ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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お待たせしました!!
VSアカ・マナフ、VSアエーシェマです!!


第十一話 =極限対決Ⅲ=

《カナン、ノア:サイド》

 

 

 

カナンとノアの竜親娘はアカ・マナフと対峙。

アカ・マナフは人間の姿から悪魔形態へとなる。

 

【さて、遊びは無しだ。本気で潰させてもらう】

 

「カナン、ここが踏ん張りどころだ」

 

「了解です、母上」

 

竜の母娘は構えて、アカ・マナフと対峙する。

アカ・マナフの両手に炎が奔り、それが形づくり三又の槍となった。

 

【さぁ、串刺しにしてやる!!】

 

振りかざし、連続突き、口からの猛火のブレスによる猛攻で攻撃する機会を与えない。

地面が炎と熱によって、融解しており、マグマだまりができあがる。

 

「近づこうにも、奴の火炎のせいで進むこともできぬか……!!」

 

「炎を掻い潜っても、あの槍に阻まれる……!!」

 

【更に、貴様たちドラゴン族が得意とする火炎攻撃を吸収し、体力・魔力共に回復する。

 万能属性の攻撃をしても、我の体力で削り切る前に切れるのがオチだ】

 

「隙が無い、弱点が無い。いや……如何なる存在だとしても、倒す術はある」

 

ノアはそう言い、カナンの方を見る。

カナンは自分がやるべきことを理解し、後退した。

 

【何をするのか知らんが、親子ともども、灰にしてくれるわ!!】

 

アカ・マナフの口から、どす黒い炎が溢れ出し――。

 

【悪業の魔炎!!】

 

渦を巻きながら、一直線に放つ。

通った場所は焦げて、融解していく。

ノア

 

「イリス・アァァァァァァァァクッ!!!!」

 

両手から火炎の龍を放ち、アカ・マナフの黒き炎とぶつかり、拮抗状態になる。

 

「―――ゆけ、カナン!!」

 

ノアの言葉に、炎の中からカナンが飛び出し、一気に駆け出す。

 

(狙うのはただ、一点のみ……!!)

 

この右腕が粉々に千切れ飛んだって構わない。

そんな、想いを込めたカナンの一撃が炸裂する!!

 

「ドラゴン・インパクトォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

 

――ゴッ!!

 

――ドォォォォォォンッ!!

 

大音、衝撃と爆破が響きアカ・マナフに叩きこむ。

内部破壊、ましてや"気"を膨張させるような一撃を入れれば、オーバーを起こし、

 

【グ……ゴォォォォォ………!!】

 

大きく、後退し、アカ・マナフは全身から血が噴きだし、グラリッと横に倒れた。

カナンは肩を揺らすほど、大きく息をついており、右腕が限界以上の攻撃を放出したのか血だらけだった。

 

「カナン、腕は大丈夫か……」

 

「後で、リオやアーシアさんに回復すれば、大丈夫です……。急いで行きましょう」

 

 

◆◆◆◆

《アルス、シンディ:サイド》

 

 

 

アエーシェマの悪魔の姿は、おどろおどろしい黒の長髪、鋭い牙が並び、腰の部分は頭蓋骨がネックレスのように並び施されている。

地から、フランベルジェを呼び出し手に持ち構える。

 

【来るがよい。どちらかが死ぬまでの戦場だ!!】

 

フランベルジェを地に突き刺し、下から上へと斬り上げると同時に破片物を散弾みたいに飛ばす。

アルスはサーベルで切り払い、シンディは両手足で叩き落とす。

冥界波、デスバウンドなど物理技が次々と飛んできて、アルスとシンディはくらい、吹き飛ばされる。

 

反撃に移り、シンディは鉄拳の連続をアエーシェマに与えるが、ダメージが通っていない。

一旦下がり、蹴りを放とうとしたが、アエーシェマの強烈なパンチが炸裂し、シンディは吹き飛ばされるが、両手を地面につけて、一回転して着地する。

入れ替わりに、アルスがサーベルを構えて、火炎属性を付加した斬撃を放つ。

爆炎に飲まれる、アエーシェマ……しかし、敵は何事もなかったかのように嗤っていた。

 

【グフフフフフッ。悲しきかな、それが貴様らの限界だ。

 今頃、お前たちの仲間も無惨に八つ裂きにされて、肉体も魂も貪り食われているだろう。

 心配はせずとも、お前たちも同じ道を辿るからな、じっくりと弄ってくれる】

 

アエーシェマは自身の防御力とタフネスに、やられることは無いと豪語し、歩む。

アルスは一度は目を瞑り、シンディの方へと向く。

 

「師匠。俺が奴の注意を引き付けます。その間に」

 

「死ぬ覚悟はできても死んではならんぞ。生きて帰るまでが戦いだ」

 

「俺はここで死ぬ気はありません」

 

フッと笑い、アエーシェマへと振り向く。

アルスの背後に、愛用のスカルバイクが出現した。

彼はサーベルを地に刺し、告げる――――。

 

「全呪解放」

 

アルスの身が黒いオーラに包まれると、スカルバイクが光の球体となりアルスの方へと突っ込み炎に包まれる。

黒い炎から出現したのは、鋭い爪と長い尾には棘や刃が無数に付属した怪物のような意匠との鎧を身に纏ったアルスの姿だ。

 

【なんだ!?貴様のその姿は!?まるで……魔獣!!】

 

「魔獣ウガルルム―――ティアマトが生み出した怪物の骨を身に纏う。

 この姿になると魔力を喰らい魔法は使えなくなるが――――爆発的な筋力と体力を極限に上げる。

 

 "絶魔獣ノ骨鎧(ディスペア・ビースト・スカルアーマー)"。

 

  これが、俺の切り札だ!!」

 

グッと、踏ん張り駆け出し、ゴォッと衝撃波が生まれる。

鋭い両爪を連続で振りかざし、アエーシェマを切り裂く。

 

【何故だ!?物理耐性があるのに……何故、攻撃が完全に通る!?】

 

「それは、この鎧を装備した時―――"貫通"も付加される。

 物理と銃に強かろうとも、無効、吸収だろうとも貫くことはできる!!」

 

縦横無尽に動き、アエーシェマに叩きこむ。

 

「ヴァーチカル・クラッシャー!!」

 

計10の爪撃をアエーシェマに与え血しぶきが飛ぶ―――――。

 

【……グフフフフフッ。おしかったなぁ!!まだ俺は生きているぞ!!】

 

「倒せれば、良しだが……俺の役目は"時間稼ぎ"だ」

 

その言葉と共に、ゴウッと溢れんばかりの気を高めたシンディが立っていた。

 

「この技で――――極(き)める!!」

 

シンディの両手、両足を全てを駆使し、アエーシェマに全てを叩きこむ。

その数は百、千、万―――――数億!!

 

「真覇阿修羅刃!!」

 

止めに右回し蹴り、左回し蹴り、クロスチョップと叩きつける。

その技は――――阿修羅の如き連撃。

 

【バ、バカなぁ……我ら、アンリ・マンユ様に仕えし大悪魔が、敗れるなど……!!

 脆弱で下等な生き物に……敗れるなどぉぉぉぉぉ!!】

 

アエーシェマは吐血し、倒れた。

アンリ・マンユの配下の悪魔たちを全て倒し、残るは――――悪神アンリ・マンユのみ!!




次回はアンリ・マンユ戦……ではなく、一誠VS曹操!!

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