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( Д ) ゚ ゚
まさかここまでくるとは思いにもよりませんでした。
皆様、ありがとうございます。
これからも、「一撃男が幻想入り」をよろしくお願いします。
また、最近はPixivにも投稿を始めました。
少しばかり文章を変えつつ投稿しております。
十七撃目ー突入!地下都市!/Undergroundー
「おお、深いな」
サイタマが暢気に言う。一方で鈴仙はすごいハラハラしていた。
(え?!このままいけばさすがのサイタマさんも無事じゃすみませんよね?!!というよりこの人なんで頭から急降下してるんですか?!!バカじゃないんですか?!!自殺志願者なんですか?!!!)
そのころフランはすごいキャッキャと言いながら落ちていた。
「おじさん!」
「おう、なんだ!」
「これもすっごいたのしいよ!!」
「そうか!こんなにスリルを感じたのは久しぶりだぜ!」
(え?!こうでもしないとこの人スリルを味わえないの?!!この人どんな目にあったの?!!!暢気すぎなの?!!私が異常なの?!!!!どうなの?!!!)
「な~に落ちてるのさ、あんたら」
次の瞬間、三人は何かハンモック的なものに落ちた。柔らかい感触が衝撃を吸収する。
「ん?なんだこれ?」
「わ~、すこしねばねばしてる~」
「これって・・・まさか・・・」
「あんたたち、バカじゃないの?なんで暢気に笑いながら平然と落ちようとしてんの?自殺志願者なの?」
そこには背中から蜘蛛の足のようなものが4本生えている黒と黄色の服を着た少女がいた。
「あんた誰?」
「率直に聞くねぇ~、あんたは。あたしの名は黒谷ヤマメ。ここに住んでる妖怪さ」
「そうか。で、これ何?」
「私は蜘蛛の妖怪でね。糸でハンモック作っただけさ」
「そりゃどうも。で、これ外してくんねぇか?」
「外したら落ちるでしょ?」
「じゃあ、引きちぎるわ」
「は?」
サイタマはハンモックを軽々と引きちぎるとそのまま再び急降下していった。
「「バカじゃないの?!!」」
二人の声がハモる。
「あ、フランも~」
フランはハンモックをレーヴァティンで焼くと再び急降下していった。
「あれって鬼ぐらいじゃないと引きちぎれないくらいの強度誇ってる自信作だったのに!」
「心配どころそこじゃないですよ!追いかけますよ!」
「ええ、そうしよう!」
二人は壁を一気に駆け下りた。
「着陸~」
「いえ~☆」
二人は無事に着陸すると暢気に歩いていた。
すると急に何か音がし始めた。ひゅ~っという音だ。
「「?」」
二人がきょろきょろとしてるとサイタマの頭に何かが落ちてきた。
ゴッという音がした。
「あれ?」
上から何か声がした。
サイタマは自分の上に乗っている物体を持ち上げるとその場に置いた。
「あれ?なんで首もげないの?」
「知らん」
「あなたのお名前は~?」
「私?私はキスメ。釣瓶落としの妖怪よ」
「つるべおとし~?」
「へぇ、吸血鬼といい妖怪といい、ここはファンタジーな世界なんだな」
「あんたも十分ファンタジーだと思うがね」
「そうか?」
「だってさ、さっきの落下攻撃人間だったら普通首もげるのよ?」
「あれ大したことねぇだろ」
「え?あれ以上力入れたら頭蓋骨粉砕しちゃうよ」
「こえぇよ。で、ここが地霊殿?」
「うん、そだよ~。もう少しこの先進めば町につくよ~」
「そうか。あんがとよ。よし、フラン。行くぞー!」
「おー!!」
二人はすごく楽しそうに歩いて行った。
続く