東方遊戯界~全てを護りし刀傘~   作:reira

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なんか色々やり過ぎて更新遅れてる…

完全に駄作者だな~


ネギ消失異変

とある洋館

 

どこを見ても赤が目に映るその洋館の一室で、話し合いは行われていた。

 

「皆、用意はいいかしら?」

 

五人の前に立つ幼女、見た目は小さいながらも威厳がある。

 

「例のあれならすぐにでも発生させられるわ。こあに頑張らせたもの」

 

「ええ!もちろんですとも!だから少しお休みさせてください……」

 

紫のネグリジェを着た女性が答え、こあと呼ばれた者も答える。

 

「私はレミリア様に仕える身です。お嬢様のためならこの十六夜咲夜、命も差し出しましょう」

 

銀髪でメイド服の女性は、ひざまづいて答えた。

 

「そりゃまあ雇われている身ですし、なるべく頑張りますよ~」

 

そんなメイドとは対照的に、チャイナ服を着た女性は半分なげやりに答える。

 

「美鈴、あなたはもっと頑張りなさい。昨日も昼寝していたでしょう?」

 

「あー、咲夜さんはやっぱりわかってましたか。やっぱり体を動かさないと眠くなりますからね~、ふわ~」

 

頭を書きながら答える美鈴に咲夜はイラつき、いつのまにか手に持っていたナイフを構える。

 

「ストップ、戦う相手は違うわよ。私たちが起こす『異変』を解決しようとしてきた者だけ。あいつともそういう約束よ。ちゃんと理解しているかしら?」

 

「……失礼しました。レミリア様」

 

「お姉さま!私はどうすればいいの?」

 

咲夜の影から、一人の幼女が飛び出す。見た目はレミリアと似ているが髪の毛の色は金色、羽も奇抜なものになっている。

 

「フランは何もしないでいいわ、図書室の奥の部屋で人形遊びでもしてなさい」

 

「あ……うん、わかった……」

 

レミリアは1つ頷くと、両手を広げて宣言する。

 

「明日はいよいよ作戦決行日になるわ!皆準備を忘れないようにして、明日の戦いに備えて今日は休みなさい!」

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

物思いにふけりながら湖の彼方をみやる。遠くには紅い館が見える。明かりがついているということはまだあの館の住民は起きているのだろう。

 

「そういえばあの子が言ってたッスね。館と地面が真っ二つに別れて、カッコいいロボットが現れるって…」

 

そんなことを思っていると、館から放たれた紅い何かが黒い夜空を真っ二つに割った。

 

「ま、まさかこれは!ついにロボットが…!」

 

現れるはずがない。

そのころには、周囲を紅い霧が埋めはじめていた。

 

「あれ?何か視界が悪いッス…疲れてるんスかね?」

 

名刀は大ちゃんの家に戻り、寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後...

 

「大ちゃんおはよー!」ユサユサ

 

「うーん...チルノちゃん、おはよー」

 

仲良く(大ちゃんがチルノに起こされて)起きた二人を迎えたのは美味しそうな匂いだった。不思議に思ってリビングへ向かう。するとテーブルの上にご飯とお味噌汁がおいてあった。続いて名刀が登場して、元気にあいさつをする。

 

「おはよーございまッス!有り合わせで朝ごはん作ってみたッスよ!よければ食べてください!」

 

すると二人は目を輝かせてよろこんで食べ始めた

 

「わーい!いただきまーす!」ガツガツ

「いただきます」モグモグ

 

そして同時に一言

 

「「美味しい!」」

 

「よろこんでもらえて何よりッス。ただ…」

 

ため息をつきながら名刀は続ける。

 

「お味噌汁にネギ入れたかったッス…」

「何故かどこのお店もネギが品切れになってましたもんね…」

そして二人で同時に「はぁ…」とため息をついた。そう、最近人里にネギが売っていない。品切れだそうだ。理由はわからないが…

 

そこでチルノが聞いてくる。

 

「ネギが無くて困ってるの?」

 

「そうッスね。味噌汁にネギは欠かせないッスよ」

 

「よし、わかった!ネギを買い占めた奴をやっつけにいこう!」

 

「「え?」」

 

予想もしない返答に呆けていると、チルノは「じゃあ行ってくるー!」と、外へ飛び出す。すると、「待ってよチルノちゃーん!」と、慌てて大ちゃんも飛んでいった。

 

一人残された名刀は…

 

「追いかけたいけど、神様から『食べ物を粗末にしたらバチがあたるぞ!』って言われてるッス。しっかり食べるッス!」

 

チルノ達が残していった朝ごはんを平らげてから追いかけよう。そう心に誓った。

こう見えて人探しには結構自信があるのだ。とはいえ、十中八九勘だけど…

 

そして一粒残さず食べ終えた名刀は、チルノの下へと向かった。


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