえ以外にも誰かいるって事なの!?」

 

下鳥「私が言えるのはここまで、魔力消費を抑えたいなら別の街を探す事ね。

 

あぁそれと、引き止めて悪かったわね。 それは謝罪料とでも思ってちょうだい。

そのグリーフシードは()()()()()()()()()()、有効に使う事ね」

 

結局、終始優梨は動じる事なく最後まで話し切った。 今も優雅に微笑んでいる。

 

優梨はもう一つグリーフシードを彼女に投げ渡すと、彼女はそのグリーフシードで浄化作業。

 

本物かどうか確かめる為だろう……ふむ、浄化出来たのでこれは本物と証明された。

 

親切な事に、彼女は使えなかった方のグリーフシードを有効にに返してくれる。

 

その顔はもはや警戒心なんて存在しない、どうやら優梨の事を信用してくれたようだ。

 

「教えてくれてありがとう! あなたみたいな魔法少女もいるのね、私ラッキーだよ!」

 

下鳥「グリーフシードを探すのにはオススメしないけど、休息には最適な場所よ。

また来てちょうだいね、今度会う時は観光客と地元民の関係かしら?」

 

「余裕が出来たらもう一回来ようと思うよ! その時になったら、またよろしくね!」

 

そう魔法少女は優梨に別れを告げ、この場から立ち去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下鳥「……『キュゥべえ』、なんだか懐かしい名前が出てきたわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏で池宮を守る彼女、その行動は闇と言うよりは光に寄り添う『影』と言うべきか。

 

見知らぬ魔法少女の口から出た『キュゥべえ』と言う名前……彼女はそれを知っている?

 

話を聞くに別の孵卵器(インキュベーター)らしいが、今の所ハチべぇとの関連性はわからず終い。

 

 

増えるは光、弱るのは闇、潜むのは影。 それぞれが大きな変化を迎える時期になる。

 

物語は何処へと向かうのだろうか? その終着点は幸か不幸かどちらになるか?

 

それは先に進んでみなきゃわからない、その先待っているのがどんな結末でも同じ事。

 

 

………………………………

 

 

次回、

 

 

 

清水「待て待て、1人と1匹で話し込むのは俺たちに説明してからにしてくれ」

 

 

 

橋谷「……あぁ、ごめんなさい。 少しビックリしてしまって」

 

 

 

火本「となっと、犬や猫とかの動物でも契約出来(でく)っちゅうことか?」

 

 

 

「僕と契約してほしい! 僕を魔法使いにしてくれ!!」

 

 

 

〜終……(29)特殊な魂と弱る長〜

〜次……(30)粉の終わりと七つ目の光〜

 

 

 

魔法使いは運命に沿う。

 





……はい、3つの場面をお送りしましたがいかがだったでしょうか?

なんか調子悪くて上手く書けてるか不安ですが、まぁせめて読めるほどには。

29話では特に説明する必要のありそうな人物もいないので、
今回イラストは無しとなっております……なんかスミマセン。



早いですが、この辺で雑談です^q^ 面倒な方は吹っ飛ばして下さい。



今回は記念日について話しましょうか、それは最近の記念日。

……え、『ロックの日』だろうって? いやいやその日じゃないよ!

今回取り上げるのは明日、6月10日の『路面の日』になります。

若干の距離はありますが、私の地元には 路 面 電 車 があるんですよ。

えぇ、車と共に電車が道路を走っておりますw

最近は『ノンステップ』なんてのも導入されてハイテク化してきてますね。

私古い車両の方が味があって好きなのに……いえ、ナンデモアリマセン。

路面電車ってのはやたらめったら本数が多いのが便利ですね、
数分置きとかのレベルで車両が駅にやってきます。

あと線路によって道が決まっているので、相当な事がないと乗り間違えない。

間違ったバスに乗ってギャーなんて事もありません、ビバ地元。

休日は路面電車に揺られて1人旅です、これがなかなかに楽しい。

……ん、なんで1人なのかって? 聞 か な い で く れ ;q;



さて、正直ネタも尽きたので今回はこの辺にしておきましょうかw

次回は主に説明回となることをここで予告しておきます、ご了承下さいませ。

それでは皆様、また次回。 ここまで読んでくれてありがとです!

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