【勘違い物】性欲を抑えながら頑張るIS学園生活   作:シロガネ11号室

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な、なんだってー!


第四話 話は聞かせてもらった!会社は潰れる!

 デュノアとロリ軍人が転入してきてもうすぐで一週になろうとしている

 俺はというとあの夜からロリ軍人が何か暴露しないかとヒヤヒヤしているのと、どこかデュノアから感じる不自然さ、それが気になって平然とはしていられなかった。でもそっちは予測はついてるけど

 

 まあ、男が少ないためにデュノアが俺と一夏と行動を共にするようになるのは必然的で、結果この一週近くいつメンに彼が加わることとなった。あと専用機持ちだったからちょうど模擬戦に良いっていうのもあったけど

 

「……ッ!」

 

 銃声が三連続で響き、俺の手元にある銃火器から弾丸が発射される、ターゲットの中心に、命中。流石はゲームで鍛えてなおかつスキルの補正も加わっただけの事はある

 

「ふぅ」

 

 まあ当たるのが分かりきっていて止まっている物体に攻撃を当てるのは果てしなく詰まらない、こう、不規則な行動の相手の動きを予測しながらその先に撃つっていう駆け引き的なのが無いと本当にツマラナイ

 

「流石ですわ、いくらISからの補助があるとは言え、ターゲットの中心に連続で当て続ける、そんな事国家代表でも難しい事でしてよ」

「そうか」

 

 オルコットからほめられても努力の結果ではないから素直には喜べはしない

 まあ、課金と時間と言う意味では常人を超えた努力をしていたけど(震え声)

 

 それよりも俺としては自動防御システム『銀月』を突破される攻撃の条件が読めずにうまく使いこなせてはいないのが気になる

 体への直進コースのみ確実に防御されるのは分かったけれど時々突破されて零落白夜とかでスパーンってこともあるのだ。イグニッションブーストをも使ったISの攻撃は【回避】スキルの上限を超えた俊敏になるらしくよけきれない

 

「うおっ、すげー音がした」

「銃火器だからそりゃ、ね」

 

 向こうでは一夏にデュノアが銃を撃たせている。一夏の白式はなんか零落白夜にリソースを取られていて火器管制システムが普通ISには備わっているはずなのに無いらしい、欠陥機ですね分かります

 

「そう言えば大和さん、貴方確かそのISを開発した会社のCM撮影があったのではなくて?」

「……ああ、あったな。昨日終わらせてきた」

「そんな早く終わるものですの?」

「みたいだ」

 

 そうそう、なんかS○NYのCMに俺と真宵が出ることになって少し前から放課後とかにいつもの模擬戦とかから映像を撮られていった。俺の使っている携帯と同じ系統の新製品で高速通信をイメージさせるのにピッタリだったらしい

 その携帯を持ってポーズを取ったりもして、そりゃもう対人恐怖症の俺はガチガチだったよ

 

『更なる速さへ、加速したくないか?(ドヤァ』

 

 うわぁ、と思う。でも僕は断ることなんて出来なかったとです。コミュ障の宿命ですね。これ以外にも結構色々セリフ言わされてゲンナリしたよ、もう

 

 と、話しているとアリーナがざわつき始める。ハイパーセンサーがその声を拾った

 

「ドイツの最新機……?」

「うそ、まだ実験段階って聞いたけど」

 

 ドイツ、と聞いた俺は誰が関係しているのかすぐに察知する、間違いなくロリ軍人だ

 やってきたISは黒、おい、俺とかぶるぞ

 

 ロリ軍人がふわっと飛んで向こうで射撃を体験している一夏に向かって行った。俺とオルコットは顔を見合わせた後に同時にそちらへ飛ぶ

 

「私と戦え、織斑一夏。教官の二冠を邪魔した貴様を―――絶対に認めない」

「だからと言って戦う理由にはならないだろうが」

 

 そう一夏が言うと同時にロリ軍人が動く、実弾が発射されるのと同時にデュノアがそれをシールドで防御した、というかお前IS展開から防御まで早すぎるだろ

 

「貴様……」

「ドイツ人は全員喧嘩っ早いって認識でいいのかな、軍人さん?」

 

 ロリ軍人とデュノアが睨み合う。なんでこんなことになってるのかわからないけどデュノア頑張れ超頑張れ。ロリ軍人が消えれば俺のこの学園での立場は暫く安泰になる

 

「ふん」

 

 どうやらロリ軍人は二体一が不利と感じたのか去ることにしたらしい、残念。いまここでやられれば良かったのに

 

「ま、水も入ったしちょうどいいか。帰ろうぜ皆」

 

 一夏のこの切り替えの速さは見習うべきかどうか少し悩むな……

 と言うことで更衣室、一夏は書類があるとの事で先に着替えて何処かに行った、話を切り出すには丁度いいか

 

「デュノア、聞きたいことがある」

「なに?」

「お前、男装して何がしたい?」

「ッ!! な、何を言って……」

 

 やれやれ、どうやら当たりのようで

 これは『バラされたく無ければおとなしく俺の言うことを聞きなグヘヘ』という感じの薄い本が期待できそうな展開ですなグフフ、ええ、お世話になったものですよそういう物には

 

 俺がどうしてデュノアの男装を見破ったのか、簡単に言えばネット上にはネカマとかネナベが多くいるせいで見分ける事がある程度は出来るってだけだ

 アバターが女でも微妙な動きで男とわかる不自然さがある、その逆も同じ。それに加えて日常で俺や一夏に肌を晒さないという不自然な行動、これが俺の予想が確信に変わった理由だ

 

 ふっ、俺、名探偵になれるな!

 

「聞きたいことが多くある、今夜俺の部屋に来い」

「……うん」

 

 と、よく考えたら女の子を俺の部屋に呼んだってこと!?

 デートに誘うよりも恥ずかしいものがあるぞこれは、誘ったことないけど! ゲーム以外で!

 

『すみませんこのことはどうか黙っていて下さい何でもしますから!』

『グヘヘお嬢ちゃん、それなら服を脱いで一発ヤろうじゃないか』

『や、やめてぇ~!』

 

 ここまで想像した、あ、ヤバイ息子がステンバーイステンバーイしていやがる。暫くここから動けないぞ、近くにいるデュノアは女と確定したしこれ見られたらヤバイ超ヤバイ

 シャワーいきたいけど息子が落ち着いたくらいにしないと、外面クールキャラ作ってるのに勃○とか最悪だろホント

 ああ、自らの煩悩が恨めしい

 

「さっさと部屋にもどれ、ここの女子は男が仲良くするだけで勘ぐるからな、長く更衣室に一緒にいたと知られたら今後お前が女子とバレた後の対処に困る」

「そう、だね」

 

 流石俺、見事な言い訳でデュノアをこの部屋から出すことに成功した、ふ、これならデュノアで変な妄想をして勃○が長く続くという事もあるまい。ロリ軍人のアウトラインが勃○だった場合が怖いからな、座って服の皺でカモフラージュするに限る

 

 フハハハ、見えないカメラ共よ、俺の勃○を服の皺と勘違いするがいい!(※既にカメラは誰かさんに掌握されてます)

 

 ああ、オナ○ーしたい。もうビンビンの息子が服にこすれるだけでアフンなんだぜ全くもう

 

 そしていよいよ夜

 監視カメラのある部屋に男装をしたデュノアを呼ぶ、これは大きな意味を持つ

 

 第一に、監視カメラが欲しがっているのは俺たち男の不祥事。それを利用して言うことを聞かせようとするつもりだ、つまり、ここでデュノアの男装というスキャンダルを利用しない理由はない

 第二に、デュノアの実家は『あの』大企業デュノア社だ。その娘が男装して、なおかつ戸籍などを偽造してIS学園に入った、なんて事が世界に知られたらいくらリヴァイヴでシェア三割持っていたとしても会社が傾きかねない

 

 第一と第二、その2つの理由を利用すればデュノアが俺らに悪意があった場合この学園から退去させることが可能だ、多分。しかし、彼女に悪意がなかった場合がアレだが……

 

『僕が君の世話をしてあげるよ』

『君の親には借金されててね』

『なあ、友達だろ? 金貸してくれよ』

 

 悪意が無い、とは言い切れないのがこの世だ。いくら警戒しても足りないほどだ

 俺はもう、誰にも騙されたくない

 

 ノックの音が響く

 

「来たか」

「あ、あの……一夏も一緒でいいかな?」

「あ、あはは。その、俺もシャルルが女って知っちゃったから、な」

 

 予想外です

 

 ま、まあいいでしょう、予想範囲内ですよこれは(震え声)

 

「どうやって知った?」

「え、えっと」

 

 聞いてみるとデュノアが顔を赤くして俯いた、ちらっと一夏の方を見ると一夏は目をそらした

 ああ、これはアレだな、うらやまけしからんパターンだな

 

「変態が」

「ご、誤解だ!」

「ほう、では何をやって女と看破したんだ?」

「うっ……」

 

 もしかして、一夏ってホモ?

 篠ノ之とかにアプローチかけられても気付かなかったのは女に興味が無かったから?

 デュノアが女と知ったのも好みの男だから襲おうとしたら女だった的な?

 

「ち、違う! 俺は女が好きだ!」

「なんだ、つまらん」

「つまらんってなんだよ!」

 

 デュノアがシャワーを浴びている所を見てしまったらしい。まあ、やっぱりうらやまけしからんということでguilty...

 

「どうして有罪なんだよ! つかそういうお前はどうやって分かったんだ?」

「お前とは違って敏感なんだよ、色々と」

 

 股間とか

 

「俺は鈍感じゃないぞ」

「「それはない」」

 

 見事に俺とデュノアがハモった。まあ、いつものこいつの行動を見ていればそう思うだろうな

 

「冗談はさておき、どうしてデュノアは男としてここに来たんだ?」

「それは―――」

 

 彼女の説明が長かったので簡単に要約すると、デュノア社の社長の妾の娘で、本社の命令でフランス政府とグルとなり男の代表候補生と仕立てあげられた。彼女の目的は俺達の情報を手に入れること、しかしそれが本人たちにバレてしまったためにフランスへ帰れば代表候補生剥奪、投獄が予想されるとのこと。なんとシビアな

 

「お前の意思はそこに無かったのか」

「無かったんだ。僕が全てを知った時には世界に男として発表されていたんだ」

「これがバレた場合デュノア社は潰れるんじゃないのか?」

「さあ、僕にとってはどうでもいいことだよ。……ホントにどうでもいいこと」

 

 なるほど、デュノアは利用されていただけか

 

「なあ、大和。出来ればシャルルに協力してくれないか?」

「……そのうちこのことはどこかに漏れる。俺が広めようとそうで無いと、変わらんよ。デュノアは国に戻されてスケープゴートにされる。おそらくな」

 

 この部屋は監視されている、ならば今の話はロリ軍人一味やその他にバレた事だろう。しかし、話を聞く限りデュノアに脅しは通じないから利益はない、おそらく動かない。また同じように潰れかけてるデュノア社を利用して利益なんて無い

 だとしても俺に彼女を救うことは不可能だ

 

「いや、外からの干渉は受けないぞ」

「何?」

「この学園の特記事項に『本人の同意が無い限り外部からの干渉は原則許可されない』とあるんだ。どういう意味かわかるか?」

 

 つまり、デュノアはこの学園にいる限り国には戻されず、男性と偽り俺達のデータを盗もうとした罪に問われない、と言うことか?

 

「おそらくな。人殺しとかの重罪じゃない限り大丈夫だろう、多分、おそらく」

「僕も一夏からこのことを聞いて目から鱗って感じだったよ」

「で、データを盗まれるという被害を受けそうになってたお前が許せば、千冬姉や山田先生にかけあえると言うことだ。頼む、シャルルを見逃してくれ!」

 

 まあ、罪のない子が投獄なんて可哀想だし、そもそも俺は監視生活してるしデータくらい別に良かったんだけどな

 

「了解した。俺も先生方に話を持ちかけるときに協力しよう」

「あ、ありがとな大和!」

「ごめんね、騙してて」

 

 よし、じゃあ

 

「行くぞ」

「へ?」

「善は急げ、だ。事実が外に漏れる前に学園側に対処してもらったほうが良いに決まってる」

 

 こうして俺達は織斑先生の元へと向かっていったのだった

 

 翌週、先生の『まあ、私がなんとかしてやろう』という有難いお言葉を頂き月曜日、少し早めに教室についた俺は女子から質問攻めに合っていた

 

「ねえねえジパング君、優勝したら織斑くんと付き合えるってホント?」

「だからホントだって! この話は学園中で噂なんだから」

「同じ男の子でしょー? 何か知ってない?」

「いや、そう聞かれても」

 

 おい一夏、お前また何かやらかしただろ

 

「でも私は織斑君よりジパング君が好みかな」

「あ、もしかしてどっちか選べる形?」

 

 なんでそうなる

 そういった感じで騒々しい朝を俺は過ごすことになった。一夏? ああ、あいつデュノアの事がバレないようにってずっとあいつにひっついてたから俺より遅く教室に来たぜ

 

「お、なんか俺の名前が聞こえた気が」

「気のせいだよ!」

「そうそう、気のせいだよ気のせい! だよね、ジパング君」

 

 俺は無言の圧力には逆らえない男なのよ

 

「なんでもないぞ、一夏」

 

 でも噂の出処は気になるな、でもコミュ障に調べることなんて不可能なのよ……

 

 と、何も事情が掴めずに訪れる放課後、とりあえず何もなければいつメンが集まるアリーナへ俺は向かうことにしたが、何か騒がしいな

 でも僕はコミュ障だから事情を聞けないのよね、ああ悲しい。とりあえずISスーツに着替えてアリーナに入ろう。着替えると言っても服を脱ぐだけだし直ぐなんだが

 

 アリーナ到着、見ると、なんか白と黒のISがぶつかり合っているようで、でも間に妙な空間が出来ていた

 よくみてみるとそこには織斑先生がいた

 

「今後、学年別トーナメントまで一切の私闘を禁止する!」

 

 なんと、彼女はIS用近接ブレード二本を生身で持って2つのISの動きを止めていたのだ!

 なにそれ怖い

 

 僕は一生あの人に恐怖で逆らえないんだろうな、とおもいました、まる

 て、白のISは一夏か

 

 ま た 一 夏 か !




未来のネトゲ廃人はネカマとか余裕で見破りそう
そして姫プレイしようとしたのを全力で晒しそう

このssは原作知ってる前提だから端折る所は端折ります

>「すみませんこのことはどうか黙っていて下さい何でもしますから!」
枯葉剤さんからの提案、場面にふさわしいから採用

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