ハイスクールD×D~アルギュロス・ディアボロス~ 作:Mr.エメト
『第2試合を終えて、バアル側は眷属が三名、グレモリーは一名リタイヤ。
グレモリー優勢ですが、まだ分かりません!ゲームは始まったばかりだからです!』
サイラオーグ側は僧侶のコリアナ・アンドレアルフスを出す。
なんでも、兵藤一誠の技封じの為に選ばれたようだが……。
『兵藤一誠選手は面白いですね。聞いた話では、毎回新しい技を閃いてくるとか』
あの皇帝ディハウザーまで興味津々で乗ってきた
『あれは頭がスポンジなので吸収率がとても良いんだ。
元がカラカラに乾いたスポンジなせいか、教えた分をすぐに吸い取ってな。
頭の中にエロ以外余計な知識が入ってなく空っぽってのがここまで恐ろしい物かと思ったよ』
「「「「「アハハハハハハハハハハッ!!」」」」」
アザゼルの解説に観客が大爆笑した。
『スポンジドラゴン!』
『スポンジドラゴン!』
「うるさーい!誰っスか!?今、スポンジドラゴンって言っただろう!
何でもかんでも◯◯ドラゴンって付けるんじゃなーいッ!」
一誠、怒りの猛抗議。
そんなわけで、彼が選ばれ戦いの場へ行く。
観客席側に座っている魔界組は……
「鋼弥から聞いたけど、一誠というのは女性の敵の技ばかり持っていると聞いているけど……」
「身に着けている装飾品をも破壊する"洋服破壊"、女性限定ですが考えを読み取る"乳語翻訳"を持っています」
珠樹の問いに彗華は顔を赤くし恥ずかしいそうに答える。
「見方を変えれば、武器・防具破壊。それから心を読み取るという凄いけど……セクハラ過ぎね」
「同じドラゴンの力を持つ者として、恥ずかしいわね」
リーザとカナンはため息交じりに言う。
一誠とコリアナが転移したフィールドは一面花畑が広がっている穏やかなフィールドだ。
『第3試合、開始してください!』
一誠は"女王"に昇格する。
トリアイナ開眼のおかげで、リアスの承認なしでもプロモーションができるようになった。
駆け出しながら、禁手のカウントダウンを始める。
コリアナもそれに合わせて駆け出し、氷の投げ槍を幾重にも放ってきたが、一誠は避ける。
この状態でも逃げ足を鍛えているのだ(ドルキーが教えてくれた)
「禁手化!!」
赤い閃光が発生し、鎧を身に纏った。
『出ました!!おっぱいドラゴンです!!会場では子供たちが更に興奮の一途!!』
子供たちからの声援を受けて、一誠のやる気が漲ってきたようだ。
まずは乳語翻訳を仕掛けようとするが――――なんと、コリアナが脱衣をし始めたのだ。
本気を出すために上着を脱ぎ捨てただけかと思うがスカートまで脱いだのだ!!
「な、なにぃぃぃぃぃ!?」
『バアルチームのコリアナ・アンドレアルス選手が突然、服を脱ぎ始めました!!
アザゼル総督、これはいったい!?』
実況者がアザゼルに説明を求めるが、ガン見していた。
一誠は乳語翻訳を使い、コリアナの次の行動を読み取るが――――。
『ブラウスのボタンをひとつひとつ外すのよん』
ただの服を脱ぎ捨てる行動だけだった。
イヤホンマイクからリアスの指示が届く。
『イッセー、胸の内を聞いたのでしょう?次の攻撃に移るのよ!!』
「で、できません!!だって、服を脱ぐ箇所を宣言していくんです!!」
『なんてこと!?なら、ドラゴンショットを撃ちこめば―――』
「それもできません!!
だって……今から脱ごうとしている女性に攻撃には俺には無理です!!
こうなると、ドレスブレイクで全裸って選択も俺の中ではありません!!」
コリアナの行動、一誠の動きを封じる、サイラオーグの策……
鋼弥はある答えを導き出した。
「サイラオーグは一誠の技を封じるために、
コリアナにス、スト、ストリップショーをしたというわけか……。
特に一誠の様なスケベ心があるものには効果覿面か」
顔を赤くして敵の策を言う鋼弥。
ふざけているような光景だが、敵は一誠の技を封じたという事だ。
<ちなみに会場の子どたちの為に特殊加工を施してあります>
観客席に座っている魔界側の者たちも……
「時折思うけど、サイラオーグって……」
「言わないであげて、あの人は真剣に考えて出したものよ……」
リオと紫は顔を赤くしていた。
タオは両手で顔を隠してたり、アルスは帽子を深く被り見ないようにしている。
「コリアナのスタイルもいいねぇー。あの美脚に豊満な胸…………はっ!?」
「ドルキー……?」
「ちょっ!?望紅!!タンマ、タンマ、タンマ!!」
「いっぺん、焼け死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
――ボッ!!
「あっちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」
火だるまになるドルキー、リオと彗華は急いで氷結魔法を使い鎮火させる。
こっちもこっちで大変な事が起きている。
再び、一誠VSコリアナの方では……完全に下着姿となったコリアナ。
今度は、パンツの方に手をかけた瞬間―――、一誠は驚愕した。
冷静になり、激しい怒りが湧き上がった。
「俺はなぁ、ブラジャーから外して……最後にパンツじゃああああああああああ!!!!」
ブーストさせてからの……怒りのドラゴンショット!!
「えっ!?ウソ!?きゃああああああああああ!!」
敵も完全に動きを封じたと油断してたか対処できずに轟沈。
第三試合は……なんともアホな勝利だが、勝ちは勝ちである。