ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
「私たち悪魔は堕天使と太古の昔から争っているわ。
冥界、人間で言うところの地獄の覇権を巡ってね、地獄は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの。
悪魔は人間と契約して代価をもらい力を蓄える、 一方、堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとする。
ここに神の命を受けて悪魔と堕天使を問答無用に倒しに来る天使を含めると三竦み。それを大昔から続けているの。」
悪魔と堕天使の戦いの最中に天使も乱入。
どの世界でもそういう火事場泥棒みたいな事はするのか法の連中たちは・・・
一誠はというとあまりにも現実離れした話しに頭の処理が追い付いていなかった
「いやいや、先輩。いくらなんでもそれはちょっと普通の男子高校生である俺達には難易度が高いお話ですよ。え?それとも、オカルト研究部ってこういうこと?」
「それなら、この子は知っているかしら?」
一枚の写真に黒髪の女性が写っていた。
それを見た一誠の表情が険しくなった。
「この子は、いえ、これは堕天使。昨夜あなたを襲った存在と同質の者よ」
いまだ言葉を発せ無い一誠に説明していく
「この堕天使はある目的があってあなたと接触した。そして、その目的を果たしたから周囲から自分の記憶と記録を消させたの。」
「目的って・・・?」
「そう、あなたを殺すため」
「なんで俺がそんな!?」
「落ち着いて一誠。仕方なかった・・・いいえ、運がなかったのでしょうね、殺されない所持者もいるわけだし・・・」
「運が無かった、か・・・。そういう言葉で割り切れる様なものではないと思うけどね。」
鋼弥の発言にリアスはキッとした表情で睨む
「どういう意味・・・?」
「酷な言い方をするけど、その堕天使が一誠を殺す目的があるからじゃないかな?
如何にも女とまともに付き合ったことのない一誠と接触し、調べたら尽くしたら殺すという手口はよくある」
「・・・彼女があなたに近づいたのはあなたの身にとある物騒なモノが付いているかいないか調査するため。
反応が曖昧だったんでしょうね、それでじっくり調べたら、確定したのよ。あなたが
「
「
例えば歴史上に残る人物の多くはその神器を宿すって言われているんだよ。」
「現在でも体に神器を宿す人は存在するのよ。
大半は人間社会規模でしか機能はしないものだけれど、悪魔、堕天使にとって脅威となり得るものもあるのです」
今度は祐斗と朱乃が説明してくれた。
なるほど、話を要約すると一誠は神器を宿していて、堕天使に殺された。
しかし、じっくり調べずに殺すとは軽率な堕天使だ。
「じゃあ、イッセー。目を閉じてあなたの中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみてちょうだい」
「一番強い存在、ド、ドラグ・ソボールの空孫悟かな・・・。」
(漫画の人物だけど、それで大丈夫なのだろうか・・・)
そう思いながら鋼弥は御茶を飲む。
「それじゃあ、それを想像して、その人物が一番強く見える姿を思い浮かべるのよ。
ゆっくりと腕を下げて、その場で立ち上がってちょうだい。
そして、その人物の一番強く見える姿を真似るのよ。強くよ? 軽くじゃダメ」
一誠はかなり躊躇しながらポーズをとり始める。
「ドラゴン波!!」
波動を撃つ感じにポーズを決めた瞬間、一誠の左腕に赤い籠手が現れた。
「な、なんじゃこりゃあ!!?」
「それが
リアスの背中からコウモリの翼が生えた。
他の三人も、背中からコウモリの翼が生えていた。
「僕は木場祐斗。二人と同じ二年生ってことは分かってるよね。僕も悪魔です、よろしく」
「・・・・一年生、塔城小猫です。よろしくお願いします。・・・悪魔です」
「三年生、姫島朱乃ですわ。研究部の副部長も兼任しております。今後ともよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ、うふふ」
「そして私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、一誠。」
そう言って各々の自己紹介は終わり、リアスは鋼弥の方へと向く
「さて、次は貴方の番ね。涼刀鋼弥」
「・・・・」
さて、どう説明しようか・・・?