ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~   作:Mr.エメト

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10月もあと少しで終わり、2016年もあと二か月。

寒いのでコタツの準備が整いました、後は……冬タイヤに交換かな?

第七話の始まり!!


第七話 戦場で愛を叫ぶ

大きな窓を破壊したアザゼル、リアス、朱乃、祐斗が翼を広げて飛び出す。

鎌を持った死神たちが空へと飛び出し、空中で激突した。

窓際に待機しているのはヴァーリ、黒歌、小猫、アーシア、レイヴェル。

鋼弥、カナンも前に飛び出し、地上にいる死神達と交戦し、殴り飛ばす。

リオも前に出て、魔法を飛ばして、死神たちを叩き落す。

 

「皆さんのお怪我は私が治します!!」

 

アーシアも成長して、オーラを弓矢の形を作り出して、飛ばす。

敵に回復の矢が当たろうとしても自動で霧散するという優れものだ。

朱乃は雷光、リアスは滅びの魔力を幾重に放ち死神たちを葬る。

 

「我も」

 

オーフィスは後衛からのサポート。

有限の存在だが最強のドラゴン、脱出がスムーズに進むはず――――。

 

カッ!!ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

 

オーフィスの手が光らせた瞬間、けたたましい快音と爆音。

信じられないほどの破壊が巻き起こり死神の群だけではなく、仲間たちも巻き込まれた!!

煙の中からリアス、朱乃、祐斗が現れて無事の姿を確認する。

 

「………おかしい。加減、難しい」

 

オーフィスの言葉を聞いて驚愕する一誠たち。

 

「い、今のは調整ができずに撃ったというの!?」

 

「力を奪い取られたせいか、不安定になっているという事か……」

 

カナンと鋼弥がそう言い、アザゼルが飛んできて―――。

 

「オーフィス!お前は無理に戦わなくてもいい!!

 その様子じゃ、サマエルの影響で力がコントロールできなくなっているんだろうさ!

 ここで力を振るえば敵味方問わず全滅だ!!俺たちで活路を切り開くから、見学してろ!!」

 

そう言って、再び戦場へと戻っていくアザゼル。

オーフィスは言われた通り、その場で座り込んだ。

 

「もう一丁!!ドラゴンブラスタァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

威力を抑えないでの極大の赤いオーラを放ち駐車場を大きく包み込む。

空間にも悲鳴を上げていた、一誠と鋼弥の一撃やオーフィスの一撃により不安定になりかけている。

 

「なら、私も……力を使うわね」

 

カナンは上着を脱ぐと背から純白の、竜の翼を広げる。

両手から紫色の光珠が生まれ、一つに合わせる。

 

「ブランク・ザ・ドラグーン!!」

 

両手から紫電の竜を放ち、大口を開けて死神たちを飲みこみ消し飛ばす。

一誠から譲渡でパワーを引き上げたリアスと朱乃、滅びの渦と雷光により死神たちを瞬く間に葬り去る。

このままいけると思いきや――――。

 

「久しいね」

 

幾多の魔剣を帯剣した白髪の男―――ジークフリート。

道化師の仮面をつけて、刀身がドス黒い鎌、明らかに先程の死神たちとは格が違う。

 

「あいつは……!!」

 

『初めまして。ハーデス様に仕える死神の一人―――プルートと申します』

 

「伝説にも残すほどの最上級死神を寄越すのかよ!!ハーデスの奴!!」

 

『あなた方はテロリストの首領であるオーフィスと手を組み、同盟勢力との連携を崩そうとする。それは万死に値しますよ』

 

「……ハーデスはそこまで、話を進めて、俺たちを消しにかかってきたという訳か」

 

「というよりも、俺たちに嫌がらせをしたいだけだろ!?陰湿な死神どもめ!!

 曹操にやられたばかりだが……ファーブニル、もう少し踏ん張ってもらうぞ!!」

 

アザゼルは禁手化して、プルートと戦い始める。

ジークフリートは一誠を狙おうとしたが、祐斗が前に出る。

 

「木場祐斗か、新しい能力を得たそうじゃないか」

 

「京都で貴方に圧倒されたのが個人的に許せなかったから。赤龍帝と銀流星を相手に修行を重ねたんだ」

 

祐斗は聖魔剣を作りだし構え、ジークフリートは六本の魔剣を向ける。

先に動いたのは祐斗、高速に動いているためジークフリートが動かす先に火花が散る。

 

「なるほど、以前よりも技量・速度が上がっているわけか。だが……触れる程度でしかないだろう」

 

そう、切り裂かれていても致命傷どころか深く斬りに届いていないのだ。

 

「ノートゥング!!ディルヴィング!!」

 

一つの魔剣を地面に薙ぐと空間に大きな裂け目が、一つの魔剣は地響きと共にクレーターをつりだす。

切れ味重視と破壊力重視の魔剣のようだ。

 

「バルムンク!!」

 

ドリル状の魔剣から禍々しい渦が空間を大きく削り取りながら襲ってくる。

祐斗は聖剣に切り替えて、騎士団を生み出すが、渦に呑まれ無惨にも四散していった。

 

「ダインスレイブ!!」

 

更なる魔剣を横に薙ぐと氷の鋭い柱が次々と発生し、騎士団が貫かれていく。

四本目の魔剣を使って騎士団の弱点を見抜いたのか体捌きだけでやり過ごしたジークフリート。

最後の一体を避けたその時――――軽やかな動きを見せて腕の一本を斬りおとした。

兜をとると、なんと祐斗の姿が!!

 

「バカな!?では……あそこにいる君は!?」

 

離れた位置にいる祐斗の姿が徐々にぼやけて消えていった。

 

「魔力で作り出した幻影で、龍騎士の鎧を纏って、騎士団に紛れ込んであなたを油断するのを待ってたんです。」

 

「それに、このダメージ……龍殺しの力を得ているのか!?

 聖剣、魔剣の龍殺しは神器で作り出すのが一番困難だと言われているのに、発見してしまうとはね」

 

「龍殺しに関してはイッセーくんが暴走した時、止める手段だったけど……。

 イッセーくんは"覇龍"をやめて、暴走しない道を模索してから、中断したけど、

 貴方に敗北してから、再び発現を目指したんだ」

 

祐斗の言葉にジークフリートは、悔しそうに歯噛みしていた。

よほど虚をつかれ、更なる力を得たことに屈辱だろう。

だが、死神の大群が再び姿を現す、ゲオルグの神器によって外部から増援を召喚したのだ。

 

「この物量をぶつければ……いずれは当たるだろうね」

 

ジークフリートは愉快そうに笑う。

 

「質より量。数撃ち撃てば当たるという戦法というわけね」

 

「あらあら、これは大変ですわね」

 

朱乃とカナンは鋼弥たちと合流してきた。

確かにこの数で攻められたら、いずれは当たってしまう。

 

『兵藤一誠、ピンチのようだね』

 

『それは大変だ』

 

『死神はとても厄介だ』

 

一誠の内側から響く声―――歴代所有者の声が聞こえた。

一誠は目を瞑り神器の深奥に意識を向ける。

光景はイスとテーブルだけだが……タキシードにワイングラスと言う紳士の出で立ちで優雅に座っていた

 

『こんなピンチを切り抜けるにはあれしかないだろう』

 

『そうさ、あれしかない!!』

 

もしや"覇龍"を使うのではと思い始めたが―――指をチッチッチッと横に振った

 

『違う、私たちは"覇龍"は卒業したのだ』

 

『もっと素晴らしいものを君に教えてもらったからね。――――それは』

 

『『『『『乳力を――――!!!!』』』』』

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥えっ?

 

何をバカな事を言っているんだと、思い始める一誠だが映像には見覚えのある女性が映し出された。

それはリアスだった。

そして、歴代所有者たちは真剣な顔となり、真っ直ぐに言った

 

『今こそ、スイッチ姫のステージを再び上げる時が来たという事だ』

 

とんでもなく大変な事になろうとしていた。

 

「せ、先生!!大変な事になっている!!」

 

「なんだ!?コッチは死神様と超絶バトル中だ!!

 ……んんッ?この会話は、タンニーンから聞いた話と被るんだが!?

 まさか……!!?」

 

「歴代所有者の先輩たちがリアスの乳を次の段階に進めようと言ってきたんだ!!」

 

「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!いますぐ、つつけ!!揉め!!触れ!!グレモリー眷属必勝のパターンだ!!」

 

その言葉を聞いて、ジークフリートは戦慄していた。

歴代所有者たちが言うには赤龍帝の譲渡をリアスの胸へ贈るということだ。

以前、サーゼクスが何気なく言ってたことが解明される時が来たという事だ。

一誠は覚悟を決めてリアスと向き合う。

 

「あの……聞いて欲しいことがあります」

 

「今更何が来ても、驚かないわ」

 

「……そのおっぱいに赤龍帝のパワーを譲渡していいですか?」

 

その言葉を聞いたリアスは驚愕し言葉を失っている様子。

少し考えたのち、リアスは力強く頷いた。

 

「……京都でもよくわからなかったし、この状況理解できない。

 けれど、解ったわ!!私の胸に譲渡して見せてちょうだい!!」

 

こんな緊迫している状況だったらフレンドリーファイヤーされてもおかしくないが、リアスは一発OKをした。

一誠は大好きな女性に号泣して籠手にありったけの力を込めて―――リアスの胸にギフトした。

 

「いやぁぁぁぁん!!」

 

パァァァァァ……。

 

リアスの胸が紅いオーラを発しはじめ、一直線に紅い閃光となり一誠を包み込んだ。

すると、一誠の体調に変化が―――。

 

「オーラが回復していく……!!」

 

「第三フェーズだ!!またひとつ……俺が唱える乳力の実在証明の証拠が見つかったぜ!!」

 

アザゼルが叫びながら喜ぶ。

プロモーションを僧侶にして、ドラゴンブラスターをチャージ。

 

「いっけええええええええええ!!」

 

放たれた莫大なオーラ砲撃に死神たち為す術もなく消滅していた。

すると、オーラが回復していくのが解る。

 

「マズいッ!あの胸を放置しておくと危険だ!

 召喚に応じる上、赤龍帝のオーラを回復させる。

 このままでは次にどうなるか分かったものではない!

 真に恐ろしいのは二天龍でもオーフィスでもなく、リアス・グレモリーの胸かもしれない。

 赤龍帝とリアス・グレモリー、揃うと奇跡レベルの現象が何度でも発現すると言う事か。

 その中心となるのが――――あの胸だ!」

 

ジークフリートは考察して、叫ぶ。真剣に……。

リアスは恥ずかしそうに顔を赤くしていた。

 

「さしずめ"紅髪の魔乳姫(クリムゾン・バスト・プリンセス)"と言うべきか!!

 "おっぱいビーム"、"おっぱいバッテリー"か!とんでもないバカップルだな!!」

 

「うるせぇぇぇよっ!いいから黙って戦ってくださいよ、バカ総督!!」

 

「‥‥‥‥そっか、私。"ビーム"で"バッテリー"なのね」

 

リアスも諦めモードに入り始めたが、強い眼差しで一誠に言う

 

「イッセー、私は貴方が強くなれるならこの胸を赤龍帝のオプションにしてもいいわ」

 

「そんな……俺は貴女の事をそんな風に思ったことなんて・・・・・・!!」

 

一誠が驚愕の光景が目に入る。

な、な、なんと!!リアスの乳がみるみる減っていくのであった!!

 

「あ、ああ、ああああああああっ!!む、む、胸がぁぁぁぁぁ!!リアスのおっぱいが縮んでいく!?」

 

一誠は涙を流し、驚愕して叫んだ。

リアスのトレードマークとも言える胸が縮んでいく。

 

「イッセーにオーラを送ると同時にサイズが落ちていくのかしら?

 けれど……まだこのサイズならオーラを送れる!」

 

「やめてー!やめてください!このままじゃ、おっぱいがぁぁぁぁぁぁぁ!

 俺の大好きなおっぱいが無くなってしまうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

「一時的なものかもしれないわ。一晩眠ればきっと元のサイズに戻っている筈よ!」

 

「それでも俺はあなたのおっぱいが縮んでいく姿なんて見たくないッ!

 そこまでするぐらいなら俺は死を選ぶ!大好きなあなたの胸を消してまで生きたくはない!」

 

「ありがとう、イッセー。

 私は貴方と一緒に戦えることが嬉しいことなのだから――――。

 愛しているわ、イッセー!!」

 

「俺も……俺も愛しています、リアス!!リアス、リアス、リアス!!」

 

「どこまでも一緒よ、イッセー!!イッセー、イッセー、イッセー!!」

 

二人の言葉に呼応したのかオーラの質量が上がった。

 

『…………うへへへへへへへへ、おっぱい、たのちーなぁ…………』

 

遂にドライグが精神崩壊しかけてきた(合掌)

 

「ドライグゥゥゥゥゥゥゥッ!

 うおおおおおおおおおおおおおおっ!俺はぁぁぁぁぁぁ!おっぱいドラゴンはぁぁぁぁぁぁ!

 スイッチ姫の乳力と赤龍帝の力で、てめえらテロリストを吹っ飛ばしてやるぜェェェェェェッ!

 ドライグの仇だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「止めろォォォォォッ!このままじゃ本当に乳パワーで構成員が全滅するッ!」

 

ジークフリートが必死に作戦を伝えるが――――、止めること叶わずだ。

 

「どちらかといえば、一誠のせいだが、倒すべきは目の前の連中!!蹴散らすのみ!!」

 

鋼弥はオーバードライブを解除し業魔化身を発動させて、ハリハラとなる。

曹操がいないこの状態なら、思う存分、神族を出せる。

 

【高まれ!!舞え!!我が霊力!!】

 

死神軍勢の足元に三角形の巨大方陣が描かれ閉じ込める。

 

【三界輪廻!!】

 

両手を合掌すると、凄まじき閃光が炸裂し死神たちがあっという間に消滅する。

この機を逃さず、一気に攻めて、攻めて、攻める。

カナンはこんな光景を見て嘆いた。

 

「‥‥‥‥これじゃあ、私たち変態集団じゃない」

 

その後も一誠とリアスの愛の砲撃が続いた。


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