ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
修行二日目、午前中は勉強会だ。
まず、神が率いる天使の軍団、熾天使(セラフ)と呼ばれしミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルの四大天使。
次に、冥界を治めるは四大魔王と呼ばれるルシファー、ベルゼブブ、アスモデウス、レヴィアタン。
最後に堕天使組織の"神の子を見張るもの(グリゴリ)"。
総督のアザゼル、副総督のシェムハザ、構成幹部がアルマロス、バラキエル、タミエル、ベネムエ、コカビエル、サハリエルだ。
アーシアはエクソシスト、聖書と聖水の講義をしたが、聖書を読もうとした時、頭が痛くなったようだ。
これでお開きかと思いきやリアスがある発言をした。
「さて、次は鋼弥の番ね。」
「俺は何も教える事は無いが・・・」
「続きよ続き、魔界にはどんな悪魔がいるのか興味があるもの。皆も聞きたいでしょ?」
「私は賛成ですわ。」
「僕も興味があるね。」
「・・・右に同じく」
「面白そうだし、話してくれよ。」
「私も聞いてみたいです。」
朱乃、祐斗、子猫、一誠、アーシアも興味がある様だ。
ここまで言われたら断る訳にもいかないか・・・。
「解ったよ、一応、解りやすく説明はするよ。」
バンッと手を叩くと黒板が出現した
「さて、魔界とその国は紹介したから次は悪魔の種族を紹介するとしよう。
魔界の悪魔は多種多様に住んでいる。それに天界が存在しており、天使や大天使も住んでいる。
言い伝えだと遥か太古の昔に魔界と天界を創造した者したという伝説が残されている。」
黒板にスラスラと文字を書く。そこには悪魔の種族が簡単に書かれていた。
≪威霊:全ての始まりより存在していたとされる。世界そのものもしくは礎(いしずえ)となった古き神≫
≪大天使:神に仕える天使たちのなかでは最高位の者たち。優美に振るうが時折、破壊神の如く力を振るう≫
≪天使:神の元で働く者達。必要があれば武器をとって敢然と戦う≫
≪女神:その通り女性の姿をした神々で慈愛をもたらす。その魔力で癒しか戦いに使う≫
≪魔神:魔を統率するものの中で、最も強い力を持っている神々≫
≪霊鳥:聖なる力が実体化したもので、その姿は神々しく人の畏敬の対象でもある≫
≪神獣:神の猛々しい力の象徴の獣、邪悪なるものとの戦いにはその力を存分に発揮する≫
≪聖獣:世界各地の動物信仰の有り様を物語っている聖なる獣たち≫
≪精霊:四大元素そのものと言われる自然から生まれた者たち≫
≪妖鳥:魂を誘惑し、気に入った者を攫う危険な風魔。女性の姿をしているのが多い≫
≪魔獣:長い年月を経て獣が魔と化したもの。邪悪な存在ではないが力が強いので注意≫
≪幻魔:神と交信できた英雄、あるいは神の血をひいた英雄などがこれにあたる。多様な能力が備えている≫
≪龍王:龍神に次ぐ力を持つが知恵は劣るものの強靭な肉体と溢れ出る力が強い≫
≪地霊:母なる大地に根付いた地の霊族。自らに対して危害を加える者に対しては徹底的に戦いを挑む≫
≪妖精:陽気な性格をしている種族。気に入った者のみ関わりあい、好き勝手に生きてる≫
≪妖魔:高い魔力を持つ魔族。親しまれている者から忌み嫌われてきた者がいる≫
≪鬼女:冷酷で残忍な魔女。人の顔に獣の体を持つ者が多いが、中には美しい者もいる≫
≪妖鬼:極めて戦闘的だが、いかなる場合も自らの怒りの原理に従って行動する孤高の鬼≫
≪魔樹:穏やかな性格を持ち他者に恩恵をもたら者と人間を喰らう者もいる。≫
≪邪鬼:強い欲望がゆえに邪悪なものへと堕としめられた者達で頭の中には復讐と破壊しかない鬼≫
≪夜魔:実体は薄く、アンデッドに近い魔族。夜のみ活動し闇に対する恐怖の象徴≫
≪堕天使:元は天使だったが魔界へ追放された者達。悪魔に最も近いイメージの種族≫
≪凶鳥:妖鳥よりも危険な存在。人を狩る為だけに生きている魔鳥≫
≪妖獣:凶暴だが知性は低くない。行動はあくまで自分勝手で貪欲な獣。≫
≪邪龍:妖獣、凶鳥と同じく本能で行動しており、破壊と食欲の衝動がすべてにおいて優先する龍族。≫
≪幽鬼:強烈な怨念が現世に残り、触媒を得て実体化した邪霊。中には狡猾な連中もいる≫
≪龍神:あらゆる種族の中でも特に古い歴史を持ち人知を越えた能力を秘めている龍の神々≫
≪破壊神:魔神に対抗できるほどの強大な力を持った神々。破壊と再生を司る≫
≪地母神:自然の厳しさと暖かく包み込む母性の優しさをあわせ持つ神≫
≪鬼神:仏道を守護するものであったり、鬼たちが神の力を得て怒りを具現した存在≫
≪死神:肉体から離れた霊魂が迷うことなく冥府へと誘う魂の案内人≫
≪邪神:恐怖の象徴として古く祟り神として奉られている、悪の権化≫
≪魔王:あらゆる悪魔と堕天使たちを統率する魔界の覇者。強大な魔力と奸智が長けている≫
「・・・とまぁ、こんな感じで多くの種族がいると言う訳だ。」
「これだけ、多くの種族がいると言う訳ね。ちなみにジャックフロストはどの種族に当てはまるのかしら?」
「妖精族。陽気で明るい性格だが伝承だと人を凍りつかせると言う恐ろしい面もあるけどね。
後、ここには書かれていないが、≪魔人≫という種族がいるけど、この種族だけは絶対に関わっていけない。」
「関わってはいけない種族?どうしてかしら?」
リアスの疑問に鋼弥は次の発言をする。
「魔人に出会ったら最後、己の運命と人生を呪うしかないからだ。彼らは全ての生き物にとって"死"そのもの、だからね。」
更に詳しく聞くと、魔人は神でも悪魔でも人間でもない存在。
黙示録にしか現れない者や卓越した能力を持つ者がいるという。
しかし、魔人は滅多な事で姿を現す事は無い種族で確率は1/300と物凄く低い
それにしても、そんな危険な種族までいるなんて、魔界って本当に凄い所ね。
◆◇◆◇
リアス達が居る場所から離れて、一人、森の広場にいる鋼弥。
「―――アンヴァル。」
悪魔に変身し、両手を広げ神経を集中させる。
バチバチと雷光が奔り球体を作る。雷球を固定させて、右足を引っ込めて・・・雷球を蹴る。
サッカーボールの様に蹴り飛ばされた雷球はバチバチと放電を出しながら飛んで行き森林へと入る。
瞬間、凄まじき閃光が起こり、雷鳴が響き渡る。
【ふむ・・・魔法を固定化させてからのシュートはだいたい良い感じになったね。】
アンヴァルの特徴はここで説明しておこう。
スピードと蹴り技が得意、先程の様に魔法を球状にしてからのシューティングする戦法もする
それ故に巧みな技を得意とする彼は"技巧の神馬"も呼ばれる事もある。
もとの鋼弥に戻るが、何かの気配を感じり、その方向へと見る。
其処には透明な羽根を生やし青いレオタードを着た掌に乗りそうな小さな少女、いや妖精がいた。
【すっごーい。人間なのに悪魔から変身できるなんて】
どうやら、先程の光景を見ていたらしく、怖がる様子も敵意も無くこちらへ近づく
「この辺りに住んでいるか?」
【うん。ここって住み心地も良いからのんびり暮らしているんだけどね。】
キャハハと楽しげに笑う妖精。
【ところで、人間もここに住んでいるの?】
「いや、友人と一緒に修行しててね。後、俺は半分は魔の血が流れている」
【へぇー、そうなんだー!!だからあんな力を使いこなせるんだ・・・】
感激しているピクシーはうん、と頷く
【ねぇ、よかったら私を仲魔にしてくれない?足手まといにならない様に頑張るわ】
「・・・いいよ。それに同じ妖精族がいるから喜ぶと思うよ」
【本当!?ありがとう、えっーと・・・】
「涼刀鋼弥だ。ヨロシク」
【鋼弥ね。私は妖精ピクシー。優しくしてね♪】
空中で一回転してキャハハと笑うピクシー。
それから、皆と合流しピクシーを仲魔にした事を報告する。
女性陣たちは歓迎され、祐斗と一誠も挨拶する。
ジャックフロストは後輩が出来たのか、先輩風を吹かしているがピクシーが「生意気」と言ってジオンガを喰らわせた。
その後は、祐斗&子猫と模擬戦したり、一誠を基礎的に鍛えたり、魔力の鍛錬をしたり、仲魔たちも一誠と戦ったりとしていた。
そして・・・10日後。
ライザーチームとレーティングゲームが始まる