IS 〜The things which behead the world〜 一時凍結中(期望があれば再開) 作:真桑
一夏が誘拐されてから1年半もの月日がたった。
その間に一夏は織斑一夏そのものを棄て、リヴァイヴァル・カネージと名乗った。
リヴァイヴァルは『ウロボロス』に誘導され天空城にて、戦闘技術・IS操作などをしていた。
戦闘技術などは、天空城にある特殊コンピュータで軍や殺し屋、テロリストなどの闘い方を勉強して身に付けた。
IS操作は『ウロボロス』のISコアネットワークに繋ぎ、偏光制御射撃や近中遠距離の全ての闘い方をマスターしていった。実践も兼ねて俺が憎むISの軍事用を開発したというアメリカ軍を襲撃したりもした。
そして、今日、俺を誘拐したテロリスト集団の亡国機業を襲撃する。
「『ウロボロス』、亡国機業の本拠地にはあとどれぐらいで着く?」
『約10分後だ。俺に主の憎しみを存分に見せてくれ‼︎』
「見せてやるさ。俺の中にある憎しみを‼︎闇を‼︎そして、これを新世界創造の第一歩目とするのさ」
そう決めたんだ。見捨てられて人を殺したあの日に。
俺の様な世界から産み出された闇そのもの様な人間を創り出さないために。
『見えてきたぞ。どう攻め込むつもりだ?』
「簡単だ。入り口をぶっ壊して1階から最上階まで皆殺しにする。逃げても無駄だと通信から放送設備をジャックして伝えてやる」
『大胆かつ単純な手だ。だが、主と俺の力があるからこそできる作戦でもある。力試しと訓練にはもってこいだろ』
「ああ。だが、力試しが出来るほどの実力者がいるかどうかだな。おっ、着いたぞ。さて行くか。おっじゃまっしまーす‼︎」
同時に左手に展開した小型レールカノンで入り口を破壊し、破壊した入り口から中に入るとそのままレールカノンで蹂躙する。
「『ウロボロス』よ、1階に生命反応はあるか?」
『生命反応はない。先程まで5人分ほどあったが、全て消失した』
「そうか。このビル全てをスキャンし、通信設備を全てジャックしろ。そして、他の拠点などしている場所の情報も盗め」
『全く人使いが荒い。だが、それでこそ主だ。スキャンは今完了、通信設備を、94%まで掌握。他の拠点情報は天空城にて開始している』
「そうか。このビルに何人いるか報告しろ。それと100%掌握完了しだい回線を開き、死刑宣告をする」
『約100名近い人数がいる。面白そうな人間が3名ほどいたぞ‼︎こっちを迎え撃とうとしてるのか、全く動揺していない奴らだ』
「わかった。通信を全ての人間のいる階とISに繋げ。」
そうして『ウロボロス』の回線から全てへの通信設備へ繋げる。
【さて、亡国機業諸君。俺は襲撃者である。今から全ての階を蹂躙して回る。逃げても地の果てまで追い詰めでも殺しにいく。精々首を洗って待ってるんだな。】
各階にいる亡国機業の人間を皆殺しにしていく。
今のリヴァイヴァルにとってはテロリストと言えども赤子の手をひねるように簡単な作業となっていた。
もはや作業ゲーをしている間、リヴァイヴァルはずっと他のことを考えていた。
(俺は今、たくさんの人間を殺しているというのに何も感じない。何の感情もわかない。もはや人という域を出かけているのかもしれない)
突如最下層から天井を壊しながら進むリヴァイヴァルは上から心地の良い、今まで殺した人間からは感じなかった殺気を感じた。
『良い殺気を感じるな。主にとってはやっと骨のありそうな相手だな』
「ああ。やっと楽しめそうだ」
殺気を感じた階へ到達すると3人の女がいた。
1人は敵意と殺気を出しながらも妖艶な笑みを浮かべる金髪女性、スコール・ミューゼル、
1人は殺気を人一倍前面に出しながら、こちらを鋭い眼差しで睨む女性、オータム。
1人は俺が憎くて憎くてたまらない女と同じ顔して、静かなる殺意を抱いている女性、織斑マドカ。
全身装甲の『ウロボロス』の顔の前に一人一人の情報が出てくる。
『ウロボロス』を纏ったまま話をかける。
『「やあ、君たちがこの亡国機業の基地内最強の戦力みたいだね。
「私たちのこと良く調べているみたいね、襲撃者さん?ところであなたは何者かしら?」
幹部でありこの2人の上司でもあるスコールが代表してきいてくる。
『「俺はこの世界、女尊男卑でただ偉くなったつもりの屑共とそれに諂えているゴミ虫どもを憎悪し破壊するためにいる。ただの復讐者だ」』
「その復讐者さんは何故ここを襲撃したのかしら?それとどうしてここがわかったのかしら?」
『「ここは、俺の復讐のための第一歩の地として選んだ。そして、俺らにはこの世界でわからない情報などはない。どこで誰が何をし、何も食べ、何処にいるかもわかるのさ」』
その言葉に3人は絶句していようだ。
普通なら嘘だと疑うだろうが、リヴァイヴァルの言葉には自信しかないから嘘だと疑うことはできない。
『「そして俺は織斑千冬と織斑春十に復讐するのさ。」』
『「それが俺である
その言葉の途中で『ウロボロス』を待機状態へ戻す。
「初めましたかな?俺を誘拐した誘拐犯さんたちの幹部に顔をちゃんとみせるのは?それと織斑千冬のクローンさんもよろしくな、そして死ね」
「て、テメェは………」
「お、織斑一夏だと……?」
そんな驚いている2人を余所に織斑マドカがISを展開して襲いかかってくる。それを俺は腕のみを部分展開し、拡張領域からタナトスという片手剣を展開し受け止める。
「おいおい、随分と短気だな?織斑千冬のクローンはこういうところまで似てるんだな?」
「黙れェェェェェェェ‼︎」
少し挑発するとまた直ぐにこちらへ攻撃してくる。
「そんなにやりたいならやろうか?そんだけ殺る気があるんだから直ぐに沈まないでよ?」
言い終わると同時に『ウロボロス』を展開する。
俺に呼応するようにただ黙って見ていたスコールとオータムもISを展開する。
「『オイオイ、これは
織斑千冬と織斑春十と世界への復讐者であるリヴァイヴァル・カネージ。
織斑千冬が居なければ生み出されることも無く、
そして、『ウロボロス』に搭載されている30個のビットを全て展開する。10個をスコールとオータムの牽制として、20個を目の前にいる織斑マドカへと向ける。
「『お前のサイレント・ゼフィロスもBT兵器の試作機だろ?ならBT兵器とビットで勝負しようぜ、どちらの実力が上かよ‼︎」』
その戦場には光が降り続ける。30個ものレーザービットを偏光制御射撃をしながら、タナトスで接近し斬りかかる。
片やシールドビットとBTエネルギービットを駆使し、
その闘いは亡国機業の本部拠点すら壊したがら続く。
そして、軍人ですら思うだろう
ーーーレベルが違いすぎる
と。
あまりにもこの2人の闘いはレベルが違い過ぎた。
だが、均衡も長くは続かない。
サイレント・ゼフィロスが力負けしてる。リヴァイヴァルの乗る『ウロボロス』の性能も乗り手としての技術もリヴァイヴァル側に分がありすぎる。そして、圧倒的力で沈められる。
「『いい闘いだった‼︎アメリカ軍基地を襲撃した時以上に昂らせてくれた‼︎感謝するぞ、織斑マドカ。そして、お前の復讐心を十分に感じさせてくれた。そこで提案だ、俺と共にこの世界へ復讐しないか?お前をここまでにしてくれました、スコールとオータムも一緒でもいいだろう。答えは【LIVE】or【DEAD】だ。今ここで生死を決めろ。』」
「お前と一緒に行けば、まだ復讐ができるのか?そして、またお前を殺そうとしてもいいのか?」
「『当たり前だ。俺は復讐のために、世界を創り変える為にいる。そして、いつでもお前の相手をしてやろう。睡眠中だろうが、食事中だろうがいつでもやってやる」
「なら、その話を受けよう。必ずお前を殺してやる」
「『殺せるものならやってみろ。そして、契約成立だ』」
『ウロボロス』を解除し握手をする。
「あっ‼︎そう言えば『ウロボロス』よ、ビル内にいた人間で逃げ出した奴はいないか?」
ここに来て本来の目的を思い出す。
『フン、主とその小娘の闘いでビルが倒壊した際にみな下敷きになったわ』
「それは残念だ。ネズミ狩りがしたかったのだがね」
『そんな隙ばかり見せてると噛みつかれるぞ』
「隙など持たないさ。いつだって俺は全力だ。姉と弟に復讐し、世界を創り変えなくてはならないのだから隙など持っているヒマもない」
『確かにその通りだな。まだまだ主のことが分ってなかったわ』
「これからまだ準備時間はある。そのうちに分かってくれればわいい。さあ、新しい同胞と共に俺たちの天空城へ帰ろう」
(まだ第一歩だ。この程度で躓いてはいられない。必ず復讐をしてやる‼︎)
そう心に決め、新たな同胞と共に帰った。
終わり方が微妙になった。
この話の終わり方見つからなかったから適当に終わらせちゃいました。
すみませんでした‼︎