同時刻
「で、白玉楼ってここなの?」
とサイタマが尋ねる。
「まさか。違いますよ。もっと向こうです」
そういって妖夢は奥にある屋敷を指さす。
「おう、そうか」
そういってサイタマはフランとこいしをたたせる。
「よぉし!お前ら、あそこまで競争だ!」
「「わぁ~~~い!!!」」
そういって三人は一気に競争し始める。
「あ!待ってくださいよ~~!!!」
「もうあの人は!」
二人もそのあとに走ってついていった。
~しばらくして~
「ついたな」
「おじさんはや~い!」
「まけたーー!」
サイタマにフランとこいしが飛びつく。しかし、攻撃しに行ったというわけではなく、じゃれるために飛びついたようだ。
サイタマはこいしとフランの頭をなでる。二人は気持ちよさそうに目を細めた。
その時、
グゥ~~~
フランとこいしは気まずそうに顔を見合わせた。
そして言った。
「「おなかすいた~」」
すると妖夢が手を挙げて発言する。
「では、私がお菓子を用意しましょう」
「ホント?!」
「はい、ホントです」
「「やった~~」」
「さあ、行きましょう」
「「は~~い」」
そうして三人は白玉楼へ入っていった。
「「・・・」」
その光景をサイタマと鈴仙は黙ってみていた。
「・・・なあ、鈴仙」
「なんですか?」
「フランの姉って何歳だ?」
「レミリアさんのことですか?確か、500歳ぐらいだったかと・・・」
「じゃあ、こいしの姉は?」
「知りませんけど多分結構あるはずですよ。どうかしたんですか?」
「・・・なんかさ、子供すぎじゃないか?」
「あ、それサイタマさんも思ってたんですね」
「ああ。いくら子供っぽくてもあれは異常すぎるだろ」
「なんていうんですかね、成長が止まってる、というのでしょうか?幼児退行っぽいですけども・・・」
「そこらへんには突っ込まない方向で行こうぜ」
「何でです?」
「だってよ、今この状態があいつらが平和に過ごせている状態なんだからさ、そこをむやみに散策する必要なんてないだろ?それがあいつらにとっての平和を乱す可能性だってあるんだからよ。今のままでいいんだよ。変わんなくてもいいんだよ。本人が今の状況に納得してるんだったらな?それをむやみに曲げる必要性なんてない。そう思わねぇか?少なくとも俺はそう思ってるけど、どうだ?」
「・・・確かにそう思います!」
「だろ?世の中には知らないほうがいいこともある。フランとこいしが昔何があったのか俺たちは知らねぇけど、それでもあれがフランとこいしであることに変わりないんだ。性格とか、そういうのは変わるけど、その事実だけは変わらないんだ。」
「はい、そうですね!」
「今を生きるんだったら今の状況を認めないとダメなんだ。・・・俺らしくないな、これは。行くぞ、俺たちもお菓子食いに」
「はい!」
二人は白玉楼に入っていった。
続く
皆さん、聞いてください。
僕の姉が妊娠していました。
しかも1か月~2か月は過ぎてます。
はよ報告してほしかった・・・。